あらすじ
「あ、やっぱりティナじゃない」突然そう声を掛けてきたのはティナと同じフードを被った小柄な人物。ティナだけはその声に聞き覚えがあった「初めまして。私はリィス・ヴァサームント。ティナの姉です」姫将軍であるシャルナ、傭兵団長アイザッシュと共に常敗将軍ダーカスに付き従っていたティナだったが正に最悪の人物と出会ってしまった。同じヴァサームント一族のリィス。生まれてから一度も勝ったことの無い腹違いの姉である。『常敗将軍』ダーカスを中心に繰り広げられる一大ファンタジー戦記第2弾!
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Posted by ブクログ
タイトル通り、負けることで戦争を終息させる将軍を主人公にした怪作。
勿論、ただ負けるわけではなく、完璧な先読み根回しで、戦争を続けるよりは「利益」のある負けを繰り返すから英雄たりえる存在となる。
そんな主人公なので結末は解っているわけであり、その過程をどう楽しむかという視点で読めるわけであり、倒叙ミステリや歴史小説(合戦の勝敗は歴史上覆らないため)を読む感覚で読み進められる。
常勝無敗の将軍が負けることはあっても、常敗将軍は必ず負けるだろう。
状況から負け方までわかるが、その過程のドラマが見所。
痛快
面白かった。
ナレーションが敗けって、書かなければ、何処で負けたのか解らないくらい痛快な圧勝。
ステキ。
こういう無双はなかったので楽しい!!
次が楽しみ!
男爵よりも足引っ張るギャルお二人のパートは、辛く厳しいですが、読み飛ばしても読み飛ばしても、話の面白さは損なわれませんでした。
が、いつかちゃんと読み直そう。
今知るよりも別の物語があるかもしれないので~