秋梨惟喬のレビュー一覧

  • もろこし銀侠伝

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    水滸伝の登場人物が出てくるし、ミステリーはおもしろいし、続き読みたし!
    あとがき読んだら、かなりの中華オタクのようで。

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    2011年10月18日
  • もろこし銀侠伝

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    中国を舞台にしたミステリっぽい連作短編。
    世界観が非常におもしろいです。西欧の方が日本の忍者を思うように、中国の仙術だの仙人的なものはミステリアスでその雰囲気だけでも読んでいてわくわくしました。
    でもそういった仙術がある世界観でのミステリってのも大変ですよね。仙術駆使したらトリックも不可能犯罪もなにもあったもんじゃないし。そのあたりのさじ加減が難しかったんじゃないでしょうか。
    実際、謎解きというか真相は昔の中国とかそういうの関係なくなってるなあとは思いました。これこのまんま日本でもどこでも別の国の別の時代でもよくね?みたいな。まあそれを雰囲気でうまく水増しというか誤魔化してるところはあったかな

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    2011年08月30日
  • もろこし銀侠伝

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    古代?中国を舞台にした、連作ミステリ短編集。


    多分、水滸伝を主とする中国の時代小説や
    武夾小説(というジャンルを初めて知った)を
    好きな人は、面白さ倍増なんだと思う。

    そのあたりの事が全く分からない私でも充分に
    楽しく読めたので、知識があったらどれ程か、と
    若干悔しい想いすら抱いた。

    やっぱり水滸伝くらい読もうかなー。
    金庸も少し気になってはいるんだよな。うーむ。保留。


    雰囲気は作者が後書きでちらっと名前を出していた
    必殺仕事人に近いような気が。
    時代物+推理物+アクションのバランスが絶妙。

    それぞれの話で視点人物どころか舞台も登場人物も
    全く違うのだけれど(少なくとも名前や立ち

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    2011年08月29日
  • もろこし紅游録

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    もろこし銀侠伝の続編ですが、これだけでも読めます。相変わらず作者の趣味が良い感じに炸裂。短編なので読みやすいです。そしてちゃんとミステリー。

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    2011年04月23日
  • もろこし銀侠伝

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    武侠好きなので、1プラスって面も有るけど、中世中華なぷち推理物。

    何となく、昔の中国には、こういう神仙が普通にいたと確信する。

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    2010年11月06日
  • 砂漠を走る船の道 ミステリーズ!新人賞受賞作品集

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    梓崎優の表題作が大好きな作品で、同じ『ミステリーズ!新人賞』の受賞作品5篇で編んだアンソロジーということで、期待して読んだが、本のタイトルになるだけあって、梓崎優の『砂漠を走る船の道』がやはり断トツの出来だった。

    他の4篇では、『夜の床屋』、『殺三狼』の順か。残りの2篇はちょっと趣味とは合わず。

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    2023年08月14日
  • 憧れの少年探偵団

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    【内容】とある町の少年探偵団を構成するメンバーたちが、遭遇したいくつかの事件をそれぞれの視点から語る。
    【感想】ミシェル・ビュトールの『時間割』って小説やったと思うけど、そのなかで、ミステリとは探偵による犯人の殺害という最後の殺人によって終わる物語というふうに語られていたような記憶がある。月岡クンはそのことの痛みを抱いてしまった探偵だと思う。その分ケレン味が減じ、ミステリのスッキリ感も減っていると思う。もっとコナンのようにノーテンキに悪を断罪できた方が作品としてはええんやろうけど、個人的にはこちらの方が共感できる。

    とある二人が同一人物ではなかろうか?というのはぼくも何度か考えたことがあって

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    2019年12月07日
  • ヤオと七つの時空の謎

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    【収録作品】「プロローグまたはヤオは旅立つ」 芦辺 拓/「聖徳太子の探偵」 獅子宮 敏彦/「妖笛」 山田 彩人/「鞍馬異聞」 秋梨 惟喬/「天狗火起請」 高井 忍/「色里探偵控」 安萬 純一/「天地の魔鏡」 柄刀 一/「ヤオ最後の冒険またはエピローグ」 芦辺 拓

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    2019年11月04日
  • もろこし銀侠伝

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    ネタバレ

    第1話 殺三狼(しゃさんろう)のみ読んだ。ちゃんと面白かった。でも、やっぱり中国物は登場人物が難しくて読みすすめず、完読せずに返却した。

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    2018年04月02日
  • 砂漠を走る船の道 ミステリーズ!新人賞受賞作品集

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    ネタバレ

    ミステリーズ!新人賞受賞作品集
    ・漂流巌流島 高井忍
    ・殺三狼(しゃさんろう) 秋梨惟喬
    ・田舎の刑事の趣味とお仕事 滝田務雄
    ・夜の床屋 沢村浩輔
    ・砂漠を走る船の道 梓崎優

    印象に残ったのは、「砂漠を走る」。一番しょうもないと思ったのは「田舎の」。新人さんだもんね。どれもぐいぐいその世界に入るということはできなかった。

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    2018年04月02日
  • もろこし桃花幻

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    もろこしシリーズ初長編。あれやこれやとキャラクター
    総登場の様相を呈しとても豪華な作品となっている。
    ミステリ成分は相変わらず薄めだとは思うし「またその
    手を使うんですか⋯」と思ったのも事実だが、例に
    よって私が読みたいのはそこではなく(笑)。

    <以下水滸伝好きにのみ向かって>

    おそらくは行者の形見であろう二振りの戒刀で大暴れ
    する豹子頭が矛を相手に啖呵を切り、蛇矛を得て魔神と
    化す。鼓上蚤が単に軽功だけでなく神行法まで会得して
    おり元禁軍師範の相棒として大暴れ。もうこれだけで
    鳥肌が立つほどの喜びだった。特に蚤は好きなキャラな
    上に北方水滸では早々に退場したので、ここまで活躍
    させてくれ

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    2015年03月22日
  • もろこし紅游録

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    ミステリについては全くの門外漢なのでどこまで合って
    いるかはわからないが、前巻よりもミステリ成分が
    増しているような気はする。とは言ってもトリックや
    謎解きは相変わらず想像しやすいし、私の一番のお気に
    入りが作者自ら王道と称し第一巻の4篇とテイストの
    よく似た「鉄鞭一閃」だったりするので、私がこの
    シリーズに求めているのはミステリ以外の部分なの
    だろうな。

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    2015年03月22日
  • もろこし銀侠伝

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    武俠の世界観で繰り広げられるミステリという新趣向。
    水滸伝のキャラクターが登場すると聞いて読んでみた。

    正直ミステリとしては弱いと思う。トリックは読んで
    いる途中で思いつく程度のものだし、解決に至るまでの
    道のりで可能性を潰していく過程が作業のように感じる
    部分も多い。だが、どの作品も、真相が解明されてそれ
    でそのまま終わるのではなく、そこから一ひねりある
    ので読み物として一段深いものになっているところが
    良いと思う。

    登場した水滸キャラは浪子燕青と玉麒麟盧俊義。他にも
    何人かモデルとなったキャラがいるようだ。水滸好き
    なら読んで損はないと思う。

    引き続き残り2冊のもろこしも読んでしまい

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    2015年03月10日
  • 黄石斎真報

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    清が滅んで中華民国ができた数年後。地方では中央の詳しいことはよくわからず、政府から派遣されて来た知事より地元の大物が仕切っている状態であった。そんな時代設定で、タブロイド紙のような地方都市の新聞「黄石斎真報」に持ち込まれるさまざまな事件を描いている。
    位牌で発電、内蔵を抜いた死体、壁から出てくる妖怪の手など怪奇色の強い事件を、記者たちは取材しつつ解明していくのだが、記者というのは世を忍ぶ仮の姿で実は副収入を得る方が大事な怪しい面々である。
    ミステリー風味の活劇小説という感じだが、ラストの話ではサプライズもあって、なるほどそう来たかと思った。

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    2015年01月24日
  • 黄石斎真報

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    「もろこし」シリーズの作者が書く中国歴史ミステリー。

    中国のカストリ新聞紙「黄石斎真報」。社会問題や事件のみならず、怪しげな話題も取り扱っているがその裏では・・・

    新たなシリーズなのかどうかはわかりませんが。時代が20世紀の初頭ということで大体の「もろこし」シリーズよりも時代が下ってる舞台です。
    読んでいてその中国っぽさという不思議な異世界観は伝わってはきましたが・・・結局オカルトめいた出来事も真相は人の手で・・・というのがその不思議めいた雰囲気を払しょくしてしまってるようでいまいち。もろこしシリーズのような「仙術」とかそういうのは基本的にでてきません。だったら別に中国じゃなくても・・とい

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    2014年07月29日
  • 憧れの少年探偵団

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    中国の仙道的な小説シリーズが他になかなかない面白さの作者の放つ少年探偵なお話。
    でもどちらが先に書かれたんだろう?今作の一篇目はかなり昔に書かれたものを手直ししたとかあとがきで書いてあったような・・・そのせいかちょっと粗削りな印象でした。面白いことは面白いけど、登場人物や設定からすると妙にシリアスな感じが面喰うというか。もっとお気楽な日常の謎的な子供ミステリを予想したもので。。。
    いろいろ掘り下げそうでいてそのままのものもあって、次回作もあるようなのでそちらもそのうち読んでみたいと思います。

    キャラクターとしては「数合わせ」の勝川司馬くんあたりがいい味だしていて個人的には好みです。

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    2014年03月06日
  • 憧れの少年探偵団

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    大人の読み物というにはいささか子供じみてはいないだろうか。児童書でもよさそうな内容。章ごとにひとりひとりの視点で書かれているのはいいと思うが、少女の回は演技じみていてあまり好きにはなれなかった。二冊目を読むのはいつになることやら。さっさと消化してしまいたい気もする。

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    2014年01月21日
  • 憧れの少年探偵団

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    幼い頃、『少年探偵団』に憧れた記憶がよみがえって面白かった。
    表紙の印象からほのぼのした感じかとおもいきや、のっけから殺人事件もあってびっくりした。

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    2013年09月22日
  • 憧れの少年探偵団

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    ネタバレ

    小学生の少年少女五人組が探偵団として活動する話。月岡くん以外の四人の視点で語られている。それぞれ解り易い役割が振られていて、視点が変わると物語が違う顔を見せてくれる。個人的にはラストのケーブルカーの話が好みだった。それほど重い話でもなく、トリックを解明するマイルドなミステリといったところ。小学生ならではのほのぼのとした内容でした。あと未菜美ちゃんみたいのはドSとはいわない。

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    2013年07月30日
  • もろこし紅游録

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    銀牌侠もろこしシリーズ二弾
    《子不語》紀元前戦国 学問都市 顔を潰された連続不審死事件 革命集団? 時代の趨勢を読めなかったが故の悲劇 心優しき老人
    《殷帝之宝剣》明永楽帝 武林の使い手たちが雨宿り 密室殺人事件 巨大権力の超システム 扱いきれずに暴走する?
    《鉄鞭一閃》清帝国 饅頭屋の父 首を斬られて殺されていた 息子と謎の大男が謎を解く 殺し屋バッタの手口
    《風刃水撃》辛亥革命 大平天国の乱 冴えない風水師と可愛いらしい娘弟子・甜甜 イギリスからの貴人来訪 暗殺テロを防げ ゴルゴ作戦 銀牌システム時代との乖離

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    2013年04月20日