鈴木幸一のレビュー一覧

  • 日本インターネット書紀 この国のインターネットは、解体寸前のビルに間借りした小さな会社からはじまった

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    2015年発売の書籍とは思えない。事業立ち上げ時の話に留まらず、未来の懸念事項が的確。今も課題は継続中だ。
    ゼロから立ち上げた経営者というのは、他人には見えないものが見えるのだろう。
    数々の経営者の自伝本を読んできたが、そのどれもが本当に興味深い。
    本書もその例に洩れず読み応えのある一冊だった。
    我が国「日本」にとって「インターネット」とは一体何だったのだろうか。
    本当にこのことを深く考えたことがなかった。
    物事は「基本が大事」というが、まさにその通りだ。
    今のように複雑化された社会では、それこそ基本を見つけ出すのは本当に難しい。
    基本を知らずに表面だけで理解しようとしても、この複雑な世界を解

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    2022年11月26日
  • 日本インターネット書紀 この国のインターネットは、解体寸前のビルに間借りした小さな会社からはじまった

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    実際に手を動かした人にしかわからない生きた経営学。忸怩たる思い、この言葉が全てを語っている。やったものにしかわからない、伝わらない金言。

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    2020年06月27日
  • 日本インターネット書紀 この国のインターネットは、解体寸前のビルに間借りした小さな会社からはじまった

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    NHKのスクープドキュメンタリー平成史という番組をずっと楽しみに見ていました。令和になる直前の最終回は「情報革命 ふたりの軌跡~インターネットは何を変えたか~」というテーマで「Yahoo!JAPAN」を作り上げた井上雅博とファイル共有ソフト「Winny」を公開し、「情報」の所有/非所有の関係を一気に変えた金子勇という今は亡き二人の先駆者を取り上げていました。www(ワールド・ワイド・ウエブ)の発明が1989年、平成元年ということで、なるほど、この平成の30年はインターネットという嵐に日本というガラパゴスが翻弄され、負け続けた時間だったのだ、という総括が身に染みて、そういえば、ということでずっと

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    2019年08月27日
  • 日本インターネット書紀 この国のインターネットは、解体寸前のビルに間借りした小さな会社からはじまった

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    ネタバレ

    雇用の流動性の高いアメリカ、経理や会計のバックオフィス業務についても
    パッケージソフトを多用したシステムを利用することで業務によってプロセスが標準化される。日本企業はこぞって情報システムの自前主義を貫きたがる→ガラパゴス化

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    2016年07月15日
  • 日本インターネット書紀 この国のインターネットは、解体寸前のビルに間借りした小さな会社からはじまった

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    印象に残った点
    ・日本にはリスクマネーがない。辛うじて商社が若干供給している程度。その商社も,ITに関しては積極的に出資していたとは言いがたかった。
    ・新しい事業に対しては投資家も省庁も保守的に過ぎる面がある。郵政省(当時)との折衝で事業スタートが遅れたところなどは,ヤマト運輸の宅急便事業を彷彿とさせる。前項の点も併せて考えると日本で前例のない事業を起業するのは困難(巨大資本会社がバックアップしている場合は別)。
    ・通信は総務省,情報は経産省が管轄。通信と情報が一体化すべきIT業界において縦割りの弊害は根深い。
    ・インフラ事業を貧乏人が行うと破綻する(未来を見通せる投資家が集まれれば別)。

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    2016年05月20日
  • 日本インターネット書紀 この国のインターネットは、解体寸前のビルに間借りした小さな会社からはじまった

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    ネタバレ

    私は、1995年にある展示会場で、WIN95を試したときから、新しいウインドウズの素晴らしさに感動し、インターネットの面白さ・その可能性に、大きな期待を持ちました。当時からIIJ社のことは知っていたけど、これほどの苦闘があったことを初めて知りました。
    その一方で、日本が抱える構造的な問題も浮き彫りにされており、これからの時代をどう考えていけばよいのか、大きな一石も投じられているのだなぁと感じます。
    まずは、よい本を書いていただいたことに、感謝。

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    2015年07月19日
  • 日本インターネット書紀 この国のインターネットは、解体寸前のビルに間借りした小さな会社からはじまった

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    インターネット接続サービスのIIJ、データ通信サービスのCWCを立ち上げて日本のインターネットを牽引してきた著者のそのまま日本のインターネットの歴史となる四半世紀を描く、これだけの偉業を達成しながらも現在のIIJは売り上げの80%がSIだという、確かに、某R社のインフラチームにもIIJからのエンジニアが多い、売上を得るにはこれがもっとも手っ取り早いのはわかりますが、何ともやるせない。
    後に、ソニー・ミュージック・エンタテイメントの社長になる丸山茂雄さんとの出会いも書かれており、助っ人させて頂いたmF247の原点が分かったのが個人的には大きな収穫であった。

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    2015年05月10日
  • 日本インターネット書紀 この国のインターネットは、解体寸前のビルに間借りした小さな会社からはじまった

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    インターネットの黎明期を生きた、いや日本に連れてきた筆者の言。
    色々な経営者の本を読んでみたくなる。

    通信とデータはインターネットにおいて一体であるのに、日本では管轄の省が総務省と経済産業省とに分かれる不合理さ、非効率さ。インターネットを、電話と同じ中央集中管理の発想でしか見れない総務省の古さ。
    ※いまプラットフォーマー規制などには、総務省と、経済産業省と、あと公正取引委員会が合同で取り組んでいるようだ

    インターネットにはいずれあらゆるコンテンツが乗る、音声も放送もすべて。ビッグデータビッグデータと今騒がれているが、インターネットの本質から考えれば当然の帰結‥筆者の先見の明とその圧倒的な行

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    2020年04月08日
  • 日本インターネット書紀 この国のインターネットは、解体寸前のビルに間借りした小さな会社からはじまった

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    インターネット日本書紀。専門家でもある著者の本だけに、かなり手ごわい感もあったが、この領域に不案内な自分にも、一気に読み進められる魅力満載の本だった。
    それは著者の文才によるところも大きいのだが、我が国のインターネット導入時、即ち創生時期の苦心、困難さが、そのインターネットという言葉自体から感じるスマートさとのギャップに面白さを感じられたためでもある。
    ぜひ手にしてもらいたい本です!

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    2017年05月05日
  • 日本インターネット書紀 この国のインターネットは、解体寸前のビルに間借りした小さな会社からはじまった

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    ネタバレ

    ネットの草分けである鈴木さんでさえ、今後のネット技術の行く末について予測不能であり(あっても書かないだろうが)、迷いがあることが分かる。好著。
    一点、面白いと思ったのは社の倉庫にしまいこまれた卓球台の話。社員に払う給与のめどが立たないとき、経理担当と卓球をして現実逃避した、と。いまどきのITベンチャーは、卓球台や遊びスペースがあることをウリにしたりするが、随分と会社経営に立ち向かう姿勢が変わったものだと。

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    2015年07月18日
  • 日本インターネット書紀 この国のインターネットは、解体寸前のビルに間借りした小さな会社からはじまった

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    日本のインターネットがいかに生まれたか、について、IIJの歴史で振り返る。当事者の話は、なかなか進まない規制との戦いやそのもどかしさ、自らが信じたインターネットの可能性についての話を中心に、モーレツベンチャーだったIIJのカルチャーやら、インターネットのこれからについて思うところみたいな話にも拡がっていく。
    言葉が悪いけど、関係者が読んで、そうそうこうだったと楽しむぐらいには関係者が多い分野だとは思うので、そういう本としてはすごくいいと思うし、それでいいんでないでしょうか。あとは技術的なところで携わっている人、これから携わる人とか。
    逆に言うと単なるインターネットユーザー向けの話ではないという

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    2015年07月13日