小野健のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
グッとくる一冊でした!
本を読んで、著者の小野さんは山と自然にめちゃくちゃ造詣深く、それをものすごく愛していて、仲間を心から大切にしていることが偽りなく伝わってきた。
何故栂海新道は開通に至れたのか、この本を読むとすごくわかり、それは読者が人生を歩む上でのヒントにもなる気がする。
ある程度の山ヤさんにはおなじみな高山植物や動物、そして周辺の沢名や山名が頻繁に登場したりもして、それもすごく良い。
栂海新道は、ここ最近、雑誌で頻繁に取り上げられ有名になってしまった感があって思い入れ感は正直薄れてしまっていた。でも、この本を読み終えた今、絶対に歩きたいトレイルへと変わったことは言うまでもない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ日本海の海抜0mから白鳥山(1,286.9m)、犬ヶ岳(1,593m)を経て朝日岳(2,418m)を結ぶ北アルプス最北部の縦走路、「栂海新道」を切り拓いたさわがに山岳会。
そのリーダーで、栂海新道を拓くことに一生をかけたといっても過言でない、著者の記録。
いままでどこの道を歩くにも、「この道はどうやって出来たのだろう」と不思議に思っていた。
山を歩くようになって5年過ぎた今、その疑問が、本書を読むことによってようやく解消されました。
登山道が完成するまでに10年。
その後の維持は現在も続く。
そのご苦労は肉体的にも政治的にも、生半可なものではなかったと思われる。
今後この道を歩く機会に