日本海の海抜0mから白鳥山(1,286.9m)、犬ヶ岳(1,593m)を経て朝日岳(2,418m)を結ぶ北アルプス最北部の縦走路、「栂海新道」を切り拓いたさわがに山岳会。
そのリーダーで、栂海新道を拓くことに一生をかけたといっても過言でない、著者の記録。
いままでどこの道を歩くにも、「この道はど
...続きを読むうやって出来たのだろう」と不思議に思っていた。
山を歩くようになって5年過ぎた今、その疑問が、本書を読むことによってようやく解消されました。
登山道が完成するまでに10年。
その後の維持は現在も続く。
そのご苦労は肉体的にも政治的にも、生半可なものではなかったと思われる。
今後この道を歩く機会に恵まれたら、新道の景色を堪能するだけでなく、新道を切り拓いた人たちに感謝をしながら歩きたい。
そして、著者のご家族にも敬意を表したい。
きっと、苦労されただろう。