永野護のレビュー一覧

  • 敗戦真相記 予告されていた平成日本の没落
    最初にパラパラっとめくってみて、文字が大きすぎてこすいと思ってしまったが、量より質。終戦間近の昭和20年9月の講演内容とは思えない分析力と洞察力に脱帽。
    筆者の予想した通り、復活を遂げる日本。そして、昔と変わらぬトップの不勉強と責任逃れは今も顕在か‥
  • 敗戦真相記 予告されていた平成日本の没落
    終戦記念日なので読んでみました。
    戦争の事情や敗因を鋭くまとめており、何よりも、これが終戦の1ヶ月後の公演の中身であることに驚かされました。
    わかっている人はわかっていたけれど、止められなかったんですね。
    書かれている敗因は、今も変わらぬことばかり。
    自分自身がそうならぬよう、また少しでも周りを巻き...続きを読む
  • 敗戦真相記 予告されていた平成日本の没落
     他の人のレビューにもあるが、終戦直後の分析としてはまことに秀逸と思われる。陸軍幼年学校の弊害や、陸海軍の不仲など、しばしば言及されることの原典が本書であったのかと思うほど。
     もちろん、米国における公文書の公開で後年判明した諸々の事情を、この当時の筆者が認識しているわけもなく、現在の時間軸からみる...続きを読む
  • 敗戦真相記 予告されていた平成日本の没落
    日本はなぜ戦争で負けたのか。学校で習ったつもりだったが実はなにも知らなかったことをこの本で思い知らされた。
    もちろん全てが真実とは言い切れないだろうが、戦中戦後当時の生の空気をこの本からは感じられ、自然と納得させられた。
    終戦直後のわずか数ヶ月であれほどの情報量と考察を得た筆者に驚嘆するばかり。てっ...続きを読む
  • 敗戦真相記 予告されていた平成日本の没落
    これだけ的確な分析をしている事に驚きを隠せない。恥ずかしながら、この方のことを知りませんでした。これらの事実は、戦争の歴史と共に知るべきである。
    日本が置かれた状況を何も知らず、精神論だけで戦うなんて、嗚呼何と愚かなことよ。
  • 敗戦真相記 予告されていた平成日本の没落
    なぜ、日本は第2次世界大戦で敗れたのか。第2次岸信介内閣で運輸大臣を務めた政治家、そして実業家であった故・永野護氏が、その敗因を明らかにする書籍。

    今回の戦争が起きた根本原因は、日本の国策の基本的理念が間違っていたことにある。開国以来、徐々に国力を増強していった日本は、自国の利益のみを目的とする「...続きを読む
  • 敗戦真相記 予告されていた平成日本の没落
    どこまでが真実でどこまでがこの方の思い込み?で書いてるのか私には判断できないが、ただ日本の官吏のことを「責任回避術に対しては驚くべき才能を発揮している」と評してることには激しく同意してしまった(笑)。
    しかも昭和から令和になっても未だに改善されることもなく維持されてるというのでは笑えない。

    「日本...続きを読む
  • 敗戦真相記 予告されていた平成日本の没落
    昭和二十年九月といえば敗戦後一ヶ月にすぎず。その敗戦直後に、これほど的確に日本の敗因を指摘した人がいたとは驚いた。

    一部為政者の独善的思考と、多くの国民の無気力無関心、議会の軽視が国家を危機に追い込むとすれば、今の日本が置かれているのも危機的状況なのに違いない。