内富拓地のレビュー一覧

  • 覚の駒 5

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    これまた積み読消化で、やっと、感想を書けた
    ほぼ一年前に出た漫画の感想を「今頃かよ」と思われてしまうなぁ
    完結は残念だが、イイ終わり方だったので、ちゃんと受け入れられた
    内富先生は、もしかしたら、こう言われたくないかも知れないが、やっぱ、藤田先生の下で、漫画家としての血肉を育んだだけある
    けど、藤田先生の模倣でなく、師匠の下で学んだスタイルを破り、自分だけの漫画の描き方を、この『覚の駒』で身に付けよう、そんな気概をしっかり感じ取れていた
    歴史と将棋、巧い絡み合い方をしていた、と思う
    ホント、これは内富先生にしか描けない漫画だった
    果心居士のキャラも良かった。人を憎み、唆しながらも、どこか、人に

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    2016年05月07日
  • 覚の駒 4

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    うん、この四巻も面白いっっ
    やっぱり、前巻より、少年漫画家としても、一人の人間としても成長しているな、内富先生、と感じられる点が多かった
    私の中では、将棋系の漫画として、この『覚の駒』は『ハチワンダイバー』(柴田ヨクサル)、『3月のライオン』(羽海野チカ)に並びつつある(ちなみに、今、私が注目かつ一推したく、コミックスの発売を心待ちにしている作品は、現在、YAで熱く連載中の『3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代』(原案・監修:羽海野チカ/作画:西川秀明)である)
    有名でなくとも、その時代を力強く生きていた人間たちが抱えている各々だけの悩み、それを乗り越える人間らしい強さを、一手ごとに個人の本質か

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    2015年07月07日
  • 覚の駒 3

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    うーん、やっぱ、好きだな、この漫画
    どこがイイかって、漫画家の地力が巻を重ねる度にメキメキと上がっている事が、読み手に判り易いトコ。漫画家の成長は、ファンの読み手だけでなく、担当編集や師匠にも嬉しい事実だろう
    一話完結から、前後編と言うスタイルに変えた事により、話が薄まるどころか、厚みが確実に増しており、間違いなく、歴史漫画としても、将棋漫画としても一皮剥けた
    改めて思ったが、人と人とが真正面から向き合わねば、人間の本質が曝け出されず、熱い勝負が成り立たないゲームの代表格である将棋が話の軸になっている点が、この漫画の最大の魅力だな。もちろん、時空を超え、人間の隠された本音を覗き込み、それを表面

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    2015年01月10日
  • 覚の駒 2

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    待ってました、2巻目
    やはり、期待していた通り、噛み応えが出てきている
    師匠の所で学んだ事を活かしつつも、「自分らしさ」を掴んできたようで、ストーリーの輪郭もしっかりとしてきている
    将棋と歴史、このバランスも、よく取れている
    どちらにも詳しくても、逆に、知識が乏しくても、少年漫画として十分に楽しめる
    覚の魔力を、将棋って形を通して受け、剥き出しにされた魂の奥にある芯、それが「人間」そのもの
    どの話も、こちらの急所を、隙を見せた途端に射ぬいてくるような、油断ならない一手だったが、個人的に最も、藤田先生の作品にはさすがに及ばないにしろ、藤田イズムの継承者たる雷句先生の作品にも感じた「ゾワワワ」があ

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    2014年07月28日
  • 覚の駒 1

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    人は心の底に「要の一手」を秘する―――――(本文より)

    将棋×歴史×物の怪漫画。

    死を目前にした人間の前に現れて、将棋を指さないかと誘うのは、愛宕山に住む物の怪の「覚」。将棋を通して心を見透かしてしまうのだ。

    単なる将棋漫画では無い。将棋の指し方に映し出される人の想いを丁寧に、迫力ある画面で描いていく。
    どの回も胸を締め付けられる思いで読んだけれど、やはり一番最初の「凍てつかずの氷龍」が印象に残った。

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    2014年04月04日
  • 覚の駒 1

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    師匠・藤田和日郎先生が、嫉妬するだけの価値はある良質作品
    藤田先生の下で10年、腕を磨いていただけはある、と読み手を唸らせるレベル
    藤田イズムを受け継ぎつつも、今現在、第一線で活躍している藤田一門の卒業者である先生たちと同じように、“自分らしさ”がちゃんと表面に出ている作品に仕上がっている、と私には思えた
    才の落ち着き所がまだ決まってない荒削りな絵柄が逆に、芯の太いストーリーを根元から支えている。この画風が極端に変わらない限り、読み手を作品に半ば強引に作品内に引っ張り込む腕力は下がらないだろう
    正真正銘のバケモノたる、大妖怪・覚を主役に据えて、なおかつ、その彼女が将棋の相手を求めて、時空を自由

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    2014年06月18日
  • 薩摩転生~世に万葉の丸十字が咲くなり~ 4

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    カエサルと戦いそう、という予想は外れヴラド・ツェペシュとの戦争になりました。
    串刺し公ヴラドそのまんま。オスマン・トルコを撃退した彼と戦いは権謀術数の戦いになりそうな感じです。

    ローマへの薩摩からの親善大使派遣という宥和政策みたいな流れがあり、薩摩とパルミアの同盟という展開もある中で、同士討ちを目論むヴラドとの戦争になるのは、混乱の予感しかしないなぁ。

    ローマとの親睦は風呂という裸の付き合いの場でうまいこといくのかしら、と思うけど、薩摩もローマもどちらも、それぞれの風呂の作法で揉めそうな気もする。異文化交流の難しさですかね。

    ヴラドに招かれた酒宴で、毒盛られてしまう家久。不用心とは思うけ

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    2025年06月16日
  • 薩摩転生~世に万葉の丸十字が咲くなり~ 3

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    黒太子軍を引き込み防衛で時間を稼ぎ、500の家久軍を大外から回り込ませ挟撃する歳久の作戦で、黒騎士団とパルミラ軍の迎撃に成功した島津軍。
    黒騎士団所属のデュ・ゲクランが「ふんがー」星人になってしまっているのが残念でした。脳筋と言われるとそうかもしれないけど、良くも悪くも人間味の溢れた人物、という印象を持っているので。『双頭の鷲』のせいです。
    まあ、眉間撃ち抜かれた黒太子を抱えて炎の中に消えてゆく最期は、ただの脳筋ではないということなんでしょうが。島津と黒騎士団との戦闘が長引く展開を企図していたとすれば、副将ポジションとして違ったキャラづけになったのかもしれないなぁ。

    黒騎士団とパルミラ連合を

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    2024年12月29日
  • 薩摩転生~世に万葉の丸十字が咲くなり~ 2

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    ローマ皇帝アウレリアヌスと一騎打ちに臨む島津家久。血湧き肉躍ると戦いを繰り広げる中、トドメの一撃となったのは黒太子エドワード率いる長弓部隊の攻撃でした。
    いや、そこでロングボウ飛び出すのね。戦いに水を差したのだけど、長距離射撃で圧倒するというのは嫌いじゃないです。

    イングランドのロングボウには、MAP兵器的な印象がありまして。実際の戦場では、遮蔽物や防御陣形があってこそみたいな話を聞いたのですが、近づく前に遠距離から撃ちまくる、という振り切り方が好きですね。

    さて、物語はローマとの緒戦を終え本拠地に戻る島津。本拠地?がどこかと言われたら、鹿児島県丸ごと土地ごとタイムスリップしてきているとい

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    2024年08月11日
  • 薩摩転生~世に万葉の丸十字が咲くなり~ 1

    作者は藤田和日朗さんのアシスタントだったらしく、絵柄(顔の書き方や陰影の付け方)は確かに「からくりサーカス」や「うしおととら」っぽい。
    漫画の内容については、他のレビューに詳しく書かれている通り。一言でいうなら「ドリフターズ」の軍隊版か。「ドリフターズ」のほうは英雄一人だけが転生していたが、本作では軍隊ごと転生しているのが特徴。なお、主人公が島津家だったり、島津家久(義弘ではない)が「首よこせぇぇ!」と叫んだり、ところどころ「ドリフターズ」っぽさが伺える。
    とにかく熱量はある漫画なので、興味ある人は買ってみてもいいかも。

    #スカッとする #アツい #アガる

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    2024年04月02日
  • 薩摩転生~世に万葉の丸十字が咲くなり~ 1

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    島津四兄弟が古代ローマにタイムスリップ。襲いかかるローマ軍団を切り刻む、という展開から始まる「薩摩転生」。
    なんでそんなことになってしまったのかというと、ササン朝ペルシアの陰謀ということらしいです。ローマ帝国打倒のために、歴史上の伝説的強さを誇った軍隊軍団を3世紀に召喚してしまえ、というぶっ飛んだ作戦。
    島津以外には、ナポレオンの大陸軍、串刺し公ヴラドの吸血鬼軍、アマゾネスはペンテシレアか?黒騎士団はイングランド黒太子。
    これらを召喚し戦わせて、ローマぶっ潰すぜ!のササン朝ペルシアです。やりすぎでやばい。もちろん、これだけで物語的に終わるはずもないでしょうし、今後もさらに多くの軍団軍隊が召喚さ

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    2024年03月29日
  • 覚の駒 2

    匿名

    無料版購入済み

    史実とは異なるお話ですが、明君と暗君の足利義澄が同情の余地のないストレートな悪役で、スカッとしたラストが良かったです。

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    2022年09月28日
  • 覚の駒 1

    匿名

    無料版購入済み

    表紙の絵に惹かれて読んでみました。1話完結型でそれぞれのお話がうまく纏まっており、どのお話も見せ所があって面白かったです。

    #切ない

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    2022年09月28日
  • 覚の駒 2

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    歴史上の人物と、そうじゃない人との対比がなかなか楽しい。
    でも、将棋の部分はすごく弱いなぁと思ったりもします。どんな手を打っているのか、イマイチわからない。

    まあ、そこを強調しすぎるとうざったくなる気もするので、これでいいのかなぁ。

    これ、世界史でもできそうなのですが、「将棋」をポイントにもってきたために、無理っぽいところももったいないなぁ。

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    2014年10月01日
  • 覚の駒 1

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    人の心を読む美しいあやかし「覚」が、心に迷いを抱える人間と将棋を指すことによって相手の迷いを断ち切っていく、という構造。1巻の中では銀子の話が一番印象的だった。覚が将棋を指す目的もまだ明らかじゃないし、次も気になる。
    覚がかわいい。

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    2014年03月11日
  • 薩摩転生~世に万葉の丸十字が咲くなり~ 1

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    ネタバレ

    とにかく絵がかっこいい。
    うそやーん!と思いながらシマヅならやるかもと思えるところがすごい。
    地中海が瀬戸内海くらいの広さに思えたりする(笑)

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    2024年08月14日
  • 覚の駒 1

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    題材とか、設定は、魅力的です。
    あと、覚の顔も好きです。

    まぁ、みんなが将棋をしっているというのは、けっこう難しいと思うし、覚のことも、みんな同じ説明で知っているというのはどういうことかと思ったりしますが。

    でも、歴史を旅する妖怪。人と将棋を指すことで、その人の心の奥底をのぞくというのは、聞くだけで楽しいです。
    今は、短いエピソードを積み上げていっていますが、一人の人生によりそうような長編的な展開もできそうな感じで、期待しています。

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    2014年10月26日
  • 覚の駒 2

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    毎回中心キャラクターが変わることもあって、
    覚との出会いや対局開始のシーンが
    アニメのバンクシーンさながらに
    毎回ほぼ同じく展開されていきます。
    自然でもあるし、どこからでも世界に入っていける
    利点はあるんですけど、巻を重ねるとどうかな?

    作品のテイストはやっぱり好きですが。

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    2014年07月02日
  • 覚の駒 1

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    表紙の雰囲気に惹かれて…。
    妖+歴史+将棋という面妖なコラボレーション。
    藤田和日郎さんのテイストが色濃いですね~。
    絵や展開は好き嫌いあるかも。僕は好きですがw。

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    2014年07月02日