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ヒストリカル・ファンタジー、最終巻!! 将棋を通じ、人の「想い」に触れ、人の「想い」を喰らうという物の怪・覚。 時空を超えて覚は現れる、人の「想い」が渦巻く場所に。 時は戦国時代。人を怨み、人を操ることで果てなき戦いの世を 創り出さんとする果心居士と覚が出会ったことで、激動の時代が動く。 松永久秀、明智光秀、そして織田信長… 天下を巡る戦いの果てに、人々が見たものは!? この国の歴史を生きてきた人々の「想い」に、 棋盤を通じて触れる物語、ここに完結!!
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Posted by ブクログ
これまた積み読消化で、やっと、感想を書けた ほぼ一年前に出た漫画の感想を「今頃かよ」と思われてしまうなぁ 完結は残念だが、イイ終わり方だったので、ちゃんと受け入れられた 内富先生は、もしかしたら、こう言われたくないかも知れないが、やっぱ、藤田先生の下で、漫画家としての血肉を育んだだけある けど、藤田...続きを読む先生の模倣でなく、師匠の下で学んだスタイルを破り、自分だけの漫画の描き方を、この『覚の駒』で身に付けよう、そんな気概をしっかり感じ取れていた 歴史と将棋、巧い絡み合い方をしていた、と思う ホント、これは内富先生にしか描けない漫画だった 果心居士のキャラも良かった。人を憎み、唆しながらも、どこか、人に自分の中に巣食う邪念を打ち砕かれたいのでは、と読み手に思わせる人間臭さを持っていた トリに登場したのが、織田信長と明智光秀、そして、本能寺の変を取り上げてくれたのは嬉しかったな、うん 漫画家の数だけ、『本能寺の変』の描き方がある。この説もアリだろう 『3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代』(羽海野チカ/西川秀明)や『ものの歩』(池沢春人)のように、人と人がぶつかりあって熱を生み出す作品も悪くないが、人あらざる者が将棋を通して、人の無限の可能性を見つめ、自分の意志で決断を下せる人間に憧れを抱く、そのストーリーが実に好かった きっと、これからも、覚は飽く事なく、人間の前に現れ、その白い手で魅了し、心を覗き、満足感を重ねていきながら旅を続けるんだろうな 内富先生、次回作、楽しみにしております。まぁ、もっとも、既に、どっかの青年誌で連載を始めているって可能性は大かも知れん この台詞を引用に選んだのは、覚が羨ましい、と感じてくれる人間の強さを見たから。後悔、それは人間らしい感情。だからこそ、本当に自分が正しい、と思って決断した時、人は後悔なんかしたりしないんだろう
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