菅野瑞治也のレビュー一覧

  • 実録 ドイツで決闘した日本人

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    1980年代初頭のマンハイム大学留学時代に、「コーア・レノ・ニカーリア」という男だけの大学内秘密結社に入会した東洋人、菅野瑞治也(すがの・みちなり)は、ドイツ国内をはじめ欧州各地で残っている真剣を用いた決闘「メンズーア」の試合の舞台に立った。これはその決闘文化紹介つきの回顧録となっている。私はこの本を秋口に友人に薦められて読んだ。
     西洋版バンカラとでもいうべき剣闘結社のホモソーシャルな絆は、筆者の書く文章の論理に充満していていっそすがすがしい(詳細は「フレーズ」欄を参照)。
     文章の脈絡も、その絆のチカラがそうさせるのか、どこかおかしい。AだからB、BだからC、というときのその帰結Cが「ん?

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    2019年10月30日
  • 実録 ドイツで決闘した日本人

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    ドイツ語圏には決闘という女子禁止の文化的習慣行事がある。それを実体験に基づいて書いた本。すぐに読める。でも、決闘のルールから、仲間の絆、少しの歴史までが網羅されているのでわかりやすい。

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    2014年10月11日
  • 実録 ドイツで決闘した日本人

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    決闘?ドイツで?この時代に?しかも真剣で?なんで日本人が? と幾つもの?マークが浮かぶタイトルと表紙だが、いきなりプロローグでの決闘シーンに圧倒されてしまった。ガチの決闘じゃん!しかもミッチー(著者)斬られてるし!

    本書にはドイツ留学経験のある著者が、実際に体験した決闘の様子が描かれている。ドイツにはたくさんの「学生結社」という団体が存在し、多くの学生やOBたちが加入しているそうだ。実はこの決闘という行為は、学生結社の正会員になるために必要な通過儀礼なのだ。

    決闘シーン以外にも、学生結社の歴史や儀式の様子、決闘の正しいルールや練習方法などが紹介されている。知られざるドイツ文化に触れる事が

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    2014年02月03日
  • 実録 ドイツで決闘した日本人

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    著書はドイツ マンハイム大学留学中に学生結社に所属し、そこでの体験が書かれています。真剣を使った真剣勝負の実態等、実際に二度決闘に参加した著者ならではの実体験は、驚かされることばかりでした。

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    2014年01月05日
  • 実録 ドイツで決闘した日本人

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    命をかけた仲間とのつながりは強いものがあるんだな。
    臆病な行為(ムッケン)をせずに決闘を終える。そこには決闘相手との勝敗は関係ない。己に負けずに戦い続けたものだけが知る世界がある。
    日本の武士道に通じるものがあるのではないか?ドイツ人と日本人が似ていると言われる所以はこういうところにも表れているのかも。
    決闘を経験したものたちの仲間意識の強さは憧れさえ抱く。

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    2013年12月15日
  • 実録 ドイツで決闘した日本人

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    ドイツでは今でも真剣を用いた決闘がある。と聞くと驚くけど確かに存在してしっかり防具を身にまとい厳格な作法がある中で行われるとはいえ真剣を用いて行われる。そういった文化がヨーロッパにもあるというのは興味深かった。そこで求められるのは騎士道精神のようなものであり空手家や柔道家が求められるものと似ている気がする。様式は違えど似たようなものがあることに親しみを覚えると同時にこの決闘のあり方にも変化があり、それも興味深かった。

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    2017年12月18日
  • 実録 ドイツで決闘した日本人

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    HONZのオススメ。
    著者の実体験である現代ドイツに受け継がれる学生結社の話をその特筆すべきポイントの一つである決闘を切り口に解説。
    経験に基づいた話はリアルだけれど、どこか遠いところの話のようでもある。世界は広いなぁー、とありきたりではありますが、改めて感じます。

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    2013年11月04日