畠中尚志のレビュー一覧

  • スピノザ エチカ 下 倫理学
    (上巻より)
     「神と人間」についての観念的な議論が中心だった上巻に比べ、下巻では「倫理」や「永遠の愛」といった実践的なテーマが中心。しかし当然これらは上巻の議論を下敷きにしているので、下巻を読みながらも何度も上巻に立ち戻り確認しながら読み進めることとなる。

     第四部の冒頭でスピノザは、人間がなぜ...続きを読む
  • スピノザ エチカ 上 倫理学
    なんとなく気になってたスピノザさんが読めた。いろんな謎が解けて、元気が出たっ!でも、ドゥルーズさんのスピノザ読んでなかったら難しすぎただろうな。本には読む順番ってあるな。
  • スピノザ エチカ 下 倫理学
    せっかく読み返してたのに、バイクの二人乗りからひったくられた!(^^ゞ古い版だけど買いなおした。まっいいか!
  • スピノザ エチカ 下 倫理学
    蠱惑的に在りて在る情動的な世界と、そこに生ける我々の理性を、幾何学的秩序によって論証-その宗教性を生々しく受肉させた-する破壊的に美しい書物。
  • スピノザ エチカ 上 倫理学
    842夜

    非常に面白い。

    ドゥルーズが『千のプラトー』で器官なき身体に関する書物だと言っていた。

    本来的に不自由な人間が自由を獲得するためには外的な刺激による身体の変化に伴って生じる受動的な感情を克服する必要がある。そのことによって人間は感情に支配される度合いを少なくし、理性により神を認識する...続きを読む
  • スピノザ エチカ 上 倫理学
    幸せになるための考え方が詰まった本。
    なにぶん古い本なので、現代情勢とはちょくちょく相容れない部分もあるけれども、その考え方自体は今も、そしてずっと未来までも色褪せないだろう。
  • スピノザ エチカ 上 倫理学
    あらゆる必要なことが、ここには描かれている。スピノザ主義と言われることで意図される無神論だとか決定論だとかは二次的なものであって本質を捉え損なっている。この本はいつまでも、誰かしらに影響を与え続けることだと思う。
  • スピノザ エチカ 下 倫理学
     ユダヤ教を破門された流浪の哲学者スピノザによる、幾何学的秩序に従って論証された倫理学。下巻は第四部「人間の隷属あるいは感情の力について」、第五部「知性の能力あるいは人間の自由について」を収める。

     結果的には明らかに失敗しているのだが、真の哲学に到達するためのその試みは後世に語り継がれるべき教訓...続きを読む
  • スピノザ エチカ 上 倫理学
     ユダヤ教を破門された流浪の哲学者スピノザによる、幾何学的秩序に従って論証された倫理学。上巻は第一部「神について」、第二部「精神の本性および起源について」、第三部「感情の起源および本性について」までを収める。

     『神に酔える哲学者』スピノザの主著にして、哲学書と奇書の間を行き来できる歴史的にも非常...続きを読む
  • スピノザ エチカ 下 倫理学
    主知主義的な哲学の世界では「神」はたいてい究極的原因として引き合いに出される。スピノザも神を根本原因とするのだが、汎神論の特異な点は、神を超越的原因ではなく内在的原因として規定するところにある。これは循環とも思えるが、それは我々が差異の世界に生きているからだろう。神は一にして全なのだから、スピノザの...続きを読む
  • スピノザ エチカ 上 倫理学
    「幾何学的秩序により論証された」という副題が示すように、この『エチカ』はユークリッド幾何学に範をとり、演繹的方法による倫理学の体系化を試みた労作だ。デカルトは、実体を「存在するために他物を必要としないもの」であるとして、思惟実体と延長実体の二つを考えたが、周知のようにこれが心身二元論というアポリアを...続きを読む
  • スピノザ エチカ 下 倫理学
    哲学思想の展開とその諸定理の証明。

    ・人間の隷属あるいは感情の力について
    ・知性の能力あるいは人間に自由について

    公理や諸定理及びその証明が明確に述べられており、読みやすい。
  • スピノザ エチカ 上 倫理学
    哲学思想の展開とその諸定理の証明。
    ・神について
    ・精神の本性及び起源について
    ・環状の起源及び本性について

    公理や諸定理及びその証明が明確に述べられており、読みやすい。
  • スピノザ エチカ 下 倫理学
    オランダの哲学者、神学者スピノザ(1632-1677)の著。1677年刊。この世の事物事象はすべて唯一絶対の存在必然的な神に全く依存している、換言すれば、すべては神の表れ(神即自然)であるという全く一元論的な汎神論と、それに伴う人間の神への完全依存による自由意志の否定という決定論が展開されるスピノザ...続きを読む
  • スピノザ エチカ 上 倫理学
    オランダの哲学者、神学者スピノザ(1632-1677)の著。1677年刊。この世の事物事象はすべて唯一絶対の存在必然的な神に全く依存している、換言すれば、すべては神の表れ(神即自然)であるという全く一元論的な汎神論と、それに伴う人間の神への完全依存による自由意志の否定という決定論が展開されるスピノザ...続きを読む
  • スピノザ エチカ 下 倫理学
    22
    開始:2023/9/27
    終了:2023/10/2

    感想
    自由とは何か。自分の徳から発生する行動を遂行することができる人は自由であり幸福である。我慢と苦労が待ち受けていても必ず幸福は訪れる。
  • スピノザ エチカ 上 倫理学
    21
    開始:2023/9/5
    終了:2023/9/26

    感想
    幾何学的に整理される人間の精神。汎神論的だがそこに含まれているものは単なる前代の踏襲ではない。取締りの憂目に遭うのも納得。
  • スピノザ エチカ 下 倫理学
    難解な本であった。理解不足を置いといて、すべては神の中にあり、良い、悪いは物事の組み合わせであり、その真理にたどり着こうとするならば、人は経験しか実感できないものである。ということなのか…?ということがおぼろげにわかった。
  • スピノザ エチカ 上 倫理学
    エチカは、一言で言えば、人間の自由について述べている本だ。どうすれば、人が自由になれるのか?を難しい言葉を使いながら説明している。

    スピノザの言う自由とは、自分自身の必然性である本性に従って生きることであるという。

    自由という言葉には、必然性という縛りの言葉を似つかないような感じもするが、この矛...続きを読む
  • スピノザ エチカ 上 倫理学
    アインシュタインがスピノザの神を信じると言ったとか。汎神論は梵我一如のようなものと勝手に捉えた。スピノザの話しの展開の仕方で全能の逆説を思い出したが、それは野暮と言うものだろう。
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    第一に神は唯一であること、言い換えれば自然のうちには一つの実体しかなく、そしてそれは絶対に無限なものであることに...続きを読む