畠中尚志のレビュー一覧

  • スピノザ エチカ 下 倫理学

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    (上巻より)
     「神と人間」についての観念的な議論が中心だった上巻に比べ、下巻では「倫理」や「永遠の愛」といった実践的なテーマが中心。しかし当然これらは上巻の議論を下敷きにしているので、下巻を読みながらも何度も上巻に立ち戻り確認しながら読み進めることとなる。

     第四部の冒頭でスピノザは、人間がなぜ善より悪に従うのか、そもそも何が善で何が悪なのかを明らかにする、という。上巻で触れた本書の構造の独特さの次に印象深かった点として、この「善/悪」の定義に見られる「構成的」な視点を挙げたい。第三部定理9備考にあるように、「善/悪」はそれ自体善/悪だからでなく我々が欲するものが善/悪なのだという転倒なの

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    2023年03月15日
  • スピノザ エチカ 下 倫理学

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    せっかく読み返してたのに、バイクの二人乗りからひったくられた!(^^ゞ古い版だけど買いなおした。まっいいか!

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    2019年07月17日
  • スピノザ エチカ 上 倫理学

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    なんとなく気になってたスピノザさんが読めた。いろんな謎が解けて、元気が出たっ!でも、ドゥルーズさんのスピノザ読んでなかったら難しすぎただろうな。本には読む順番ってあるな。

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    2019年07月17日
  • スピノザ エチカ 下 倫理学

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    蠱惑的に在りて在る情動的な世界と、そこに生ける我々の理性を、幾何学的秩序によって論証-その宗教性を生々しく受肉させた-する破壊的に美しい書物。

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    2013年08月18日
  • スピノザ エチカ 上 倫理学

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    842夜

    非常に面白い。

    ドゥルーズが『千のプラトー』で器官なき身体に関する書物だと言っていた。

    本来的に不自由な人間が自由を獲得するためには外的な刺激による身体の変化に伴って生じる受動的な感情を克服する必要がある。そのことによって人間は感情に支配される度合いを少なくし、理性により神を認識する直観知を獲得することができる。スピノザは直観知を獲得して自由人となることに道徳的な意義を認め「すべて高貴なものは稀であるとともに困難である」と述べて締めくくっている。-Wikipedia

    スピノザについて書かなかった理由ではなく、なんとなく書きにくかった理由に、もうひとつ、スピノザをめぐる周囲の騒

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    2010年09月13日
  • スピノザ エチカ 上 倫理学

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    幸せになるための考え方が詰まった本。
    なにぶん古い本なので、現代情勢とはちょくちょく相容れない部分もあるけれども、その考え方自体は今も、そしてずっと未来までも色褪せないだろう。

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    2010年05月31日
  • スピノザ エチカ 上 倫理学

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    あらゆる必要なことが、ここには描かれている。スピノザ主義と言われることで意図される無神論だとか決定論だとかは二次的なものであって本質を捉え損なっている。この本はいつまでも、誰かしらに影響を与え続けることだと思う。

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    2009年10月04日
  • スピノザ エチカ 下 倫理学

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     ユダヤ教を破門された流浪の哲学者スピノザによる、幾何学的秩序に従って論証された倫理学。下巻は第四部「人間の隷属あるいは感情の力について」、第五部「知性の能力あるいは人間の自由について」を収める。

     結果的には明らかに失敗しているのだが、真の哲学に到達するためのその試みは後世に語り継がれるべき教訓・示唆を豊富に含んでいる。ここまで刺激的な本は世界に十冊もないのでは。必読。

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    2012年03月12日
  • スピノザ エチカ 上 倫理学

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     ユダヤ教を破門された流浪の哲学者スピノザによる、幾何学的秩序に従って論証された倫理学。上巻は第一部「神について」、第二部「精神の本性および起源について」、第三部「感情の起源および本性について」までを収める。

     『神に酔える哲学者』スピノザの主著にして、哲学書と奇書の間を行き来できる歴史的にも非常に稀有な本。

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    2012年03月11日
  • スピノザ エチカ 下 倫理学

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    上巻の途中からずっとウズウズしていて、やはり書いてしまおうと思う。神の無限後退。つまり、神を創造したら、その神の創造主が必要になり、その創造主には、そのまた創造主が必要になる無限連鎖ですよーという持論だ。これが、人間は更なる偉大な何かに操られているとするシミュレーション仮説なんかも同じ論理の罠にハマっている。だが、そもそも私はこの円環がこの世界の真実だと信じている(危ない人っぽいが)。円環する永劫回帰、輪廻転生の世界だから、現世に意味はなく、意味がないから無理やり神話や物語などの意味づけで人生をトリミングしていくのだ。

    で、ここまでは私のレビューで度々出てくる話なのでウズウズする程ではないが

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    2025年12月28日
  • スピノザ エチカ 上 倫理学

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    17世紀に書かれたものというから、有り難く読む。定義を丁寧にしながら感情の幾何学をほどいていく。だが、QED、QEDと自己完結的に閉じていく論理は、読むほどに「これ本当に証明できている?」という違和感に溢れ、往年の哲学者に挑戦してみたい気持ちになる。いざ。

    スピノザは、神を「唯一の実体」「必然的に存在するもの」として定義する。だがこの時点で勝負はついた(なわけはない)。

    なぜなら「必然性」そのものが、世界の内部にいる人間にとって語り得る概念なのかという問いが、まったく処理されていないからだ。

    必然か偶然か。それは世界の性質なのか、それとも観測者の視点の問題なのか。

    もし世界が完全に規定

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    2025年12月27日
  • スピノザ エチカ 上 倫理学

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    読み始めると分かるが、この著書でスピノザは神というものを設定している。そしてその神はどこにでもいることを前提にしている。これを汎神論という。つまり、スピノザはこのエチカで神はあらゆる所に存在しているということを前提に、人間の経験に依存せずにユークリッド幾何学の演繹方法、つまり定理、公理、証明などを用いて論を展開して行く。

    設定された神は現在考えられている存在とは異なり、スピノザの神の設定はギリシャ神話、キリスト教、ユダヤ教などの神の概念とも異なっている。

    エチカとは、ラテン語で倫理学をさす。神の存在、人間の精神や感情の本性などについて論証されている。

    始めは神のことについて語り、そ

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    2025年10月10日
  • スピノザ エチカ 下 倫理学

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    主知主義的な哲学の世界では「神」はたいてい究極的原因として引き合いに出される。スピノザも神を根本原因とするのだが、汎神論の特異な点は、神を超越的原因ではなく内在的原因として規定するところにある。これは循環とも思えるが、それは我々が差異の世界に生きているからだろう。神は一にして全なのだから、スピノザの言い分はむしろ合理的である。スピノザの方法に従って把握された神は世界の製作者ではなく世界そのものであり、自由意志さえ持たない。神の様態にすぎない我々にも、当然自由意志は与えられていない。
    神は自己原因に従い様々な変状を呈する。これが世界の動きにほかならない。人間が自由意志に基づき行動しているなどと考

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    2021年09月18日
  • スピノザ エチカ 上 倫理学

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    「幾何学的秩序により論証された」という副題が示すように、この『エチカ』はユークリッド幾何学に範をとり、演繹的方法による倫理学の体系化を試みた労作だ。デカルトは、実体を「存在するために他物を必要としないもの」であるとして、思惟実体と延長実体の二つを考えたが、周知のようにこれが心身二元論というアポリアを残した。これに対しスピノザは、一にして全なるものだけが実体であると考え、神=自然が唯一の実体であるとして、森羅万象をその「属性」に還元してしまうことでこの問題を克服したのだ。

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    2021年09月18日
  • スピノザ エチカ 下 倫理学

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    哲学思想の展開とその諸定理の証明。

    ・人間の隷属あるいは感情の力について
    ・知性の能力あるいは人間に自由について

    公理や諸定理及びその証明が明確に述べられており、読みやすい。

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    2010年08月28日
  • スピノザ エチカ 上 倫理学

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    哲学思想の展開とその諸定理の証明。
    ・神について
    ・精神の本性及び起源について
    ・環状の起源及び本性について

    公理や諸定理及びその証明が明確に述べられており、読みやすい。

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    2010年08月28日
  • スピノザ エチカ 下 倫理学

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    オランダの哲学者、神学者スピノザ(1632-1677)の著。1677年刊。この世の事物事象はすべて唯一絶対の存在必然的な神に全く依存している、換言すれば、すべては神の表れ(神即自然)であるという全く一元論的な汎神論と、それに伴う人間の神への完全依存による自由意志の否定という決定論が展開されるスピノザ晩年の著。デカルトの研究者でもあった彼のこの著書は演繹的論述法により展開される。ただしスピノザは「世間一般の哲学は被造物から始め、デカルトは精神から始めた。しかし私は神から始める。」と述べ、デカルトを含むそれ以前の思弁法を排撃した。

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    2009年10月04日
  • スピノザ エチカ 上 倫理学

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    オランダの哲学者、神学者スピノザ(1632-1677)の著。1677年刊。この世の事物事象はすべて唯一絶対の存在必然的な神に全く依存している、換言すれば、すべては神の表れ(神即自然)であるという全く一元論的な汎神論と、それに伴う人間の神への完全依存による自由意志の否定という決定論が展開されるスピノザ晩年の著。デカルトの研究者でもあった彼のこの著書は演繹的論述法により展開される。ただしスピノザは「世間一般の哲学は被造物から始め、デカルトは精神から始めた。しかし私は神から始める。」と述べ、デカルトを含むそれ以前の思弁法を排撃した。

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    2009年10月04日
  • スピノザ エチカ 上 倫理学

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    ほんの少し「エチカ」概要を知った時は、「エチカ」の「神」を理解した気になっていました。自分の意思に投影もしていました。しかし、しっかり読んでいくうちに訳がわからなくなりました。私たちが認知できないこと、つまり、精神と肉体を含んだそれ以外を表す「無限の領域」について触れており、この辺りで理解が追いつかなくなりました。この世を取り巻く「形」や「完全」として認知・評価できるものをスピノザは「偏見である」と論破しており、平和主義なのか、屁理屈なのかわからなくなってきました。でも、丁寧なこの実体や生き方の証明は本質的ではあると思います。
    素敵な考えでしたが、残念ながら、スピノザの考えを極めるとヒッピー化

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    2026年01月07日
  • スピノザ エチカ 下 倫理学

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    固定概念や善悪の判断、べき思考に巻き込まれず、相性を重視して生きるという感じかな。

    スピノザは悟った聖者ではないが、本質の探究者であり、彼の汎神論、神即自然はかなりいい線まで真実に近づいていると思われる。

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    2025年12月30日