畠中尚志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
スピノザの主著「エチカ」。倫理学の古典として名高い。この本はユークリッドの幾何学のような論理構築を行っている。すなわち、定義、公理から全てを定理として論理的に導出していく形式を取っている。そのため、割とすっきりしている半面、いちいち前のページを見直すのは疲れるかも。。
上巻は、倫理に入る前の土台作り。まず、第1部「神について」では、神の絶対性を確立する。8つの定義と7つの公理から、それらを導出する。決して理論的に怪しい事はない。どちらかといえば緻密に作られているように思えた。次いで、第2章「精神の本性および起源について」。ここら辺から疲れてあまり理解していない。。そして3章「感情の本性およ