飯田進のレビュー一覧

  • 地獄の日本兵―ニューギニア戦線の真相―

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    ガダルカナル島の「生命判断」
    立つことのできる人間は・・・・・・寿命は三〇日間
    身体を起して坐れる人間は・・・・・……三週間
    寝たきり起きれない人間は・・・・・…一週間
    寝たまま小便をするものは・・・・・・三日間
    ものいはなくなったものは・・・・・・二日間
    またたきしなくなったものは・・・・・・明日

    小尾靖夫少尉の日記の記録です。
    ガダルカナル島に投入された日本兵は3万1千人。死亡者は2万8百人。
    この67%の殆どが飢えと病で亡くなっています。
    ガ島の壮絶さは有名ですが数字にして改めて見ると、当時の大本営の杜撰な作戦に腹を立てる飯田さんのお気持ちも分かります…。

    この夏、尾上さんの1945

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    2024年09月23日
  • 地獄の日本兵―ニューギニア戦線の真相―

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    「なぜあれだけ夥しい兵士たちが,戦場に上陸するや補給を絶たれ,飢え死にしなければならなかったのか.その事実こそが検証されねばならなかったのである」(p.177) 死亡要因の大多数(その比率が欲しいが)は ・飢えと悪疫(マラリア・アメーバ赤痢) ・補給兵力・物資の喪失(輸送船の沈没・空襲) 原因は攻勢終末点(兵力・補給の供給可能限界点)を超えて攻勢を行なったため. WW2関連の話は美化して終わりということが多いけれど,そこからの教訓は軍属でなくても知っておくと良いのかもしれないなと.

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    2022年07月14日
  • 地獄の日本兵―ニューギニア戦線の真相―

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    太平洋戦争の戦場の現実を知らないで(あるいは知らないふりをして)、靖国、安保条約、改憲(実情は反憲?)問題を議論するのは、机上の空論、歴史に対する侮辱 と思う。
    海外で刑に服していた戦犯が日本に帰ってくる(スガモですが)ことができたのは、法廷を開いた宗主国が植民地の独立で主権を失ったから、警察予備隊の創設と旧職業軍人の行動に対して、スガモに収監された戦犯から、抗議の声があがったことなので、初めて知ること多かった。
    「自らの行為を敢えてさらしながら、この原稿をまとめる作業をしてきました、「あの戦争は酷かったんですね」という感想で終わることを、深く懸念しているからです。」という一文を、全日本人が受

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    2016年11月20日
  • 地獄の日本兵―ニューギニア戦線の真相―

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    戦争の映画は、よく見る方ですが、最近では、日輪の遺産、一枚のハガキをみて感動と言うか、涙がでて、戦争の悲惨さを感じました。ニューギニア戦線の真相を読み、映画では知り得ない戦争の実体、事実を知ることができました。私たちは、戦争の経験はありませんが、歴史の事実を若い方々に伝えていくことは大切な事と思います。日々の生活の中で、戦争で悲惨な死を遂げた御霊に対し哀悼の意を評したいと思います。

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    2012年08月20日
  • 地獄の日本兵―ニューギニア戦線の真相―

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    「英霊」などという言葉を軽々しくは使ってはならないですね〜。何百万もの兵士を餓死、病死に追いやったのは軍部の稚拙な作戦のせいだと思います。
    そうした軍部の責任がいまだに追及されていません。それが一番の問題だと思います。

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    2010年04月08日
  • 地獄の日本兵―ニューギニア戦線の真相―

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    幽霊本 をみたら ある 陸軍跡地に 幽霊が出る 話が書いてあって その部隊っていうのが まさしく ニューギニアで 玉砕 した 部隊だったので その幽霊は いったい どんな姿で 現れるんだろう と 思ったことでした。幽鬼のように やせた姿で 現れるのか それとも 出陣の時の姿で 現れるのかだいたい 靖国にまつられて 神様になっているのなら 幽霊になって現れるはずもないのに 幽霊が出るというのは 生きて帰った人が 何らかの 心残りを 発言 していたってことなのかな と。 

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    2011年09月20日
  • 地獄の日本兵―ニューギニア戦線の真相―

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    『玉砕の島」「日本軍兵士」に続く、南洋で飢えと病に斃れていった多くの兵士たちの姿を、自らの経験も交えて描く。
    彼らを死に追いやった軍参謀の多くが責任を取らず、戦後の警察予備隊創設に貢献し重用されたのとは対照的に、著者を始めとする多くの現場兵士達は現地での住民虐殺などの戦争犯罪人として裁かれ処刑されたり巣鴨プリズンで懲役刑を受けている。著者が釈放されるのは昭和31年(!)である。

    「飢死した兵士たちのどこに経済的繁栄を築く要因があったでしょうか。怒り狂った死者たちの叫び声が聞こえて来るようです。そんな理由付けは生き残った者を慰める役割を果たしても、反省へはつながりません。逆に(あの戦争を)正当

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    2019年12月07日
  • 地獄の日本兵―ニューギニア戦線の真相―

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    大東亜戦争はまだまだ知らないことがたくさんあるってことだ。テレビや学校の教科書には出てこない。自分で書物・ネットで調べるしかないが、探せばたくさんあるのだろう。知っておく必要がある。この本ではガダルカナル、ラバウル含め、ニューギニアでの日本兵の実態をレポート。ここでは戦わずして餓死・病死した兵士がほとんどということだ。

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    2019年01月20日
  • 地獄の日本兵―ニューギニア戦線の真相―

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    ネタバレ

    軍部は死んだ兵士の家族には、何処どこにて戦死したと告げたのであろうが、実際は戦場で敵弾に斃れたのではなく、多くの兵が無謀な作戦によって武器も食料も乏しいなか、病気や飢餓によってその貴い命を落としたのである。著者が言うように彼らが果して日本の将来の礎になったと言えるのであろうか。為政者は戦争の真実に目を瞑って、残された者たちへ美辞麗句を並べる。さあ、今後自衛隊員が万が一PKO活動で命を落としたとき、事実を国民に伝えるのであろうか。同じような事後処理をしないかと心配である。

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    2017年02月11日
  • 地獄の日本兵―ニューギニア戦線の真相―

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     日本人が太平洋戦争で筆舌に尽くし難い犠牲を払って獲得した日本国憲法を、集団的自衛権の閣議決定をしてなし崩し的に無効化しようとしている人々がいる。戦争は絶対ダメだという、絶対的平和主義こそがこの憲法の肝要であろう。13条の個人の尊重も戦争状態にないことがそれを担保する。
     改めて、戦争の真実を知ることを始めよう、と思った。集団的自衛権の議論については、具体的な身体的な議論、あるいは想像をしなければならないと思った。戦争はそれこそ現場で起っているリアルなものだからである。
     著者はニューギニア戦線から奇跡的に帰還した元兵士。愚かな指導者の作戦指揮によって、悲惨きわまりない状況で餓死していく兵士。

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    2014年08月31日
  • 地獄の日本兵―ニューギニア戦線の真相―

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    文章を何度読んでも創造ができないくらい、まさに「地獄」の現実。
    史実は色々な噂や戦勝国の都合のいい歴史にすりかわっているんじゃないかということもあるけど、これはまぎれもない現実だと思う。
    リアリティがありすぎるけど、全く絵が思い浮かばない。
    いい時代に生まれた幸せと、昔からお上は下を平気で切り捨てるということがかろうじて理解できた。

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    2013年02月11日
  • 地獄の日本兵―ニューギニア戦線の真相―

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    [ 内容 ]
    敵と撃ち合って死ぬ兵士より、飢え死にした兵士の方が遥かに多かった―。
    昭和十七年十一月、日本軍が駐留するニューギニア島に連合軍の侵攻が開始される。
    西へ退却する兵士たちを待っていたのは、魔境と呼ばれる熱帯雨林だった。
    幾度なく発症するマラリア、友軍の死体が折り重なる山道、クモまで口にする飢餓、先住民の恨みと襲撃、そしてさらなる転進命令…。
    「見捨てられた戦線」の真実をいま描き出す。

    [ 目次 ]
    第1章 大調査隊をニューギニアへ
    第2章 餓死の序幕
    第3章 命を吸いとる山を越えて
    第4章 底なしの大湿地帯を行く
    第5章 幻と消えた「あ号作戦」
    第6章 ビアク島の玉砕戦
    第7章 

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    2011年05月21日
  • 地獄の日本兵―ニューギニア戦線の真相―

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    ある程度知っていたつもりだったが・・・さらに、想像を超える内容が描かれている。
    著者のやり場のない怒りも心を打つ。
    この気持ちと事実は語り伝えるべきもののような気がします。

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    2010年06月11日
  • 地獄の日本兵―ニューギニア戦線の真相―

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    第二次世界大戦のニューギニア戦線に関して詳しく知りたく、まずはその足掛かりとして。当時の状況の過酷さが、様々な体験談からの抜粋から伝わってくる。登山・沢登りをやってると余計に分かるそのヤバさ。先日経験した息も絶え絶えの4000m級の山越えや、碌な道もない熱帯の樹林を、数十キロの荷物を背負いながら、僅かな食料で、熱病や蛭に襲われながら行軍する狂気。現代の登山用具で登るならまだしも、その様な事が想定されていないであろう装備でするなんて…。蛭にもやられた事があるが出血は全然止まらなかったし傷口も二ヶ月経ってもまだある。マラリアも昔の職場で何人か亡くなってる。想像を絶する…。数多くの参考文献が紹介され

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    2025年11月19日
  • 地獄の日本兵―ニューギニア戦線の真相―

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    ニューギニアからの帰還者伯父の話を裏付けるための資料として読んだが、類似しているところが多々あり、参考となった。

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    2023年10月17日
  • 地獄の日本兵―ニューギニア戦線の真相―

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    著者は1943年海軍民政府・資源調査員として
    ニューギニアへ。

    この本の冒頭で綴られている文に心うたれる。
    生命判断
    「①立つことできる人間は・・・寿命は30日間
    ②身体を起こして坐れる人間は・・・3週間
    ③寝たきり起きれない人間は・・・1週間
    ④寝たまま小便をするものは・・・3日間
    ⑤もの言わなくなったものは・・・2日間
    ⑥またたきもしなくなったものは・・・明日」

    そんな惨酷な生活の中で著者は何を考えて行動したのか。
    この本を読むと戦争の恐ろしさがわかる。

    内容(「BOOK」データベースより)
    敵と撃ち合って死ぬ兵士より、飢え死にした兵士の方が遥かに多かった―。昭和十七年十一月、日本軍

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    2015年07月05日
  • 地獄の日本兵―ニューギニア戦線の真相―

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    無念。立つことのできる人間は寿命は30日間。身体を起こして坐れる人間は3週間。寝たり起きれない人間は一週間。寝たまま小便をするものは三日間。ものいはなくなったものは二日間 またたきをしなくなったものは明日

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    2009年10月07日