牧野恭仁雄のレビュー一覧

  • 子供の名前が危ない

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    私は独自の姓名判断を少々心得ていますが、今は名付けというか名前が人に与える影響というのが分からない人が多いという印象です。つけられた子は一生名前を背負っていく、その名の持つ運命を含めて。アニメ、マンガからの引用など以ての外です。施設で働いていた頃は、利用者の名前をしっかり覚えることが何より大事と言われましたがもっともだと思います。軽々しい問題ではないでしょう。

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    2014年05月10日
  • 子供の名前が危ない

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    ネタバレ

    10年ぐらい前の話ですが、病院で小児科の担当をした時から「名前が読めない・・・」って思ってました。が、最近の変わった名前はもっとすごいことになっているとオドロキ。

    とはいえ、この本はそういった名前に苦言を呈するものではなく、名づけの歴史からたどりつつ、背景にある社会的な問題について書かれた本です。
    心理学的な要素も多分に含まれた内容になっているので、読んでいる途中、「この人いったい何者?」って思ってしまいました。

    3章の「名前で分かる世相」が興味深い。
    確かに、子どもの名づけの時は「こんな子になってほしいな」等の願いを込めてつけるケースが多いですが、戦時中に人気の名前を見ると、戦況が悪くな

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    2014年04月21日
  • 子供の名前が危ない

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    実はあまり期待していなかったんですが、とてもいい本でした。

    この本を読んでいる最中に、今年の赤ちゃんの名前のランキングの記事を目にしました。
    男の子は「閉そく感を打開したい」という思いが込められた名前、女の子は「絆を大切にしたい」という思いが込められた名前が上位に並んでいるように思いました。

    この本の著者の牧野さんは、「ちょっと危険な傾向」と感じているのではないでしょうか。

    この本で展開されている考察は、必ずしも定量的なものではないですが、長年の経験に基づく、説得力のある考察だと思います。
    そして、この本を読んでみて、「うちの子の名づけ方は間違ってなかった」と、改めて確認できた

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    2013年11月30日
  • 子供の名前が危ない

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    愚かな親がDQNネームやキラキラネームを命名することに関し、名付けの専門家が自らの経験をもとに、その理由を解き明かしている。
    また名前の大切さ、その命名について詳しく説明されている。
    子供を得たい方必読。

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    2013年06月29日
  • 子供の名前が危ない

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    20130501
    名前は一生もの。
    自分を名乗る大切なもの。
    名前はだいたいは親がつけるが、エゴになっていないか?
    周囲を気にし過ぎて、「個性」をアピールするためにキラキラネームになっていないか?
    牧野氏自身の名前についても触れている。
    私の名前も一発で読める人はいない。
    親に名付けの由来を聞いて自分の名前がもっと好きになった。
    私は自分の名前が大好きだ。
    親の愛情が伝わったからなんだな。
    名前に親の希望を入れすぎるのも考えものだ。

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    2013年05月01日
  • 子供の名前が危ない

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    最近、我が子にフリガナが無いと読めないような唯一無二の名前をつける親が増えているが、そのような名前は社会的にどのような評価を受けるのか、親たちはなぜそのような名前を付けてしまうのか、を考察した本書。
    筆者は、そのような名前を付ける背景には、今の親たちが抱える「無力感」・「欠乏感」・「孤独感」などのコンプレックスがあり、それを発散することができ、自らが主導権をもって行える行為、として子どもへの名づけが使われている、と説く。
    その際には当然「認められたい」という欲求から、他にはない特別な名前を付けてしまうのだと言う。しかし、それは親の自己満足でしかなく、子どもにとっては迷惑以外の何物でもない。

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    2012年11月15日
  • 子供の名前が危ない

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    珍奇ネームと呼ばれる(筆者がそう書いている)名前はただの「自己主張」じゃなくて
    孤独感、焦燥感などが隠されているっていうのが驚き。


    また
    「こうなって欲しい!と名付けた名と
    今親がこうだからこうなってほしくないと名付けた名では後者に子供の人生が影響しますよ」
    というのも面白かった。

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    2025年11月24日
  • 子供の名前が危ない

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    けっこう面白かった。その名前を付けられる背景とか紐解くとなるほどなぁと思うところも多々あった。私の祖母と母の名前は当時としてはとても人気の名前なんだけれど、そこに込められてる意味や背景を改めて知ったなぁ。私自身の名前は、現代では人気の名前ではないけれど当てはめられた漢字はとても人気の字で人に説明する時も困ったことは一度もない。両親がどこまで考えて決めた名前かきちんと聞いたことはないけれど良い名前を貰ったんだと感じた。
    先回り社会とはよく言ったものだ。無駄な案を出せない者に良い案は出せない。確かに!私は未就学児との会話がけっこう好き。それは子どもの「何で?」が大人からすると突拍子もないものも多い

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    2021年08月31日
  • 子供の名前が危ない

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    こう言っては失礼だが、名付けにまつわる社会問題について思いの外真面目に分析がされていて、期待レベルを超えるものであった。期待が低かったと言うのもあるのだが…
    確かに子の名前は、親に足りないものを反映しているとの分析は正しいように思える。キラキラネームが増えているのは、そんなことくらいしか自己表現手段を持たない人が多いからだろう。話は飛躍するが、車のナンバーに拘って77-77みたいな番号を買う心理につながる様にも思える。
    車の場合は誰の迷惑にもならないが、子供の名前は一生付いて回る問題であり、看過できないとの問題意識は良くわかる。男女の区別が判りやすいこと、常識的な読みであること、文字がネガティ

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    2016年12月21日
  • 子供の名前が危ない

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    名前をつける親の心理などわかり、思いを名前につけるのも難しいと感じた。
    読めない漢字だけはつけたくない、常識的な名前にしたいと思った。

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    2016年07月31日
  • 子供の名前が危ない

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    たんにDQNネームをさらすだけの本になっていないところがよかった。(もちろん、前半の方にあるDQNネームの例はかなりすごかったし、そこだけ読んでも面白いぐらいなのだが)

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    2013年08月24日
  • 子供の名前が危ない

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    ずっと読みたいなーと思いつつ、なぜか探そうとしなかった。
    が、この前都会の本屋で見つけて購入!

    おもしろかったー!やっぱり買ってよかった!
    そこまで身近にはキラキラネームの子もいないし、出会ったこともまだないけど、社会に出るのも苦労するんだろうな・・・ってのは簡単に想像がつく話。
    なんでそんな名前つけるかね?子どもが苦労するのわかるやろ?
    なんとなくやけど、この本読んでわかった気がした。
    子どもをおもちゃにするなー!
    親がこの名前をつけたい。と思ってつけるのが一番良い、誰かに何か言われたから・・・とか、先回りして口出しするような人がいるからダメなんだとか、その通りやなあと思った。
    私もそんな

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    2013年02月25日
  • 子供の名前が危ない

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    子どもの名前は親の個性を世の中にアピールするためではなく、名前を見て、すぐ読めること、それで男女の区別がすぐについて周りが困らないことが大前提だということ。当たり前ではあるが、名前をつけるときは舞い上がってしまうなぁと。変な名前をつける親の深層心理に入り込むところがおもしろかった。

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    2012年09月29日
  • 子供の名前が危ない

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    ネタバレ

    要約すると、「珍名をこどもに付ける親は、自分のコンプレックスをこどもに擦り付けている」という事でした。怖いくらい的を射ていました。
    確かに企業からすれば、「ぴかちゅう」という名前の大人を雇う気にはならないですね……珍名が飛び交う昨今、自分で改名するシステムが、もっと簡単に出来るようになれば良いと思います。
    病院でも賞状授与でさえも名前をちゃんと呼ばれた事がないというのは、結構心が傷付くものです。他人の名前が呼ばれるあの瞬間の疎外感。経験が有るのでよく解ります。

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    2012年04月30日
  • 子供の名前が危ない

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    ネタバレ

    ついに、いややっとこういう本が出てくれたんだと思って見付けた時は本当に嬉しかった。
    増え続ける『DQNネーム』『キラキラネーム』の現状を読み解く本だが、命名研究家である著者が頭ごなしに批判するような内容ではないので安心して読める。
    著者が検証するには、名前に現れる世相とは『その時代に求められながらも手に入り難いもの』だそうである。
    では子に妙な名前をつける親の心理まで落として考えてみると、自分の抱える欠乏感ひいては無力感が現れているのではないかという推測に行き着くのだ。
    親自身の存在価値、生きている実感といったものが無意識に子の名づけに反映されていると思うとちょっとゾッとしてしまった。
    子ども

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    2012年04月10日
  • 子供の名前が危ない

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    いわゆる「ドキュンネーム」「キラキラネーム」と言われるような変わった名前について、本書では「珍奇ネーム」と呼んでいます。

    珍奇ネームが増えた背景について詳しく書かれていますが、なんだかとっても納得しました。そして名前に親の希望や願望を託すと、その逆の結果になりやすいという話には驚きました。

    この本は自分が名付けする前に読みたかったなと思いました。
    全面的にうなずける内容ではないかもしれませんが、名付けについてかなり参考にはなると思います。
    これから名付けをされる方にはお勧めです!!

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    2012年03月14日
  • 子供の名前が危ない

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    シンプルな名まえが減っている。
    名づけに見る世相分析。
    著者も自分の名前で苦労した体験を持つ。
    過度の願いを込めると、子に重荷を負わせることになるそうだ。

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    2012年03月10日
  • 子供の名前が危ない

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    ネタバレ

    題名に惹かれてふと手に取った
    子どもたちの名前に???
    少し前は「へ~今どきなんだなあ」
    なんて思っていたが、最近
    「行き過ぎでは?」と思うことが増えた
    命名研究家という著者の考えに頷くことも多かった

    文字は高度な公共財
    勝手にいじくっていいものではない
    誰も読めない名前って個性だろうか?
    と問いかける

    現代の若い世代の親の「無力感」「欠乏感」「孤独感」の表れが珍奇ネイムになっている
    と説いている

    ≪ 命名に 無力の個性を 押し付ける ≫

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    2022年07月23日
  • 子供の名前が危ない

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    珍奇ネーム(ドキュンネーム・キラキラネーム)についての本。
    名付けには親の欠乏感が反映しているとのこと。
    珍奇ネームは、「カッコいい」生き方ができていないという欠乏感、「こうありたいじぶんでいられない」という無力感が背景にあるとの考察。

    なるほどと思うところもありつつ、珍奇ネームのとしてあげられた中の 男女の区別がつきにくい名 というのは、私にとってはあまり珍奇とは感じなかった。例えば、男の子で「真理子」、とかなら確かに珍奇と思うけれど、「かおる」「ひかる」「ひなた」等、別に男でも女でもいいではないかと思うし。
    悠希はゆき、ゆうき、はるきと読むし、
    真弥はまや、しんや。
    こういう名前だったら

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    2019年10月21日
  • 子供の名前が危ない

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    「名付けの専門家」なんて変な肩書だけど、中身はいたって常識的な内容(たまに変なとこがあるのはご愛嬌)。
    「自分の欠乏感を名前にする」という発想は面白いと思うので、誰か大学の先生が定量的に検証してほしいなあと感じた。

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    2016年09月22日