田中優のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
201210/
日本は貿易で成り立っていると言われますが、GDPのわずか14%ですし、さらに1960年の時点は、2005年の45分の1(円ベースで)しか貿易されていませんでした。日本は「貿易立国」ではないのです。しかも人と会話するためにはベースを合わせなければならないので、どうしても奇抜と思われてしまうような前提を除いて話さなければなりません。そのため最小公倍数で話をします。その結果、私たちは目の前の現実を「今」という時点から、最小公倍数で話すことになるのです。/
森と沿岸の漁場とは密接に関係しています。「魚つき林」として今は有名ですが、気づかれていなかったからこそ日本中の海岸線は壊され、森と -
Posted by ブクログ
3.11の直後に出版された本で、脱原発があたりまえになっていた頃、すんなりと受け入れられていたと思う。
安倍ポン自民党・公明党政権になって、原発推進に政府は変質しつつあるが、本質的には原発は作るべきでないと思う。
エネルギーもそうだが、この本にあるように地方のちからや地方からそれぞれの地区に必要なエネルギーや地産地消も含めた地方で回る経済がこの国を本当は豊かにしてくれるのだと、この本を読んでいると理解できる。
中国地方の過疎地が今年の新年の地方紙によると人口が減少から増加に転じたと報じられていたが、地方のすばらしさを若い人も少しずつ見直す人が増えてきたのかもしれない。
この本に書かれている、色 -
Posted by ブクログ
これからは地球規模で産業を拡大する時代ではない、「地産地消」の時代だ。
私たちが良かれと思って活動したことが、その活動を反対している人たちの利益になることがある。例えば、私が六ヶ所村再処理工場に反対していたとしても、お金をゆうちょ銀行に預けていれば、私の意志とは関係なくそのお金は工場への資金に充てられる。
目先の、目立つ情報に踊らされず、一歩下がってモノ同士のつながりや仕組みを捉えることが大事なのだ。
田中さんはそうしたモノの繋がりを俯瞰した中で、一番環境にとっても、自分たちにとっても負担なく生きていけるのが地産地消だと考えたのだろう。その地域ごとにエネルギーやお金、食べ物を生み、消費する -
Posted by ブクログ
この10年程度、資産運用や資産保全に興味を持って多くの本を読んできましたが、そこでおぼろげながら分かってきたことは、各政府が発行している通貨の価値が下がってきていることです。
最近、金価格が上昇していて、「資産運用をするなら金投資」と言われていますが、金の価値が変化しないが通貨の価値が落ちていると理解することもできると思います。
そこで、通貨の成り立ちを振り返って、物々交換がスムーズにいくように貨幣が流通してきたことを考えると、この本で紹介されているような、私たちが当たり前と思っている複利の利息をとらずに銀行を運営することもこれからの選択肢としてあるような気がします。
また、政府が発行し