山村サヤカのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
若いうちの苦労は買ってでもしろ。と言いますが、若いうちに身につけるべき苦労は「頑張ること」「やり抜くこと」なのかもしれないと、この本を通して学びました。
頑張り方を知り、やり抜く喜びを知った人が、大人になってから、ここぞというときに力を発揮できる人なのだと思います。
苦労を苦労だと思っているうちは、大変だけれども、苦労だとも思わずに淡々とやり続けることができるように、どんなことでも、やると決めたことはやりきる。これは、なかなかできることではありません。
それがつまり、1万人に一人の勉強法なのでしょう。
無期懲役囚のみたっちゃんと、高校生と中学生の兄弟との手紙のやり取りを通じて、二人の若者の成長を促していくストーリー。
もし、みたっちゃんに「無期懲役囚」という肩書きがなかったら、この手紙のやり取りを僕はどう捉えるだろうと考えながら読みました。
自分に厳しく、最高に効率の高い方法で勉強し続けることを教えるみたっちゃん。
その励ましと、的確なアドバイスにより、成績を上げ、勉強だけでなく、生き方もたくましく変化していく兄弟。
けれど、私が自分や自分の子どもに同じことをさせたいかというと、やや疑問。
犯罪者というフィルターを通してではなく、生きるということに対する考え方のギャップの問題です。
その理由は、みたっちゃんは、「どんなことも」一生懸命やり続けるから。
私は、失敗してもいい。がんばれないときはがんばらなくてもいい。ぐらいの余裕があった方が、いいパフォーマンスができると思うし、失敗したときの復活が早いと考えています。
長い人生、調子の好不調もあるし、心身の健康の問題もあるし、どんなときも完璧を求めたら疲れるし、辛くなる。
ただ、ずーっとダラダラと過ごすのは嫌。
だから、頑張れる力や、やりきる力を習慣として、あるいは基礎体力として身につけるのはすごく大切です。
最後に、一番素敵だなと思ったフレーズを。
ーー桜は自分が咲くこと、花をつけることを知り、そのときが来れば加減もせず、力むこともなく、すべきことを淡々としています。
誰かが見ていようと、見ていまいと自らがやることを黙ってやる。そんな生き方、取り組み方ができたらいあなあと、いつも考えています。ーー
いいですね。
私も桜のように生きていけたらいいなぁと思いました。 -
Posted by ブクログ
借りたもの。
勉強とは成績ありきではなく、自己鍛錬――苦手を克服すること、教養を深めることであると、シンプルに指摘。そのために”繰り返し”練習をすること、また、身体を鍛えることも大切と、勉強だけでなく、人間としての土台作りを、受刑者の「みたっちゃん」は伝える。
サヤカさんとヒロキくん、それぞれに合った的確なアドバイスをする姿勢にも、(親であれ教師であれ)画一的に勉強と成績の事ばかりの教育に、本来の教育の在り方を見る。
サヤカさんとヒロキくんにお薦めする本のチョイスもなかなか粋なものを選んでおり、「みたっちゃん」の造詣の深さを感じさせる。
手紙のやりとりという形式なので、色んな話に話題が及ぶ。それでも一貫した姿勢があることに、学ぶという事の普遍的なものを見る。
耳が痛いのは、自身の意思の弱さを痛感しているため。
この姿勢を持って勉強できなかった自身の後ろめたさ……
私が生徒の頃、どうしたらそう思えたのか、そういう姿勢で勉強に取り組めるのか、わからなかった……否、自信がなかった……
ただ、こうした姿勢で挑む下地ができなかったから、今、それを取り戻したい。
そう思って必死で生きている。 -
Posted by ブクログ
内容は素晴らしい。
ただ、子供へ伝える手紙という形式だからかもしれないが、少し文が冗長気味で単純に面白くない。
方法も素晴らしいのだが、本に載っていることを並べているだけで、著者なりの噛み砕いた教え方や、新しい方法や考え方が非常に少ない。
その結果、読書好きな人には得るものが少ししかなく単純に退屈。読書をまったくしない人には、得るものはあるが「本ってつまらないな」と感じさせる危険がある中途半端な本になってしまっている。
ただ、高校生の時こんなことを言ってくれる人が近くにいたら…と思わせる。もう少しまとめて手紙の形式をやめて、著者なりの方法をもっと書いた本になればとても良書になると思う。
読書をあまりしない中高生には、オススメかも。