野口祐子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
同人活動や二次創作の場面において、著作権は昨今のトレンドです。
しかし、実際の創作当事者が知っている知識としては、一個人の見解により法解釈をまとめたネット上のページによるものに過ぎないケースがほとんどです。
そういったページは、大体が「こういうことをすると著作権違反になるかもしれないから、気をつけましょう」という、いわば自動車免許試験の問題文と答えを丸暗記させるような内容のものだったりします。
創作にあたっている人はやはり、自分たちが取り締まられるのが怖いですから、必死に「熟読」します。
しかし、そもそも著作権法が前提とした社会構造がすでに崩壊しきっていて、時代に合わない法律なのではないか -
Posted by ブクログ
著作権に関する判例などから今後の流れ・考え方の概説
日本の著作権について考えるときの基本概念や,判断材料となる過去の判例や条約などの制定過程などを示しながら今後どうしていけばよいか考えが示されている。
具体的には,以下のような話題を扱っている。
* ソニーのビデオレコーダー判決
* Winny判決
* 著作権保護期間延長の是非
* フェアユースの利点・欠点
* サイエンス・コモンズ(科学技術分野のライセンス)
* ウィキペディアのライセンス切り替え(GFDL▷CCライセンス)
巻末に参考文献として,判例の正式な名称や書誌情報がきちんと明記されており資料としての価値が高い。
今後のライセンス -
Posted by ブクログ
署名の通り、ネット関連の日本・アメリカの判例を簡単に説明している本です。一通りの重要判例は網羅しているので、IT業界で働いている方で、最近の著作権事情を知りたい方にはいいかもしれません。一方で、著作権自体については、軽く触れられている程度なので、著作権を全く知らない人にとっては、少しきつい内容かもしれません。アメリカの判例の説明では、「寄与侵害」と「代位侵害」という2つの概念を使って、判例における侵害がどのようなもので、その結果それが侵害に当たるかどうかということを説明しています。「寄与侵害」とは、ユーザーが侵害していることを知っていて、それを誘発した、または自主的にその侵害に寄与したことに着
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Posted by ブクログ
最近、国民総クリエイターの時代だとか、それに伴う著作権がどうとかという声をよく聞いていたので、著作権について基本くらいは知っておこうと思って本書を読むことに。著作権関連の本は初めて読んだが、本書は内容・構成ともに分かりやすく、入門書としてはお勧めしたい一冊である。
本書では、まず、著作権の仕組みとその形成の歴史を学び、現代における問題点を事例を用いながら分かりやすく解説している。さらに、今後の課題と、著者の取り組み、我々が心がけることなど、示唆に富む内容となっている。
著作権の歴史は面白く、19Cに設定されたベルヌ条約という国際条約は当時は合理的であったことも良く分かる。世の中の変化ととも