藤原敬之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
体験や食、知恵の獲得に対してお金を遣うことを惜しまない姿勢は理解できた一方で、モノ(家具やアート)に対しては現時点であまり納得のいくものでなかったと感じた。
車や家などそもそもの予算が大きいものについてはカネ惜しむところではないと考えるが、椅子や箸置きのような、デザインや作り手の想いによって機能以上の付加価値が付けられるものに惹かれないのはそこに至るまでの教養がそもそもないのだろうか。著者が骨董品に対して抱いている踏み出せなさのもう一段低い段階にいるのか。
一介の大学生の身としては、自分の人生を充実させるカネ持ちになるか、本当のカネ持ち(カネに執着し、あるいは面白みのないカネの使い方をする)になってよいのか、という趣旨なのであれば現時点で理解できないのも当然かと納得できる。 -
Posted by ブクログ
筆者の価値観や考え方には、私は共感できるところも多く、前半は面白かった。
が、後半、具体的なモノについて、何にどれだけ使ったかということが延々と書かれるくだりは、ページ数稼ぎな感じがぬぐえなかった・・・。茶器など、自分の知らない世界のことなので、へぇ~と思えるところもあるにはあったのだが、こればかりは個人の趣味の問題だよなと・・・。
どんな「モノ」にお金を使ったかよりも、どんな「体験」にお金を使ったかの方がまだおもしろかったのは、「体験」から得られる筆者の感想や価値観についての記述に、自分がその体験をしたならばどんな感想を抱くことになるのか、こちらの想像力が膨らむところがあるからなのだろう。「体験」というのは、あくまでも、その人自身が経験しないとわからないものであるからだ。
でも、「モノ」は正直、実物の写真等がないと説得力に欠けるし、写真等がないところで文字だけで延々と説明されても、文字によって自分が抱いたイメージと実物が違ってしまえばそれで話は終わりなのである。なので、何の想像力もかき立てられない。そんなわけで、前半の内容を厚くしたほうが面白い本になったのではないかと思い、惜しい気がした。 -
Posted by ブクログ
カネ遣いが果たして教養なのか。そんなカネの遣い方をしたこともない僕にはなかなか理解できないが、ビル・ゲイツや松下幸之助の金遣いは面白味がない、というのはわかる気がする。
新たなインターフェースが、教養がカネ遣いで手に入る、しかしながら削ぐこと、いわばエンプティネスへの憧れが見えてくる。
カネを遣うことと、それが好きであるということは必ずしも一致しない。結局のところ、学問も教養もみな暇つぶしであると。そうだそうだ。己を磨くとか、教養とか、そんなのはどうだっていいんだ。中身はあんまり読んで気持ちのいいものではなかったけれど、なにか捨て置けないものがあった。 -
Posted by ブクログ
仕事柄、家計管理やマネープランニングに関する本に目を通し、参考になれば皆さんにご紹介しています。
本書もそのつもりで手に取りました。
家計のノウハウ本ではありませんでした。けれども、何のためにお金を稼ぐのか、貯めるのか。という点を明確にするためには役立つと思いました。
読み始めて最初の方は、正直、「うーん、読んでいて気分が良くないなぁ」と思う個所もありました。
しかし、読み進めるうちに、高品質の物、価値のあるもの、ホンモノに触れることが、いかにその人の価値観を育てるものかという点を教えて頂きました。
帯に「身銭を切らなければ己は磨けない」とありますが、賛成です。
著者は、360度の視界を持ち、それぞれをとことんまで追求する方のようで、だからこそ、億という単位のお金をつぎ込んで己を磨いたのでしょう。
しかし、誰にでも、一つや二つ、著者のような探究心を持って何かに打ち込む対象はあるでしょう。それに対して妥協をしない姿勢は、あって当然です。それに財産を投じても悪いことではないと思います。
むしろ、そのように心や金銭をつぎ込むほどの何かがあった方が、生き方としては好ましいのではないでしょうか。
お金を貯めてばかり、または貯める目的もなしに漠然と貯めている、という方にはぜひご一読をお勧めします。
ファイナンシャル・プランナーは、節約を勧めるのではありません。適切なものに適度な支払いを勧めたいです。本書の著者はちょっと極端ですが、このようなお金の使い方は、お金も嬉しいのではないかと思います。