藤原敬之のレビュー一覧
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筆者の価値観や考え方には、私は共感できるところも多く、前半は面白かった。
が、後半、具体的なモノについて、何にどれだけ使ったかということが延々と書かれるくだりは、ページ数稼ぎな感じがぬぐえなかった・・・。茶器など、自分の知らない世界のことなので、へぇ~と思えるところもあるにはあったのだが、こればかりは個人の趣味の問題だよなと・・・。
どんな「モノ」にお金を使ったかよりも、どんな「体験」にお金を使ったかの方がまだおもしろかったのは、「体験」から得られる筆者の感想や価値観についての記述に、自分がその体験をしたならばどんな感想を抱くことになるのか、こちらの想像力が膨らむところがあるからなのだろう。「 -
Posted by ブクログ
カネ遣いが果たして教養なのか。そんなカネの遣い方をしたこともない僕にはなかなか理解できないが、ビル・ゲイツや松下幸之助の金遣いは面白味がない、というのはわかる気がする。
新たなインターフェースが、教養がカネ遣いで手に入る、しかしながら削ぐこと、いわばエンプティネスへの憧れが見えてくる。
カネを遣うことと、それが好きであるということは必ずしも一致しない。結局のところ、学問も教養もみな暇つぶしであると。そうだそうだ。己を磨くとか、教養とか、そんなのはどうだっていいんだ。中身はあんまり読んで気持ちのいいものではなかったけれど、なにか捨て置けないものがあった。 -
Posted by ブクログ
仕事柄、家計管理やマネープランニングに関する本に目を通し、参考になれば皆さんにご紹介しています。
本書もそのつもりで手に取りました。
家計のノウハウ本ではありませんでした。けれども、何のためにお金を稼ぐのか、貯めるのか。という点を明確にするためには役立つと思いました。
読み始めて最初の方は、正直、「うーん、読んでいて気分が良くないなぁ」と思う個所もありました。
しかし、読み進めるうちに、高品質の物、価値のあるもの、ホンモノに触れることが、いかにその人の価値観を育てるものかという点を教えて頂きました。
帯に「身銭を切らなければ己は磨けない」とありますが、賛成です。
著者は、360度の