落合栄一郎のレビュー一覧

  • 放射能と人体 細胞・分子レベルからみた放射線被曝

    Posted by ブクログ

     3.11から3年経過したが原発の影響の真実はよくわからない。この本は科学的にその影響を検証しようと試みている。

     第1部は放射能のエネルギーの基本的な知識の話だ。野球のピッチャーとバッターに例えたBqとSvの違いの説明はわかりやすい。
    100Svの放射線を浴びると人間は即死だ。しかし、100Svのエネルギーは24calに相当し、1Kgの水の温度をわずか0.024度上げるだけのエネルギーなのだそうだ。改めて放射能の見えないという特性の恐ろしさを感じる。

     2部は科学的に放射性物質と生物との影響を解説している。ウランから結構沢山の放射性元素が生成される。
    それら元素の生体内での役目が説明され

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    2014年08月03日