斎藤純のレビュー一覧

  • 銀輪の覇者(下)
    読み始めは古臭くてB級小説の印象でしたが、そんなことはなく予想外の面白さでした。使われる自転車はスポーツサイクルではありませんが本格的なロードレースの物語として違和感はなく、加えて近代化前の日本の社会情勢や参加者の人間模様が描かれていてとても楽しめました。最後の和田峠の80ページは迫力十分、情景が目...続きを読む
  • 銀輪の覇者(上)
    読み始めるまでは”なんだこれは?”、読み始めた当初は”ゲテモノか?”と思ってたど、意外に良い。詳しくは下巻で。
  • 銀輪の覇者(下)
    数多い登場人物が皆、腹に一物抱えている。
    その利害が一致すれば協力し合うところなんかはロードレースっぽい。
    ラストはガシャガシャと終わり、まとまらなかった感が強いが、それでも面白い作品だった。
  • 銀輪の覇者(下)
    面白かった。
    登場人物も多く、場面展開も多いが混乱なく読み進められる。そしてそれが自転車レースのスピード感として感じられ臨場感が増している。
    読後も爽やかで本当にレースを見ていたかのよう。
    良作。
  • 銀輪の覇者(下)
     正直なところ、自転車レースの描き方にはやや不満が残ります。下関から青森まで本州を縦断するという壮大さには心惹かれるものがあるものの、自転車がレース用でない、出場選手の多くが一攫千金を狙った素人であるが故にレースとしての質が落ちてしまう。しかしこれも、昭和9年の日本という設定を考えればやむを得ないと...続きを読む
  • 銀輪の覇者(上)
    ロードレース物小説。描かれる内容としてはロードレースでの駆け引き等なのでよくある話ではあるものの時代背景が戦前としていることで、そのロードレース外の要素がどのようにロードレースに影響を与えるのかが読みどころ。
    戦争での自転車部隊の話や、交通インフラとしての自転車など随所に熱い自転車トークがかわされて...続きを読む
  • 銀輪の覇者(上)
    昭和初期に開催された、本州を縦断する自転車ロードレースの話。古臭い話なのかと身構えたが、ロードレースならではの駆け引きやチームワーク、小出しに明かされる主人公の過去、大会の裏に隠された陰謀など、熱さと謎が交差する展開に飲み込まれた。
  • 銀輪の覇者(下)
    上巻で無機質に感じられた主人公が次第に人間味を増してくる。チームメイトの過去、芽生える友情と助け合いの心。そして終盤のレース展開は本当に手に汗握ります。
    途中、宮沢先生が出てきたときは本当にびっくりしました^^
  • 銀輪の覇者(下)
    最後、レースが中断してしまうのが残念、どうせなら最後までやってほしかったなあ。もし、今もこういう日本を舞台にした本格的なステージレースがあったら面白いと、去年のパリ〜ニースをみながら思いました。
  • 銀輪の覇者(上)
    (上下2巻)舞台は昭和初頭に開催された日本縦断の自転車ロードレース。実際にツールドフランス日本版のような自転車のプロロードレースが当時行われていたことをはじめて知りました。物語は謎のレーサーの主人公がプライベーターながら企業チームやドイツナショナルチームに挑んでいくなかで、過去の因縁との葛藤や他の選...続きを読む
  • 銀輪の覇者(下)
    凄い.これは凄い. 虚実入り混じる歴史モノって,リミッターが外れる面白さがあるなー.最後に推理小説ならではの謎かけもあり,無理矢理に近いかもしれないけど伏線もだいぶ回収している感が.これをリアルタイムで読めた岩手日報さんの読者(ちょっと調べたら新聞連載だったらしい)は相当な幸せ者では.
  • 銀輪の覇者(上)
    なにこれ.すらすらと文章は流れていくのに,中に入ってる情報は凄い量.下巻が楽しみ(というか,広げた風呂敷を畳めるのか?というか...).