この本聖書を片手に何回も読みなおしました(笑)
「聖書」は「愛の本」などではない!!
世の中には「聖書」の良いところばかりを読んで紹介している本がたくさんあるが、
聖書をそのまま読んだら、じつに恐ろしい本以外の何物でもない。
皆殺しが好きな神様、嫉妬深くて呪う神様、あからさまな女性差
...続きを読む別をする神様、ちょっと怖いイエスと使徒、困ったパウロ・・・
矛盾だらけで、しかも恐ろしい聖書を巨椋さん本人の漫画イラストつきで揶揄しまくっています。
キリスト教信者から見たら、なんとも不敬極まりない本でしょう。
「序章」で巨椋さんが「悪口を言われたら幸いである。だって聖書に書いてあるもん。」という前置きがなければ、やばいね(笑
半分は「笑い話」で読めるが、半分は真面目にニーチェが指摘しているようなキリスト教文明の危なさを語っているのではないかと思う。
実際中世のキリスト教なんて「カルト」なんてレベルのもんじゃなかったわけだしね。
聖書を一字一句疑ってはならないという原理主義の教団をたまに見かけるが、あれも危ないものを感じる。
同じ神をあがめているのに、ユダヤ、キリスト、イスラムの間で宗教の違いで戦争が起こる。
聖書も読み方によっては、こういう恐ろしい書物になってしまうわけなんですねぇ。
よく、神学部や哲学科でいろんな角度から、聖書を読んできましたが、もちろん本書の聖書の読み方は表面的だとおもうのですが、本当にこういう批判的な見方がないと宗教は危険極まりないと思っています。
「こういう読み方もあるよ」くらいに見てちょうどいいんじゃないでしょうか。
「本当に聖書が何を言わんとしているのか」ということに触れて、狂信をもってしてではなく、ひとりひとりが平和を実現出来る人になることができれば幸いですね。