東谷暁のレビュー一覧

  • 世界史を変えた詐欺師たち

    Posted by ブクログ

    リフレにしろMMTにしろ、話が専門的過ぎて、経済政策は詐欺にはもってこいの分野だと感じていたが、それは何も今に始まった話ではないことが本書を読めば明らかになる。

    0
    2020年01月08日
  • 世界史を変えた詐欺師たち

    Posted by ブクログ

    怪しさ満点だ。世の中わからないね!

    購入して随分と日が経っております。もう腕に次の著作物
    を書いておりますよね。結構な値段がしたものなのに。

    0
    2019年12月08日
  • 戦略的思考の虚妄 ──なぜ従属国家から抜け出せないのか

    Posted by ブクログ

    (トランプ大統領)が外交方針の一つとして掲げたのは、米軍の駐留を維持するには日本や韓国は共同防衛費の全額を払うべきであり、そうでなければ米軍は東アジアから撤退すべきだとの主張。すぐに実現するとは思えないが「オフショア・バランス」はアメリカの戦略偽有力な選択肢の一つである。長期的にあり得ないことではない。日本はいまのうちから軍備の質と量をかん考えざるを得ないが、その際に肝心なことは、自国の戦略を実現するには何が必要かであり、戦略の所ファクター間の見通し我せり上がってくるだろう。

    0
    2017年02月05日
  • 不毛な憲法論議

    Posted by ブクログ

    本書は改憲派も護憲派も自らの政策の手段としてしか憲法をとらえていないことを批判する。ともすればすぐに96条とそれに続く9条の改正だけが焦点となることを。
    あとがきでは、今行われている憲法論議に足りない重要な事柄として倫理や道徳などの思想的側面が挙げられている。

    本来の憲法の在り方とは何だろうと考えたとき、本書は様々な手がかりを提示する。戦後憲法の成立過程、ノモス論、和辻の日本倫理思想史、象徴天皇制…
    どの切り口にしても、日本の来歴やアイデンティティなど思想的な内容を憲法論議に盛り込むことは相当なる議論を呼ぶんだろうと思う。
    しかしこれから真の意味で憲法を考えるならば大切な議論である。

    0
    2016年10月06日
  • TPP 黒い条約

    Posted by ブクログ

    7人の著者によるTPPのデメリット、危険性を説く警告書。舌足らずな部分は見受けられるが、論旨自体はそれぞれ納得がいく。TPPは国家間の交渉ではなく、グローバル企業の利益誘導という漠然とした印象は間違っていなかった。

    ・アメリカの「年次改革要望書」(勧告書)は国家の主権の領域に及んでいた。
    ・非関税障壁=規制や制度
    ・国民皆保険制度の空洞化(公的医療保険の給付範囲の縮小)
    ・長谷川三千子:翻訳作業とは翻訳される言語と翻訳先の言語との間で綿密な概念の検討が行われ、双方ともに厳しい知的吟味にさらされる過程である。外来の語彙や概念が触媒となり、土着の文化が活性化され、発展し、多様化していく。
    ・日本

    0
    2013年09月11日
  • TPP 黒い条約

    Posted by ブクログ

    TPPってよくわからないけど、グローバル化が世の中の流れだし、交渉参加賛成!という方はぜひ。

    コメなどの農業分野のみに矮小化されて報道されることが多いTPPだが、米国の狙う本丸は実は「金融」「投資」「医療」。
    これらの分野が開放された場合に私達の生活はどうなるのか?締結された後、知らなかったで済むことなのか?良くなることって果たして・・・

    日本のマスコミには、今後これらの分野に関する具体的でわかりやすい報道を期待してしまう?(=なんで詳しく報道しないのかといぶかってしまう)そんな内容の本です。

    0
    2013年08月24日
  • 間違いだらけのTPP 日本は食い物にされる

    Posted by ブクログ

    大震災の混乱に紛れ、唐突に言い出した管政権が言い出したTPP、あまりにも不自然である。

    しかしながら、官僚の言いなりのマスゴミは、国民にその中身をまったく知らせない。

    もし、人間の諸行為を宇宙から観察する機関が存在するとするなら、日本の統治機構は、なぜ、無知蒙昧にアメリカの統治機構に追随するのだろうと観察・分析するだろう。

    国益・望ましい国家像を想像することなく、思考停止した日本の統治機構。

    TPP問題の本質を事実に基づき暴きだした著作である。

    ごくごく一般的な良識があれば、誰もが、たやすく理解できるように書かれてある。

    この本を読んだ、ごくごく普通の人間は言うだろう。

    管、前原

    0
    2013年01月07日
  • 世界金融崩壊 七つの罪

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    二〇〇七年にサブプライム・ローン問題が顕在化して以降、アメリカ発の金融危機は全世界に広がり、日本を含めた世界各地の経済が壊滅的な打撃を受けた。
    「百年に一度」と言われる金融崩壊の真犯人はいったい誰なのか?
    世界の隅々まで達した情報・金融ネットワークを背景に、起こるはずのなかった住宅バブルがアメリカ全土に広がったとき、無限の成長を約束したはずのIT革命、金融工学は凶器と化した。
    危機の本質を、気鋭のジャーナリストが「欲望」「物語」「技術」「思想」など七つの視点から論じる。

    [ 目次 ]
    プロローグ 世界経済を崩壊させたのは誰なのか
    第1章 巨匠―神の如き男の凡庸な弁解
    第2章 欲

    0
    2011年04月22日
  • 世界史を変えた詐欺師たち

    Posted by ブクログ

    金融史云々ではなく、このタイトルなのが新書らしい。堅い話だけではなく、人物の意外な話もちりばめており、読み物として面白い。

    0
    2020年03月05日
  • 予言者 梅棹忠夫

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    デザイン思考のルーツはKJ法であったということを知り、川喜田二郎氏に興味を持った。川喜田二郎氏といえばフィールドワークの先駆者的存在。氏と同じ時代にフィールドワークに魅了された方には、とにかくすごい方が多い。そのひとりが梅棹忠男氏。
    『予言者 梅棹忠男』というこの本のタイトルは、けっして大げさではない。梅棹氏は、ぶっ飛んでる。戦後に日本の高度成長、情報化社会、グローバル化、ソ連崩壊、専業主婦の減少などを言いあてたそうだ。
    どうして、これほどのことを言い当てることができたのか? このヒントがこの本にある。

    この本は、梅棹忠男氏の伝記としてもおもしろいが、マーケティングや顧客心理を掴むということ

    0
    2018年09月05日
  • 山本七平の思想 日本教と天皇制の70年

    Posted by ブクログ

    フリージャーナリストの東谷暁が、山本書店店主にして1970~80年代を代表する評論家である山本七平氏(1921~91年)について、『日本人とユダヤ人』、『「空気」の研究』等の代表的な作品を解説しつつ、その人物像を追った評伝。尚、山本書店は、山本氏が創業した聖書学を専門とする出版社、また、『日本人とユダヤ人』(1970年)は大宅壮一ノンフィクション賞を受賞し、300万部を超えるベストセラーである。
    山本氏の日本社会・日本文化・日本人の行動様式等についての洞察の深さと、「山本学」とも称される、その思想の影響力の大きさは、本書の冒頭でも列挙されている、「日本人は空気でものごとを決めてしまう」、「日本

    1
    2017年09月17日
  • 予言者 梅棹忠夫

    Posted by ブクログ

    ジャーナリストの著者が、大学在学中から国立民族博物館監修『季刊民族学』編集部に従事し、梅棹忠夫の知遇を得たという経歴で、梅棹忠夫の評伝を、書いたのがこの本である。
    多くの弟子筋が書いたものは、文化人類学者や知的生産の技術者、あるいは探検家思考の作家によるものであり、フィーウドワークのすばらしさや、私的探求心の旺盛さを描き出すものが多い。
    この本は、預言者 梅棹忠夫という視点で、まとめられたものである。
    プロローグ ――実現した予言と失われた時代
    第1章 「文明の生態史観」の衝撃
    第2章 モンゴルの生態学者
    第3章 奇説を語る少壮学者
    第4章 豊かな日本という未来
    第5章 情報社会論の先駆者

    0
    2017年02月12日
  • 世界と日本経済30のデタラメ

    Posted by ブクログ

    良かった。
    データに基づき冷静に経済を分析していた。
    経済ニュースや本を鵜呑みにしないためにも、このような考え方は必要だと思った。

    0
    2016年12月21日
  • 間違いだらけのTPP 日本は食い物にされる

    Posted by ブクログ

    本書の内容が本当なら、間違いなくTPP締結はしない方がいいでしょう。アメリカの繁栄のために、日本が踏み台になる理由はありません。
    しかし気になるのは、TPPの中身が政府内できちんと把握できていないにも関わらず、著者は分かっているという点です。そんかことがあるものなのかと疑問に思います。
    コミュニケーションでの送り手と受け手の関係は、受け手が有利だというのは糸井重里も言っています。『挨拶したけど返事がなかった!ひどい!』『いや、そもそも聞こえなかったし』となれば、受け手の方が分があるでしょう。
    今までの均衡を崩すのには何か理由があって、自分にプラスになるからするものです。TPPも、アメリカ自身に

    0
    2016年05月18日
  • TPP 黒い条約

    Posted by ブクログ

    安保関連法制よりはよっぽど大事と思われるTPPに関する各識者の反対論

    特に斬新だったのは施 光恒の指摘、以下のものがTPPにより壊されるという
    ①治安の良さ、連帯意識
    ②「ものづくり」を支える文化的基盤
    ③中産階級とその創造性
    ④多様な選択肢

    これだけの識者が反対しながらTPPはとうとう合意されてしまった。どう考えてもPPは日本人にとりデメリットの方が多い気がする。今後、我々はなにをすべきなのか?

    0
    2015年10月25日
  • 経済学者の栄光と敗北

    Posted by ブクログ

    経済学者の生い立ちと方向性について述べられている。
    経済学理論に関する知識があることを前提としているからか、あまり理論の深いところを理解はできなかった。
    それぞれのなんとなくの立場を知るのには良いと思う。

    0
    2014年05月28日
  • 経済学者の栄光と敗北

    Posted by ブクログ

    冒頭3章を割いてケインズについて徹底的に解説した後、時代を追って各経済学者を概観していく構成。ケインズ主義を元として、それに対し各々が是か非かという視点が強く描かれているので、とても読みやすい。

    学術的な観点だけではなく、それぞれの学者の生い立ちなどにも着目しているので、なんとなく人物像に親近感が湧いてくる。ウェブで調べて顔写真とか見ながらだとさらに頭に残って良いかも。

    淡々と事実と歴史を述べるだけではなく、筆者自身の評価もところどころに載せている。そもそも筆者は経済学が専門ではないようなので、少し差し引いて読んだ方がいいかも。

    0
    2014年03月22日
  • 間違いだらけのTPP 日本は食い物にされる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    TPP、何だそれ?という当然の反問も許さず、日本人の前に唐突に巨大な選択肢として立ちはだかることとなった、その経緯の不自然さから、まず本書は説き起こす。前原前大臣の「農業はGDPの1.5%」という発言に象徴される「農業」対「非農業」という明らかにミスリードされた問題設定からして、全てを知っていながらあえて教えない、いかにして国民を丸め込むかに重点をおいた感のある不自然な議論であった。(本書を読み、今にして思えば、であるが)
    詳細は本書をぜひ一読願いたいが、それにつけても不思議に思うのはこのような意図的な国民世論の丸め込みをあえて行おうとする人々の真の意図である。日本の国家指導者層(政・官・業・

    0
    2014年03月09日
  • 経済学者の栄光と敗北

    Posted by ブクログ

    ケインズからの経済学史を端的にまとめてあると思います。
    なんちゃって経済学部卒の自分ですが、
    それぞれの学者の立ち位置が理解できるようになっていますね。
    しかし、経済学に正解がない、ということも良く分かりますね。

    0
    2013年09月18日
  • TPP 黒い条約

    Posted by ブクログ

    それぞれの専門領域の視点からTPPの問題点について触れている。しかしながら,重複部分もあり,いささか読みにくかったのも事実。中野さんの単著のほうが明快でわかりやすい。

    0
    2013年07月10日