東谷暁のレビュー一覧

  • 世界史を変えた詐欺師たち
    リフレにしろMMTにしろ、話が専門的過ぎて、経済政策は詐欺にはもってこいの分野だと感じていたが、それは何も今に始まった話ではないことが本書を読めば明らかになる。
  • 世界史を変えた詐欺師たち
    怪しさ満点だ。世の中わからないね!

    購入して随分と日が経っております。もう腕に次の著作物
    を書いておりますよね。結構な値段がしたものなのに。
  • 戦略的思考の虚妄 ──なぜ従属国家から抜け出せないのか
    (トランプ大統領)が外交方針の一つとして掲げたのは、米軍の駐留を維持するには日本や韓国は共同防衛費の全額を払うべきであり、そうでなければ米軍は東アジアから撤退すべきだとの主張。すぐに実現するとは思えないが「オフショア・バランス」はアメリカの戦略偽有力な選択肢の一つである。長期的にあり得ないことではな...続きを読む
  • 不毛な憲法論議
    本書は改憲派も護憲派も自らの政策の手段としてしか憲法をとらえていないことを批判する。ともすればすぐに96条とそれに続く9条の改正だけが焦点となることを。
    あとがきでは、今行われている憲法論議に足りない重要な事柄として倫理や道徳などの思想的側面が挙げられている。

    本来の憲法の在り方とは何だろうと考え...続きを読む
  • TPP 黒い条約
    7人の著者によるTPPのデメリット、危険性を説く警告書。舌足らずな部分は見受けられるが、論旨自体はそれぞれ納得がいく。TPPは国家間の交渉ではなく、グローバル企業の利益誘導という漠然とした印象は間違っていなかった。

    ・アメリカの「年次改革要望書」(勧告書)は国家の主権の領域に及んでいた。
    ・非関税...続きを読む
  • TPP 黒い条約
    TPPってよくわからないけど、グローバル化が世の中の流れだし、交渉参加賛成!という方はぜひ。

    コメなどの農業分野のみに矮小化されて報道されることが多いTPPだが、米国の狙う本丸は実は「金融」「投資」「医療」。
    これらの分野が開放された場合に私達の生活はどうなるのか?締結された後、知らなかったで済む...続きを読む
  • 間違いだらけのTPP 日本は食い物にされる
    大震災の混乱に紛れ、唐突に言い出した管政権が言い出したTPP、あまりにも不自然である。

    しかしながら、官僚の言いなりのマスゴミは、国民にその中身をまったく知らせない。

    もし、人間の諸行為を宇宙から観察する機関が存在するとするなら、日本の統治機構は、なぜ、無知蒙昧にアメリカの統治機構に追随するのだ...続きを読む
  • 世界金融崩壊 七つの罪
    [ 内容 ]
    二〇〇七年にサブプライム・ローン問題が顕在化して以降、アメリカ発の金融危機は全世界に広がり、日本を含めた世界各地の経済が壊滅的な打撃を受けた。
    「百年に一度」と言われる金融崩壊の真犯人はいったい誰なのか?
    世界の隅々まで達した情報・金融ネットワークを背景に、起こるはずのなかった住宅バブ...続きを読む
  • 世界史を変えた詐欺師たち
    金融史云々ではなく、このタイトルなのが新書らしい。堅い話だけではなく、人物の意外な話もちりばめており、読み物として面白い。
  • 予言者 梅棹忠夫
    デザイン思考のルーツはKJ法であったということを知り、川喜田二郎氏に興味を持った。川喜田二郎氏といえばフィールドワークの先駆者的存在。氏と同じ時代にフィールドワークに魅了された方には、とにかくすごい方が多い。そのひとりが梅棹忠男氏。
    『予言者 梅棹忠男』というこの本のタイトルは、けっして大げさではな...続きを読む
  • 山本七平の思想 日本教と天皇制の70年
    フリージャーナリストの東谷暁が、山本書店店主にして1970~80年代を代表する評論家である山本七平氏(1921~91年)について、『日本人とユダヤ人』、『「空気」の研究』等の代表的な作品を解説しつつ、その人物像を追った評伝。尚、山本書店は、山本氏が創業した聖書学を専門とする出版社、また、『日本人とユ...続きを読む
  • 予言者 梅棹忠夫
    ジャーナリストの著者が、大学在学中から国立民族博物館監修『季刊民族学』編集部に従事し、梅棹忠夫の知遇を得たという経歴で、梅棹忠夫の評伝を、書いたのがこの本である。
    多くの弟子筋が書いたものは、文化人類学者や知的生産の技術者、あるいは探検家思考の作家によるものであり、フィーウドワークのすばらしさや、私...続きを読む
  • 間違いだらけのTPP 日本は食い物にされる
    本書の内容が本当なら、間違いなくTPP締結はしない方がいいでしょう。アメリカの繁栄のために、日本が踏み台になる理由はありません。
    しかし気になるのは、TPPの中身が政府内できちんと把握できていないにも関わらず、著者は分かっているという点です。そんかことがあるものなのかと疑問に思います。
    コミュニケー...続きを読む
  • TPP 黒い条約
    安保関連法制よりはよっぽど大事と思われるTPPに関する各識者の反対論

    特に斬新だったのは施 光恒の指摘、以下のものがTPPにより壊されるという
    ①治安の良さ、連帯意識
    ②「ものづくり」を支える文化的基盤
    ③中産階級とその創造性
    ④多様な選択肢

    これだけの識者が反対しながらTPPはとうとう合意され...続きを読む
  • 経済学者の栄光と敗北
    経済学者の生い立ちと方向性について述べられている。
    経済学理論に関する知識があることを前提としているからか、あまり理論の深いところを理解はできなかった。
    それぞれのなんとなくの立場を知るのには良いと思う。
  • 経済学者の栄光と敗北
    冒頭3章を割いてケインズについて徹底的に解説した後、時代を追って各経済学者を概観していく構成。ケインズ主義を元として、それに対し各々が是か非かという視点が強く描かれているので、とても読みやすい。

    学術的な観点だけではなく、それぞれの学者の生い立ちなどにも着目しているので、なんとなく人物像に親近感が...続きを読む
  • 間違いだらけのTPP 日本は食い物にされる
    TPP、何だそれ?という当然の反問も許さず、日本人の前に唐突に巨大な選択肢として立ちはだかることとなった、その経緯の不自然さから、まず本書は説き起こす。前原前大臣の「農業はGDPの1.5%」という発言に象徴される「農業」対「非農業」という明らかにミスリードされた問題設定からして、全てを知っていながら...続きを読む
  • 経済学者の栄光と敗北
    ケインズからの経済学史を端的にまとめてあると思います。
    なんちゃって経済学部卒の自分ですが、
    それぞれの学者の立ち位置が理解できるようになっていますね。
    しかし、経済学に正解がない、ということも良く分かりますね。
  • TPP 黒い条約
    それぞれの専門領域の視点からTPPの問題点について触れている。しかしながら,重複部分もあり,いささか読みにくかったのも事実。中野さんの単著のほうが明快でわかりやすい。
  • TPP 黒い条約
    1章 中野剛志
    日米同盟と自由貿易について。冷戦終結前後での意味合いの変化。米中関係の変化。

    2章 関岡英之
    日米構造協議、改革要望書に始まるアメリカによる日本の構造改革。

    6章 施光恒
    日本語による近代化の意義、明治日本の近代化における英語による近代化か日本語による近代化かの議論。
    TPPによ...続きを読む