村岡恵理のレビュー一覧
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赤毛のアンから知った翻訳者「村岡花子」さんの生涯についてまとめられた作品です。
生まれ育った家庭環境は良いとは言い難いが、父親のキリスト教信仰、社会主義的なものの考えかたによって、花子さんは幼いころからいろんな人に出会い、いろんな本に出会い、いろんな文化に触れられ、この時代では珍しい自立した日本女...続きを読むPosted by ブクログ -
秋葉原の古本屋で100円で購入した。100円の元は圧倒的に取れる良い本だった。
赤毛のアンの日本語版は読んだことないと思うが、翻訳にこれだけの情熱と、歴史が積み重なっていたとは。
そもそもこの村岡さんの歴史が、自分でも名前を聞いたことある有名人たちに囲まれている。
芥川龍之介、与謝野晶子、菊池寛、...続きを読むPosted by ブクログ -
「赤毛のアン」を翻訳された村岡花子さんのお話。「赤毛のアン」が好きなので読んでみました。
辛い体験も多い中で、信念を持って生きる強さが感じられました。
自分の娘にも「赤毛のアン」を読んで欲しいなぁと思います。Posted by ブクログ -
朝ドラ「花子とアン」の原案作です。
時代の波に揉まれながらも、日本に児童文学の種をまいてくれた信念に強い憧れを覚えました。
翻訳を志す後輩に、まずは母国語をしっかり勉強なさいと伝えるエピソード が印象的です。
女性の地位向上のために、政治的な活動に参加していたのも意外といえば意外なのですが、そこ...続きを読むPosted by ブクログ -
村岡花子さん、今とは全く異なる時代の中で、家庭と仕事を両立した女性として、尊敬する1人です。
自分の夢と家族、どちらを優先するべきか悩んでいる私にとって、今後の道標になった本。
女性、家庭、英語、といったキーワードに興味がある方にお勧めしたいと思います。
▼覚えておきたい▼
・彼女たちは、自分...続きを読むPosted by ブクログ -
不登校できない不登校中学生時代、とりあえず、生きていくんだと、村岡花子訳「赤毛のアン」に励まされました。あらためて、「赤毛のアン」を日本語訳してくださって、うれしくなりました。Posted by ブクログ
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とても興味深く読み進めた。
今まで戦時中の話は怖さも手伝い読むことがなかったが、今回のこの本で初めてきちんと読むことができた。それは戦中に物質は貧しくとも心の豊かさを失わずに生活していた日本人の姿がはっきりと見えたからだ。
また広岡浅子やヴォーリズ、澤田美喜など明治期に活躍した人々との接点が見えてき...続きを読むPosted by ブクログ -
私は赤毛のアンを読んだことがなく、朝ドラをみていなくて、わたせせいぞうを懐かしく感じる。そうこんな私にとってこの本、絵本といったらいいのかもしれない、は、とても素敵な本だった。
わたせせいぞうの絵が懐かしくて懐かしくてたまらなかったし、何より、村岡花子にとても興味がわき、そして今さら、いえ、今こそ赤...続きを読むPosted by ブクログ -
自分が小学6年生の時ひきつけを、起こして入院したさい、いとこのお兄ちゃんが見舞いに来て渡してくれた本が赤毛のアンでした。
それまで本を読む楽しさがまだわからなかった私が 最後まで読み通した初めての文庫本でした。
その時の楽しさを感じたことはその後も
読書をするきっかけになりました。
そしてそれ...続きを読むPosted by ブクログ -
赤毛のアンのファンですが、毎日通っている街の当時の風景が描かれているので、違った角度から、戦争の狭間で生きた女性の生き様がリアルに味わえた!Posted by ブクログ
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この本をドラマの原作、と思って手に取ったひとはあてがはずれます。ドラマは中園さんのオリジナルであり、この本は原作ではあるけれど、ノベライズではないからです。
むしろ村岡花子の周囲にいる綺羅星のような女流作家や市川房枝のような政治家、ヘレンケラーなど訪日した偉人たちとの交流をリアルに描いています。
テ...続きを読むPosted by ブクログ -
赤毛のアンの翻訳をした人、としてしか知らなかった村岡花子。
女性運動家としての1面もあったとは。
彼女の生涯を綴った今作を通して。
自分がいかに戦争を知らないか気づかされた。
教科書で習った程度の知識しかないな、と。
もちろん、この本を読んで戦争とはどんなものかがわかったとは言わない、けれど。
どれ...続きを読むPosted by ブクログ -
「赤毛のアン」の翻訳で有名な村岡花子。
孫娘でライターの著者が書いた、その生涯です。
NHK朝ドラの原作。
戦時中に翻訳を始めていたいきさつから、始まります。
そこから遡って、貧しい暮らしをしていた大勢の兄弟の中から、長女のはな(後の村岡花子)一人だけが東洋英和女学校の給費生として学ぶようになっ...続きを読むPosted by ブクログ -
本作の主人公は翻訳家の村岡花子さん。赤毛のアンを翻訳した人、といえばすぐに通じるでしょうか。彼女の生涯を扱う作品です。
ただ本作、いち翻訳家の生涯というよりも、むしろ、一女性の目を通して綴られる明治・大正・昭和の女性の自立・地位向上の話、といってもよいと思います。
それほどに、熱く激動の人生を生...続きを読むPosted by ブクログ -
大変面白かった!
朝ドラを見ていたので花子の生涯について概ね知っていたつもりではあったが、一冊の本を通じて知る花子の人生はより壮大なものであった。
花子の人生の根幹をなすのは東洋英和女学校時代のカナダ宣教師から受けた教育であるが、その後も数々の出会いを通じて児童文学翻訳への情熱と、彼女の社会改革活動...続きを読むPosted by ブクログ -
面白かった…
「赤毛のアン」が大好きで、朝ドラにもなった村岡花子先生の生涯には興味があったので読んでみた。
アンが育ったカナダの美しい自然、おおらかな雰囲気、女性の悩みが、花子の女学校時代のカナダ人教師から花子、そしてアン・ブックスを通じてわたしにも伝わってきていることを知れて、とても良かった。...続きを読むPosted by ブクログ