“なんというか、まあ、アンチテーゼに満ちた教師ではある。坂田銀八という人は。
教室だろうがどこだろうが、平気でくわえ煙草。さらには、教育者とは到底思えない、その死んだ魚のような瞳。
「つーか、おめーらよぉ、俺の登場までに原稿用紙十九枚も使ってんじゃねーよ。待ちくたびれちまったよ」
小説内の人物とは思えない、この不穏な発言。
野放図というか、破格というか、PTAの信頼度ゼロというか、とにかく教師の典型から大きく逸脱した人物なのである。
だが、この人が不思議な求心力のようなものも備えていることは事実で、今こうして銀八が教室に登場しただけで、あれだけ騒いでいたクラスメイトが、とりあえずは席に着き、彼の方に注目している。
銀八は出席簿をポンと教卓に放り出すと、いつものようにけだるげな声で言った。
「んじゃ、ホームルーム始めんぞー。日直、号令」
言われて、新八は今日の日直が自分であることを思い出す。
「あ、はい。きりー……」
と、新八が言いかけたところで、銀八が待ったをかけた。
「あー待て。今日から号令は『起立』『気をつけ』『礼』『銀魂』にする」”
原作そのままの雰囲気が嬉しい。
それに面白い。
しかし、銀八だと新八と字面が似てて、一瞬読み間違える。
あと、最初のカラーイラストの右端のお二人はだれだっけ?二つ括りと金髪っ子。
“「いいか、総悟」と廊下を歩きながら土方くんは言う。
「ちょっとでもおかしな真似してる奴がいたら、ソッコーで囲むからな」
「わかってまさぁ。どんなささいな悪事も見逃しゃしませんぜ」
言いながら、沖田くんはPSPに夢中だ。
「おめーはその液晶画面にどんな悪事を見つけるつもりなんだ?」
土方くんは静かにキレた。”