斉藤徹のレビュー一覧
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副題の「これからの企業にとって大切なこと」というのが、よく表している通り、これまでとは異なる戦略・思考が必要となる、ソーシャルの世の中の成功例や成功例に導くための留意点をまとめた本である。
一言で言えば、「共感」というのがキーワードになり、そのために必要なソーシャルの道具として、twitterやfacebook等が必要になるだろうということになっている。
内容は、ソーシャル化している社会の現状、マスコミ等が制御できない力となっていることや、個々の企業の努力などの紹介をまとめている。全ては鵜呑みにはできないが、少なくても10数年前にはなかったビジネス・モデルができ始めていることには疑いない。 -
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本書の特徴は「ソーシャルメディアが人々の考え方をどう変えて、その結果として人々はどう振る舞うべき世の中になったのか」という観念的な面に比重を置いている点です。
例えば現場の店員の振る舞いが一瞬にして2000ツイートに結びつく。良い場合も悪い場合もある。口コミが強力なので有名なのはリッツカールトンだが、ソーシャルメディアの登場で、あらゆるブランドの口コミが強烈になってきている。
だから現場の人間が思想として正しいものを持っていないといけないし、管理本部は現場に権限を与えないといけない。
そんなアプローチで、「企業がどう変革していかないといけないか」を語っています。
よく見かける事例も色々と載っていますが、観念的な視点で紹介しているので、もともと知っていた事例でもちょっと面白い。
ソーシャルはビジネスになります。
でもそれは、そもそもソーシャルが可能性を持っているからです。
可能性のことを考えると熱くなります。
そんな忘れかけていたようなことを思い出させてくれる1冊でした。 -
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ソーシャルメディアが誘起した「ビジネスのパラダイムシフト」が企業を襲う。この本はソーシャルメディア使用の第一人者が書いた、時代変化の本質を捉え、豊富な事例解説と具体的な対応策を満載したものであります。
この本はソーシャルメディアを専門とする会社の経営者が書く「ソーシャルメディアを使ったパラダイムシフト」について描かれた書籍でございます。豊富な実例を用いて「これからも企業はこうあるべきだ」ということが書いてあって、時代の変換を感じさせるものでありました。
具体的なことを申し上げますと、
「ソーシャルメディアが社会にもたらす本質的な変化」
「企業と生活者との新しいコミュニケーションのカタチ」
「すべての顧客接点で素晴らしいブランド体験を提供するための仕組み」
「それを実現するためのリーダーシップや組織のあり方」
「具体的に企業を変革するためのステップ」
こういうことがかかれております。運営している会社もツイッターやフェイスブックその他もろもろのソーシャルメディアを知恵を駆使して利用している場面、特にローソンや無印良品の使い方にはうならせるものがあって、とても参考になるかと思われます。
企業をソーシャルシフトさせる6つのステップとして以下のようなこともあげられていて、
ステップ1 プロジェクトのコアをカタチづくる
ステップ2 ブランドコンセプトを練り上げる
ステップ3 すべての顧客接点を改善する
ステップ4 オープンに対話できる場をつくる
ステップ5 顧客の声を傾聴する仕組みを構築する
ステップ6 社員の幸せと顧客の感動を尊ぶ社風を育む
こういうことができて、これからの「透明性の時代」に生き残っていこうという筆者の主張には、もはや抗うことのできない「時代の流れ」というものを痛切に感じました。早いうちから取り組んでいるところはそれでよし、なかなかそういうことを理解できない方にもこの本を一読いただくか、ここに書かれていることを要約してうまく説明できれば必ず変わっていくことを信じていこうと思っております。 -
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■ソーシャルシフト
1.あやゆる情報を共有できるソーシャルメディアの登場は次のようなパラダイムシフトに直面する。
A.企業やブランドは、不誠実な言動がないか監視される。
B.顧客の感情に訴えるメッセージやサービスが重要となる。
C.信頼関係を築けた顧客は、企業を支えるパートナーとなる。
D.大企業において組織の硬直化等、負の側面が目立ってくる。
2.生活者が企業のバリューチェーンに参加する。
3.昔のマーケティングは「製品が中心」だった。良いものを作れば売れる時代、どの様に製品を販売するかに力点が置かれていた。だが、これからのマーケティングは「人間が中心」だ。 -
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組織を良くしたいと思うほど、手段ばかりを探してしまう。評価制度、会議改革、AI導入──けれど本書は、そうした「正しそうな打ち手」よりも前に、立ち止まって考えるべき問いを差し出してくる。それは、「どこから始めているか」という問いだ。
『そして僕たちは、組織を進化させていく』が語るのは、組織を変える魔法ではない。人と人の関係性が変わることで、思考が変わり、行動が変わり、結果が変わっていく──その当たり前だが見落とされがちなプロセスである。成功循環モデルは、現場で起きている停滞を、別の角度から照らしてくれる。
また、AIやタイニーチームといった最新の話題も、「効率」や「最適化」ではなく、「創発」や「共創」という言葉で貫かれている点が印象深い。組織とは設計物ではなく、生き物であり、進化の速度は関係の質に左右される。そんな著者の視点が、全編を通して語られているように思う。
長く機能する組織をつくりたい人にとって、本書は何度も立ち返る座標軸になると思った。 -
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ネタバレ<メモ>
・課題の原因は地域ごとに異なり、解決リソースも地域事情に応じて調達するのが望ましいという考え方も理解できる=例えば厚労省の進める地域包括ケアの基本的な考え方は、地域の問題は地域リソースで解決する
・個別性が高く、スピード感を持って解決にあたるには苦しい。今後高齢社会にかかわる課題は、全国で起こる、もはや局所的な対応では間に合わない
・高齢者数の絶対的な増加は、潜在購買者数の増加にもつながる。潜在購買者増加すれば、量産化に伴う商品価格の低下や市場規模の拡大も期待できる。アジアや欧米諸国での市場開発も見込める
・単身高齢者や高齢夫婦の宅配弁当ニーズは、収入の多寡を問わず共通的に生まれる。他方、要介護者向け旅行はニッチだが、解決を今狙うことはありうる。なぜなら今後数が増えるから
・今までの高齢者向け商品は、本人よりもその子供たちや介護者が選んで提供するような形だったが、これからの高齢者は消費の喜びもわかる、自己選択の判断をもってくる
・価格面で問題がある場合、まず業務用を狙うという選択肢もある
・補助金は一時的バックアップではあるが、支援はある種の「お墨付き」でもある。この広報活動を生かす。少子高齢化の中で地方自治体の財政は厳しくなるから。
・地域での課題解決思考は洗剤対象顧客もエリア内に限定される、事業規模にも限界が生じる。宅配も一家庭で見れば得られる収益は微々たるものだが、それを市町村で展開したり製造拠点を設けさらに広域自治体に拡げることでスケールメリットが生まれる。販売代理店やフランチャイズ制は検討余地あり
・最も早く衰え始めるのは視覚。明るさや暗さへの反応が遅くなる、暗い場所での判読力が落ちる、まぶしさへの感じ方が強くなる、視野が狭くなる、特定の色彩が見づらい等。同じ文字の判読には30代の3倍の明るさが必要。だが、水晶体の内部が混濁することで、光源がむき出しの証明だと眩しくなる。また、上下方向の視野の狭くなり方が顕著。瞼の低下、前傾姿勢等が原因。色は黄色や青色が見えづらい
・聴覚は、感音性難聴(内耳から大脳中枢に至る経路での障害⇔伝音性難聴:外耳から前庭窓までの機能障害)に棋院。聞こえの最小可聴値が上昇することに加え、音の聞こえ方に歪みが出る。高音域で顕著。男性のほうが聞きづらい。
・味覚も塩味と甘味に対するものが落ちる、次いで苦みと酸味。口の渇き、むせ、せき込み、食後に声がしゃがれる等
・感覚細胞の老化により、熱さ、寒さ、痛みなども低下。体温調節機能の低下
・8割以上の高齢者は介護未満かつ健康未満で。軽老商品。百貨店の介護コーナーで販売されるが、ユーザはそこには来ない。コンタクトポイントをどう開発するかが課題
・ミライスピーカーは、業務需要から狙った。鉄道、空港などの交通系施設、金融機関や証券会社、病院窓口等。一般消費者はその後、で、サブスク型で提供中
・ターゲットを高齢者だけではなく、子供などもある。DFree。排泄を知りたい人
・SDAPは教習所がデイサービスを後から追加。この教習所があるから男性が多く集まる。もともとはリハビリの一環として運転の評価の話が合った。教習所は若年層の需要が減る中、高齢者向けリハビリ施設とも位置付けた
・介護サービス内容が、報酬加算の高い項目にシフトするクリームスキミングが起こりやすい。介護予防にかじを切った結果、リハビリ型デイサービスばかりが増えた。近年は介護度改善強化と予防。そのために提供サービスをチェックする「地域ケア会議」であり、介護度が改善した自治体へ報酬インセンティブを加える動き
・20年には要介護者が800万人、40年には988万人とされるなか、従来の施設介護では対応不可。在宅介護が重要になる
・介護施設向けのコミュニケーションロボットは富士ソフトが開発したが、会話のスピードやタイミング、間の取り方などに工夫あり。聞き取りにくかったらどうするかなど、認知症向けの細かな調整がポイント。傷付けづに再度聞く質問にする
・レクリエーションの司会進行、体操教室のインストラクター、話し相手機能など
・まごころサポートで培った信頼をベースに、ハウスクリーニングやエアコンクリーニング、健康教室サポートなどを追加していく
・現在の中心メンバーのニーズと、若い人60代は違う。老人クラブという名称からして、自身が参加すべきサークルとしてとらえられていない。さらに、定年で完全にリタイアできるのは、金銭的にゆとりのある一部層。そういった人は老人クラブには来ない
<所感>
・基礎知識を入れつつ、ビジネスに寄り切って書かれている。また、紹介で取り上げている企業も興味深い。 -
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ネタバレ業界破壊企業 第二のGAFAを狙う革新者たち(斉藤徹)
■基本的なビジネスモデルやパターンを知っておくと、
「なぜそのビジネスがうまくいくのか」
「どんな考えや理論をもとにビジネスを展開しているのか」
というカラクリが見えてくる。
■イノベーションの2つの意味
①価値創造タイプ
・新市場開拓、旧市場破壊イノベーション
・ソニーのウォークマン
「外で気軽に歩きながら音楽を聴く」という新しい価値
②価格破壊タイプ
・ローエンド型 価格破壊イノベーション
・ユニクロ製品
「びっくりするような安価で服が買える」
■イノベーションの根源3タイプ
①プラットフォーム型
・需要と供給を「直接」つなぐビジネス
②ビジネスモデル型
・常識を超えた顧客体験をビジネスモデルで生む
③テクノロジー型
・模倣しにくい独自の技術を強みにする
■面倒だなと思える事がビジネスになる
・複雑なものをシンプルにして提供する
・顧客体験のシンプルさを追求する
■マネタイズポイント
・無料サービスのどこで収益化するか
〇トランスファーワイズ:海外送金手数料の激安
・海外送金をするのではなく、海外から日本にお金を送りたい人をうまく調整。
→実際にお金が国境を越えて送金しなくていい。
〇デュオリンゴ:語学学習アプリの無料提供
・自分たちで翻訳しない。「翻訳してほしい」と受け取ったデータをテストユーザー(アプリ利用者)に教材として提供し翻訳してもらう。
・何千、何万人になると翻訳の精度は非常に高くなる。
『それぞれの需要のマッチング』
■プラットフォームによる業界破壊企業(マッチング)
〇ハウズ(カリフォルニア):リフォームしたい人が直接業者とつながる
・インスタのような「リフォーム写真を投稿するコミュニティ」を作り、そこから興味ある人が業者を選べる
〇ソフィ(サンフランシスコ):学生ローン
・名門大学の学生は高収入の可能性が高い。→低レートの学生ローン+先輩OBが貸す。
・お金の貸し借りに母校への思い・人と人のつながりというストーリーを乗せた
〇コンボイ(シアトル):トラック輸送のマッチング
・アメリカトラックの40%が空で走っている。非効率なスケジュールで何もせずに止まっている時間が大量にある。
・一方で荷物を運んでほしい業者は必至でトラックを探している。
・2業者のマッチング:トラック版のUber
〇ドアダッシュ(サンフランシスコ):オンライン宅配
・Uberと同様 料理配送依頼者・注文者・配達者の3者マッチング
・専用アプリからメニューを選択すると、店の込み具合・到着予定時刻の確認ができる。
・配達者が事前に入力しておき、その時間に待機。注文がはいると2分以内に受けるかどうかの返答
→ラストワンマイルデリバリー市場の拡大と責任問題の課題「つけ麺事件」
〇オープンドア(サンフランシスコ)不動産のオンライン買取販売
・他、ジロウ/レッドフィン/コンパスの不動産テック4企業 →ZORC(ゾーク)
・家を売りたい人から物件をすぐに査定買い取り最短2日で現金化(売りやすい)
・買って30日間気に入らなければキャッシュバック「30日間試せる」(買いやすい)
→今後大手も参入。スピードが同じになると価格競争になる。
■ビジネスモデルによる業界破壊企業
〇ユダシティ/コーセラ(カリフォルニア):オンライン教育
・公開された無料講義。修了商の発行や成績・評価で有料。
〇ペトロン(ニューヨーク):在宅フィットネス
・動画を見ながらバイクでフィットネス。ライブもあり家にいながらジムに参加
〇ロビンフッド(カリフォルニア):手数料なしの株式売買サービス
・小額投資あら無料でできる。有料なら一定の融資。
・収益は、ユーザーからの預かり金、有料会員料、そして「顧客売買データ」を企業に売却。
→顧客に無断でやったので避難。
★顧客の取引データ「ビックデータ」は、集まれば集まるほどAIの精度を高める。
→価値が高まっていく。
データ販売によってフリー化するビジネスモデルは今後増加
■テクノロジーによる業界破壊企業
〇インディゴ・アグリカルチャー(ボストン):微生物による農業効率化
〇ランザテック(シカゴ):微生物のガス発酵技術でごみから資源を生み出す
〇アピール・サイエンス(カリフォルニア):食品が長持ちするようにパウダーでコーティングする。
〇シナック(カリフォルニア):認定ホワイトハッカー1500名によって脆弱性を診断するセキュリティ検査
■ハッピーイノベーション
〇ウィワーク(ニューヨーク):シェアワークスペース 人が繋がるクリエイティブなシェアオフィス
・世界中の都市で好立地を見つけ、不動産リース契約をしおしゃれにリニューアル。
・月額賃料を支払う会員・企業向けに提供
・クリエいてぃぐなカルチャーと高額サービスによって「ハイグレードな人たちが集まるクリエイティブな空間」