斉藤徹のレビュー一覧
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日本の金融機関は失敗者に厳しいと何度も恨み言のように出てくる。しかし、世の中には失敗を糧に復活する人がいるかもしれないが、無反省に何度も失敗するダメ経営者も山ほどいるのである。そんな奴に金融機関が冷たいのは当たり前の話。「失敗ほど貴重な経験はない」などと共感してくれるのは直接関係ない人だけ。またこの著者、VCに対しては初めて声をかけてもらったときは大喜びしていたくせに、会社が危なくなって資金を引き上げられようとしたら極悪人呼ばわり。カリスマ経営者なんて結局会社の調子がいいときだけの虚像、経営が厳しくなったら本性が現れるということがよく分かる本。
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Posted by ブクログ
ブランドのミッション、ビジョン、バリューの定義を行うだけでなくそれを社内に浸透させるインナーブランディングの大切さを再認識。自由度が高くカスタマーと近い接点で商品改良ができ世の中に新しい価値を提供しやすくなった反面、組織の末端まで浸透する価値観を醸成しなければマイナスの影響も計り知れない。
マイナス点は2点。1点は前述したマイナス面があまり記述されていなく、ソーシャルメディアハッピー!な内容になってしまっていた点。2点目はtwitterとfacebookに話が閉じていた点。生活者のSNS事情はめまぐるしい速さで進化を遂げており、それぞれにタグづけされた”表層的な顔”とカスタマーの本質をそれぞ -
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ソーシャルシフトが求めているのは
かつてからよく言われている【皆経営者主義】に近いところがあるように感じる。
経営者からすれば、こんなに心強いことはない。
管理者からすれば、こんなに自己研鑚が求められることはない。
従業員からすれば、こんなに働きがいがある職場はない。
ただしこういう価値観に合致している人であれば、の話。
でもいまは目の前には変わる機会と
変わるための選択肢が提示されるだけ。
(あることすら気づかない人もいる)
選択するのは人事部門であり経営陣。
決断するのは経営者の仕事。
そこはそれぞれの価値観で決断すればいいだけの話。
「これをやったらどうなるだろう」
シミュレ -
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基本的に、BtoCビジネスをしている事業体(企業とは限らない)向けの内容。
大分、Twitter、Facebook活用万歳な内容になっているが、主流SNSがその2つだから仕方ないか。しかし、この本が2011年発行なので、それ以後盛り上がってきた、クローズドなSNSであるLINEにどう対応しようとしているかは見て見たいかも。LINEはある意味、仲間内外との接触拒否なツールなので、オープンなSNSにどんな影響を与えているのか?
どこまで行っても、事業体(企業とは限らない)側が情報強者で、クライアントのコントロールができる時代ではなくなった事だけは、仕事をする上で肝に命じる必要があるし、クライアント -
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facebookやtwitterをいかにビジネスに活用すべきかを、豊富な事例を紹介しつつ解説した一冊。
ソーシャルネットワークによって、発信するだけでなく相互に繋がることが可能になり、パワーを持った一般大衆は、企業の立場からみると、顧客であったり従業員に該当する。この時代に最悪なのは、旧来と同様に管理を強化し、体制を維持ようとすること。これはビジネスの世界だけでなく、中東における体制変動や米国などでの選挙といった政治における動きとも共通する。
柔軟性とスピード、そして本書にもあるように、なによりボトムへの権限委譲が重要になるが、これらはビジネスというより、歴史、社会学の観点をもって考えていく課 -
Posted by ブクログ
社員旅行の移動中にまとめ読みしたのかの一冊です。
ソーシャルっていうことでどんな内容かなと思って読みました。
大雑把に書くと「ソーシャルメディアが発達してありのままの状態が出ることで、各仕事なく正しいことをするのが重要である」三方よし(売り手・買い手・世間)という話もありました。倫理的に正しい内容が大切ということなのかな、と思いました。
自分の読書した本で考えると、「ビジョナリー・カンパニーと、日本でいちばん大切にしたい会社を足して二で割った」ような感じかなと思いました。
技術が発達するからこそ、根源的なことが大切だということなのだろうと思いました。もっとハイテクな話の本かとも思っていたの -
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企業は生活者とのあらゆる接点で、今までの考え方を大きく変革する必要がある。ソーシャルメディアが誘起したパラダイムシフトを「ソーシャルシフト」と読んでいるようです。
気になったことを何点か
①企業は創業時のDNA・企業理念を経済合理主義・行き過ぎた資本主義のもとうしなってきている。と書いてあるが。そんな企業は少数だと思う。
企業のマネージメントが透明性がないとかウンヌンカンヌン書いてありますが何か偏った見方のような気がします。
②企業やその組織のソーシャルシフトすべきであるということに関しては総論賛成でためになることもかかれてあると思います。ただ、こういうことを考えるときって。普通の人は自分