青木冨貴子のレビュー一覧
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あのジョンレノンを殺した犯人に逢いに行って「なぜ殺したのか?」と、それを聞きたいがために40数年もの歳月を経て実現させた青木冨貴子という女性はいかなる人物なのか、と興味を唆られた。
犯人のマークチャップマンは慢性妄想型統合失調症であった。妄想が妄想を生み、こうあらねばならぬと思い込み、思い込んだら突っ走る以外に道はない、そういう病氣であった。判決では20年以上の無期懲役が言い渡された。
著者は、ジョンレノン、ヨーコオノ、マークチャップマン、グローリア洋子(チャップマンの妻)の4人の生き様を実に克明に描いておりジャーナリスト魂を感じさせる。その鋭敏な感性はドキュメンタリー映画を観るような一見サラ -
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ネタバレパケナムという名前は、ウィロビー/キーナン/カーなどと並んで近現代史にしばしば出てくる。とにかく「うさんくさい外人」というイメージであったが、本書によりはじめて、戦後史に彼の果たした大きな役割が明らかになった。
神戸に生まれ、名門貴族一族に連なる英国人で有りながら、実は明治日本人としての気質を色濃く持っていたパケナムは、吉田茂、マッカーサー経由でなく、別のルートから昭和天皇に然るべき情報を伝え、更に天皇のメッセージを米国の中枢にダイレクトに伝える貴重なパイプとして活躍した。結果戦後日本の方向は相当に変わったわけである。
青木富貴子氏は、パケナムの真実を追い求めて、世界中を綿密に取材し、資料を集 -
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読んだ本 ライカでグッドバイ 清水富貴子 20250330
パルコの古本市で見つけて手に取りました。ベトナムの戦場カメラマン沢田教一をノンフィクションで追ったもの。昔も読んだと思うけど、改めて。
カメラが好きで、一時はアラーキー、森山泰三、ブレッソンに土門拳なんてのがアイドルで、一ノ瀬泰三や沢田教一なんかも好きで色々読んだり観たり。中でも一ノ瀬泰三を描いた「地雷を踏んだらさようなら」なんか邦画ベスト5に入りますね。
この「ライカでグッドバイ」は、戦場カメラマンとしてはエリートって感じの沢田教一を掘り下げている訳だけど、やっぱり危険に身をさらす人間てのはどこか意固地なとこや名誉欲に駆られ -
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石井メモノートは必見
終戦間際から戦後に掛けての731部隊関係者の動向やアメリカ政府との免責交渉は興味深かった。
石井隊長の故郷の加茂人脈や京大閥、朝鮮戦争での米軍の細菌戦疑惑はもう少しち密に解き明かして欲しかった。 -
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トマス・コンプトン・パケナム、終戦後の占領期に「ニューズウィーク」東京支局長を務めた一人の民間人。
偶然に、彼が遺した日記を入手した著者は、コンプトン・パケナムが単なる特派員ではなく、宮内省の幹部(松平康昌)を通じて日本の皇室と繋がり、当時公職追放されていた鳩山一郎や岸信介といった後に首相となる大物政治家とも懇意の仲であったことを知ります。
一方で、「ニューズウィーク」本社の外信部長の役にあったハリー・カーン(後にダグラス・グラマン事件において贈賄計画に関わったコンサルタントとして名前が挙がることになる人物)を通じてワシントンとも繋がり、トルーマン大統領の特使として訪日し、後にアイゼンハワー政 -
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ベトナム戦争を撮った「安全への逃避(Flee to Safety)」でピュリツァー賞を受賞し、34歳でカンボジアに散ったカメラマン・沢田教一の一生を、関係者への取材により振り返ったノンフィクション。1981年に出版され、1985年文庫化、2013年にちくま文庫で復刊された。著者の青木冨貴子は本作品でデビューし、その後ニューヨークでニューズウィーク日本版の編集長を務めたジャーナリスト。夫は映画「幸福の黄色いハンカチ」の原作を書いたコラムニストのピート・ハミル。
沢田は、1936年に青森市に生まれ、東北のアメリカと呼ばれた三沢基地のカメラ店から、UPI通信社東京支局写真部を経て、ベトナム戦地へ「三 -
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岩崎弥太郎の孫であり、戦後日本に「エリザベス・サンダーズ・ホーム」という孤児院をひらいた沢田美喜。
彼女の伝記かと思って読んでいたが、そんな易しい内容ではなかった。
本書で明かされることはなかったが、実際には知られていない陰謀めいたことが裏ではあったのかもしれない。
沢田美喜本人よりも、その周辺の人物や事情について多く書かれている。
沢田美喜がなぜ孤児院をひらいたのか、その真意は分からないが、財閥の孫でコネクションや財力はあったにせよ、賞賛に値する素晴らしい行いだったと思う。
本書を読んで、当時の事件に興味を持ったので、松本清張の「日本の黒い霧」を読んでみたいと思う。 -
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ネタバレ学生時代はこの領域の本、映画はよく読み観たもの。開高健、近藤紘一、一ノ瀬泰造、映画は『地獄の黙示録』『ディア・ハンター』『キリング・フィールド』(『ランボー』もか?!)、大学3年の時はオリバー・ストーンの『プラトーン』が封切られゼミの教授とゼミ仲間と一緒に鑑賞しにいった。それらを通し当時の冷戦構造を端的に刺激的に知ることが出来た(理解できたかどうかは別として)。
本書は復刊版を本屋で見つけて読んでみたが、初版は1981年。1985年に文庫化されるなど当時も目に触れる機会はあったと思うが、タイトルからスル―していたのかもしれない。学生の頃は”ライカ”に、なんの価値も見出していなかったし(そも -
購入済み
読む価値なし
確信しました。「悪魔の飽食」で書かれていることは事実ではない。日本を貶めるためのプロタバンダです。根拠が定かでない物は信じてはいけません。この本も読む価値はありません。