片山若子のレビュー一覧

  • トンネルの森 1945

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    産経児童出版文化賞ニッポン放送賞

    先日読んだ同じ作者の「イコトラベリング1948」に先立つ自伝的小説。
    東京の下町で生まれ育ったイコは、継母と弟と3人で、田舎の村に疎開するが、学校では東京の言葉をからかわれ、家でも継母とぎくしゃくする。児童文学なのだろうが、戦争中で皆が「欲しがりません勝つまでは」と我慢を強いられている世の中で、感情を押さえ込むしかない少女の姿に静かな感動を覚えた。

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    2024年11月15日
  • トンネルの森 1945

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     太平洋戦争中の、ごく普通の小学生が見て、感じた日常を描いた一冊でした。

     毎年、八月になると何かしら第二次世界大戦、太平洋戦争、そして原爆や終戦のことが話題になります。けれど、ここ数年、『はだしのゲン』や『火垂るの墓』のような作品を毎年取り上げるようなことはなくなってきたような印象です。マンネリだと思っているのでしょうか。それとも、毎年のことで食傷気味と感じる方がいるのかもしれません。でも、あの日があった八月に、終戦を迎えた八月に、祖先の霊をお迎えする八月に、それを振り返ることは、意味があるのではないかと思っています。

     今回この本を選んだのは、八月だからこそあの戦争のことを題材にしたも

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    2024年08月16日
  • ストロベリアル・デリバリー ぼくとお荷物少女の配達記

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    牧歌的な旅物語。地名や人名から舞台は日本を思わせますが、明らかにどの時代の日本でもない。どこかヨーロッパ的な少しノスタルジックな世界観です。

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    2015年10月28日
  • ストロベリアル・デリバリー ぼくとお荷物少女の配達記

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    ネタバレ

    二人の間の抜けたようなやりとりが楽しいです。
    どの出来事もありそうでなさそうな不思議でみちています。

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    2015年12月06日