馬場啓一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2024/01/26読破
一言:プリンシプルに忠実に生きること
プリンシプルとは、自分の「主義・信条」を指す。
白洲次郎がいうプリンシプルに忠実に生きるということは、どんな状況であっても自分の信条を貫くことが重要である。ということ
信念はどっ太いですが、ユーモアや余裕のある人柄をこの本から読み取れました。
以下印象に残ったp
p142
「右利きです、でも夜は左」
夜は左とは、酒飲みを表す言葉。
ユーモアに富んだ返し方!
人と違う信念で生きることで、人の記憶に残る人材になる。実績や、育ちもそうですが、俺はこう生きたぞ!!ということを感じる本でした。
セクシー。 -
Posted by ブクログ
著者が楽しみつつ、いわく言い難い日本の美と"思い"をなんとかして著そうと力を尽くした白洲正子の人生を読み解いた末、自分なりの解釈に至ったことがわかる。
戦前戦中に意図的に使われた「お国のため」というフレーズは、今では軍国主義的悪しきものとして捉えられがちだが、本来はそうではなく、日本に生まれた者が日本のために役立ちたいと思う気持ちである、という部分、だからこそ例え野にあろうと(政界などではなく一般人として、の意)日本人としてのアイデンティティを確立することで"日本人ひいては日本の未来のために"その身を有用なものにしうるのだ、という考えは非常に腑に落ちた -
Posted by ブクログ
白洲次郎は、戦後、大日本帝国憲法の改正案創りにおいて吉田茂の右腕として活躍した人物で、NHKでは彼を取り上げたドラマが放送されるなど、近年、白州氏の功績は再評価されている。
そんなことから少々興味を持っていたのだが、伯母は以前から知っていて、私にこの本を貸してくれた。
「〜だったに違いない」といった表現が散見される。彼についての文献は多くないということで、推測の域を出ないことは仕方ない部分もあるが。
また車や酒、洋服の蘊蓄話が中盤あたりを占有している。この部分は著者の自己満足という印象を受ける。
ケンブリッジ時代に培ったプリンシプルを生涯貫き、GHQに「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめ