戸ノ下達也のレビュー一覧

  • 戦時下日本の娯楽政策 文化・芸術の動員を問う

    Posted by ブクログ

    本書は前の戦争で文化、娯楽、日常がどれだけ戦争目的に抑圧されたのかが詳細に記述されている。

    逆に戦後は「新しい戦前」を目指し、所謂サブカルチャーに戦争や暴力を肯定的に描いたものが、意図的、系統的に、お子さんや若者の娯楽として執拗にこの数十年間作り続けられている。(例:「ゼロ戦はやと」「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」「超時空要塞マクロス」「未来少年コナン」「鬼滅の刃」等)

    これは戦争推進勢力(=日米財界)なりに前の失敗から学び、早い段階から、サブカルチャー等を積極的に利用している事に私は注意を喚起する。

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    2023年12月24日
  • 日本の合唱史

    Posted by ブクログ

    お世話になっている先生の息子さんの共著。

    そういえば合唱の歴史を書いた本って知らないなーと・・・。
    いかにもな「概要」でしたが、良かったです。

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    2012年06月26日
  • 音楽を動員せよ 統制と娯楽の十五年戦争

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    近代日本の歩みとともに大衆化した音楽は、十五年戦争期にどのように「戦争の手段」として活用され、人々に愛され親しまれたのか。
    戦時下の音楽界の組織化の実態、量産された「国民歌謡」や「国民合唱」、占領地で対外宣伝を担った音楽関係者たち、さらには戦後への継続や戦争責任までも射程に収め、近代日本の音楽史の空白を浮き彫りにする。

    [ 目次 ]
    第1章 音楽と総動員体制
    第2章 音楽界の一元化―演奏家協会と日本音楽文化協会
    第3章 電波に乗った歌声
    第4章 量産された「国民歌」―アジア・太平洋戦争期の楽曲募集
    第5章 音楽の「大東亜共栄圏」
    第6章 「戦後」への射程

    [ POP ]


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    2010年06月26日