戸ノ下達也のレビュー一覧
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本書は前の戦争で文化、娯楽、日常がどれだけ戦争目的に抑圧されたのかが詳細に記述されている。
逆に戦後は「新しい戦前」を目指し、所謂サブカルチャーに戦争や暴力を肯定的に描いたものが、意図的、系統的に、お子さんや若者の娯楽として執拗にこの数十年間作り続けられている。(例:「ゼロ戦はやと」「宇宙戦艦ヤマ...続きを読むPosted by ブクログ -
[ 内容 ]
近代日本の歩みとともに大衆化した音楽は、十五年戦争期にどのように「戦争の手段」として活用され、人々に愛され親しまれたのか。
戦時下の音楽界の組織化の実態、量産された「国民歌謡」や「国民合唱」、占領地で対外宣伝を担った音楽関係者たち、さらには戦後への継続や戦争責任までも射程に収め、近代日...続きを読むPosted by ブクログ