神原一光のレビュー一覧
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タイトルからは私は想像できなかったが、とてもまじめな本だった。
プロデューサーというのがずっと彼の目指す姿だった、というのが腑に落ちる。目立つのが本来いやだったと、言われれば納得。
あれだけのものを次々生み出す源流としては、やはりそれまでの音楽を大好きでジャンル広く聴きまくり研究を深めたことがあるのだというのにも、感銘を受けた。
それぞれの大ヒット曲、大ヒットグループがどうして生まれたか、というのもとても面白かった。
あと歌詞がよくわかんないと思ってたけど、ドラマの複数カメラのイメージみたいに視点が移り動いてるんだというのもなるほどと。
小室哲哉さんの超メジャーな曲数々を聴いたのが人生のどの -
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ネタバレそれなりの規模のある会社に入った組織人であれば誰しもが思い悩むであろうあんなことやこんなことに対して、どう考え、どう対処していくべきかを、著書の経験をもとに平易な言葉で綴られた一冊。自分自身が日頃ぼんやりと考えていることを見事に代弁して頂いたような痛快さがありました!アンダー25歳をターゲットに書かれているようですが「大企業病」というワードにピンとくる方には、年代問わずぜひ読んで欲しい。
・組織というリソースを通すことで世に対する影響力は格段に飛躍する。
・自分の成長のために働くのではなく、世のため人のために一生懸命働くから成長する。順番を間違えないこと。
・自分探しとは聞こえが良いが、 -
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川上氏の指導法が印象的。川上は、辻井が楽しいと感じる曲から順番に教え、聴いて楽しんだりする要素が少ない楽曲は、時期が来るまで待った。バイエルは用いず、チェルニーも数曲しか教えなかった。きちんとした表現力や基礎的な技術力を身に付けさせることよりも、教え子の素養を伸ばすことを優先した。
指をまっすぐに伸ばし、鍵盤に張り付くように弾く弾き方は、鍵盤を強く叩けないと考えられるが、川上は他の指を鍵盤に触れておきたいからではないかと考えた。鍵盤から指を上げる距離が近いと、音の強弱や色付けが難しくなるとされているが、川上は辻井がそれを怖がっていると考えた。体を揺らして弾くのも、リラックスしていると判断した -
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最近読む本が偏っているので、
ちょっと毛色の違う本を紹介。
一言で言うと感動の本。これはおススメです。
世界的に有名なコンクールで優勝して、
一躍有名になった辻井さんの半生記。
辻井さんと12年間辻井さんを教育した川上さんのお話です。
目の見えない子供がピアノを与えられて、
水を得た魚のように音楽にのめり込んで
成功していく過程を読むと、
自分の天職をいかに早くに見つけれたかが
一つのキーポイントだったような気がします。
そして、教師の川上さんの指導方法も
辻井さんにとてもマッチしていたのだと思います。
徹底的に強みを伸ばす、型にはめ込まず考えさせる、褒める等、
音楽教育だけには留まらな -
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「やりたいことができない」「余計なしがらみに縛られたくない」、そうした考えを持つ若者の転職や独立が珍しくなくなっている。しかし、少し立ち止まってみよう。「今」いる場所で何ができるのか。それを考えることで、自分の可能性はさらに広がっていく。
著者はNHKのディレクター。入社当初、思うように結果が出せず「辞めたい」と思ったこともあるという。そこからの気持ちの立て直し方や、組織の活用法が書かれている。著者が言うことは、どんな働き方をするにしても必要なことだと感じた。イヤだからと「現在地」から逃げ出しても、理想郷があるわけではない。「今」をどれだけ楽しめるのかは結局自分次第だということ。物事を前向き