神原一光のレビュー一覧
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タイトルからは私は想像できなかったが、とてもまじめな本だった。
プロデューサーというのがずっと彼の目指す姿だった、というのが腑に落ちる。目立つのが本来いやだったと、言われれば納得。
あれだけのものを次々生み出す源流としては、やはりそれまでの音楽を大好きでジャンル広く聴きまくり研究を深めたことがあるのだというのにも、感銘を受けた。
それぞれの大ヒット曲、大ヒットグループがどうして生まれたか、というのもとても面白かった。
あと歌詞がよくわかんないと思ってたけど、ドラマの複数カメラのイメージみたいに視点が移り動いてるんだというのもなるほどと。
小室哲哉さんの超メジャーな曲数々を聴いたのが人生のどのステージだったのか、人により思いは様々で、200万枚以上CDが売れたということはそこに200万通りの思いがあるということだ。あの時代にいた人たちはほぼ皆何らかの形で彼の音楽には触れていたと思う。
プライベート的な交際、結婚、なんだかんだのところには全く触れず、純粋に小室哲哉さんの音楽について小室さん自身の目線から書かれている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレそれなりの規模のある会社に入った組織人であれば誰しもが思い悩むであろうあんなことやこんなことに対して、どう考え、どう対処していくべきかを、著書の経験をもとに平易な言葉で綴られた一冊。自分自身が日頃ぼんやりと考えていることを見事に代弁して頂いたような痛快さがありました!アンダー25歳をターゲットに書かれているようですが「大企業病」というワードにピンとくる方には、年代問わずぜひ読んで欲しい。
・組織というリソースを通すことで世に対する影響力は格段に飛躍する。
・自分の成長のために働くのではなく、世のため人のために一生懸命働くから成長する。順番を間違えないこと。
・自分探しとは聞こえが良いが、自分探しをしている間は決断するという責任からら逃げが成立する執行猶予期間のようなもの。だが、それでは何時まで経っても一人前になれない。
・今の現状に不満があるなら、選択は3つ。現状に染まるか。現状から逃げるか。現状を変えるか。どれが良いという正解があるわけではない、どういう生き方をしたいかを見つめなければいけない。
・君が選んだ会社いい職場だと思う。ただ一つだけ欠点がある。それは温室であること。でもその整った環境に安住してはならない。自ら率先して汗をかき、それを乾いたスポンジのように吸収しなければならない。
・学び続けられるかが、一流を超一流にする唯一の鍵。
・自分の体質を変えるためには、小さなことをコツコツと続けるしかない。
・自分の意見を持ち、シゴトで必要な判断力を鍛えるためには、日頃から良かった悪かったの感想レベルでとどめず、なぜそう思うのかまで突っ込んで考える癖をつけること。
・会社は学校とは違い、正しいからといって人が動くわけではない。だからこそ、勉強するとは、人を動かす、導けるレベルまで視座を高めなければならない。
・名刺集めを目的化してはならない。名刺交換の時に、その人とどんな価値創造が出来るかをイメージしながら交換する癖をつける。
・社会人とはランキングで判断できるような世界ではない。勝敗という一つの価値ではなく、あらゆる事柄であらゆる価値がいくらでもあるという社会。分かりにくいがそのことを理解しなければならない。
・ルールは単純い守るだけではダメ。ルールの前提を疑い、より良いルールにしていくことを目標にする。そうすれば現状のルールを守ることが苦痛ではなくなり、むしろじっくり観察し、楽しいものになる。
・いい話をきいたら、実際に再現してみること。素晴らしい話をいくら聞いても行動にトレースできなければ、励まされるだけの一種の快楽に留まってしまう。
・モチベーションの源泉を他者に求めず、自らの主体性に見出すべき。誰かに頼るというのは気分的に安心するものの、相手に左右されるため、浮き沈みが激しく、結果として安定しない。
・ネガティブな言葉は極力使わないように意識する。言霊といわれている通り、マイナスな言葉が発する負の磁力は計り知れない。
・日常の中で、ささやかな猜疑心を持てるかどうか。世の中の当たり前に疑問を持ってみる。ただし、批判が高じて否定になってはならない。
・眠っている会社の資産を掘り起こして活用する。そのためには、社内報をくまなく読み込み、社内電話帳を片手に片っ端からサポートを申し出てみる。
・人の短所と長所は表裏一体。見方を少し変えることで、印象を変えることができる。
・言い訳には自己防衛と責任転嫁の2つがあるが、どちらも周りを不快にさせる。言い訳や弁解という安全地帯に逃げ込もうとせず、自らの決断に自責をもって対処することが成長への道。
・青春とは人生のある時期を指すのではなく、心の様相をいう。
・会社すらを面白くできない人に、世の中を面白くできるわけがない。
・好きなことと同じくらい嫌いなこともその人の個性を彩るもの。嫌いなこと、やりたくないこともリストアップする
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川上氏の指導法が印象的。川上は、辻井が楽しいと感じる曲から順番に教え、聴いて楽しんだりする要素が少ない楽曲は、時期が来るまで待った。バイエルは用いず、チェルニーも数曲しか教えなかった。きちんとした表現力や基礎的な技術力を身に付けさせることよりも、教え子の素養を伸ばすことを優先した。
指をまっすぐに伸ばし、鍵盤に張り付くように弾く弾き方は、鍵盤を強く叩けないと考えられるが、川上は他の指を鍵盤に触れておきたいからではないかと考えた。鍵盤から指を上げる距離が近いと、音の強弱や色付けが難しくなるとされているが、川上は辻井がそれを怖がっていると考えた。体を揺らして弾くのも、リラックスしていると判断した。結果として、辻井の独特の演奏スタイルを生んだ。まさに、川上の指導法が辻井伸行を育てたと言えるだろう。
17歳で挑戦したショパン・コンクールの後、上野学園大学で横山幸雄、田部京子らの下でレッスンを受けた。10月にはデビューCDを発表し、それに合わせて組まれた全国コンサートも成功を収めた。翌2008年には、佐渡裕、ベルリン・ドイツ交響楽団とラフマニノフのピアノ協奏曲第2番をレコーディング。2009年には、アメリカのヴァン・クライバーン・コンクールに挑戦して優勝し、世界各地のコンサートを約束された。 -
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最近読む本が偏っているので、
ちょっと毛色の違う本を紹介。
一言で言うと感動の本。これはおススメです。
世界的に有名なコンクールで優勝して、
一躍有名になった辻井さんの半生記。
辻井さんと12年間辻井さんを教育した川上さんのお話です。
目の見えない子供がピアノを与えられて、
水を得た魚のように音楽にのめり込んで
成功していく過程を読むと、
自分の天職をいかに早くに見つけれたかが
一つのキーポイントだったような気がします。
そして、教師の川上さんの指導方法も
辻井さんにとてもマッチしていたのだと思います。
徹底的に強みを伸ばす、型にはめ込まず考えさせる、褒める等、
音楽教育だけには留まらない教育のヒントが詰まっています。
久々に心が震える本を読むことが出来ました。 -
Posted by ブクログ
「やりたいことができない」「余計なしがらみに縛られたくない」、そうした考えを持つ若者の転職や独立が珍しくなくなっている。しかし、少し立ち止まってみよう。「今」いる場所で何ができるのか。それを考えることで、自分の可能性はさらに広がっていく。
著者はNHKのディレクター。入社当初、思うように結果が出せず「辞めたい」と思ったこともあるという。そこからの気持ちの立て直し方や、組織の活用法が書かれている。著者が言うことは、どんな働き方をするにしても必要なことだと感じた。イヤだからと「現在地」から逃げ出しても、理想郷があるわけではない。「今」をどれだけ楽しめるのかは結局自分次第だということ。物事を前向きに捉えることを「体質にしよう」というのはたしかにその通りだと思った。