あらすじ
◎「川上先生がいたから、
僕はピアニストになれた」 辻井伸行
◎西田敏行さん、感涙!
◎辻井と川上の往復書簡も特別掲載!
■辻井伸行と恩師・川上昌裕との"感動の物語"■
第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで
「奇跡の音色」と賞賛された辻井の美しい音色は
いかにして生まれたのか。
その誕生秘話を初公開!
辻井が小学校1年生から高校3年生までの12年間、
ピアノを教えた恩師・川上と辻井の感動の物語。
■辻井の才能を伸ばした指導法を紹介■
川上は辻井のなかにある
"才能"を引き出し、伸ばすために
それまでの常識を捨てて
オリジナルな指導法を考え出していった。
"才能"と"やる気"を最大限に引き出し、
育てるためのノウハウをたっぷり紹介。
ピアノを習っている方やその親御さん、
音楽に携わっている方をはじめ、
経営者からビジネスマンの方、
幅広い年齢層の方、必読の1冊です。
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【本書の構成】
◎往復書簡 辻井伸行から川上昌裕先生へ◎
プロローグ 「こころの遺伝子」
1章 世界中の人に聞いてもらいたい
2章 「ブラボー!」が聞きたく
3章 6歳と29歳、運命の出会い
4章 ピアニスト川上昌裕が挑んだ道
5章 この子に合った指導法とは?
6章 「奇跡の音色」へ 輝きだした才能
7章 二人の夢、ショパン・コンクールへ
8章 自立と別れの季節に
エピローグ 今日も世界にピアノが響く
◎往復書簡 川上昌裕から辻井伸行くんへ◎
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
youtubeで辻井伸行が弾くラ・カンパネラを聴いて感動したので購入。
何でも「できる!」と言い切れる、何が起きても前進だと考えられる前向きさ、辻井さんを指導してきた川上さんの人の育て方や、音楽に対する考え方が胸に刺さった。
Posted by ブクログ
川上氏の指導法が印象的。川上は、辻井が楽しいと感じる曲から順番に教え、聴いて楽しんだりする要素が少ない楽曲は、時期が来るまで待った。バイエルは用いず、チェルニーも数曲しか教えなかった。きちんとした表現力や基礎的な技術力を身に付けさせることよりも、教え子の素養を伸ばすことを優先した。
指をまっすぐに伸ばし、鍵盤に張り付くように弾く弾き方は、鍵盤を強く叩けないと考えられるが、川上は他の指を鍵盤に触れておきたいからではないかと考えた。鍵盤から指を上げる距離が近いと、音の強弱や色付けが難しくなるとされているが、川上は辻井がそれを怖がっていると考えた。体を揺らして弾くのも、リラックスしていると判断した。結果として、辻井の独特の演奏スタイルを生んだ。まさに、川上の指導法が辻井伸行を育てたと言えるだろう。
17歳で挑戦したショパン・コンクールの後、上野学園大学で横山幸雄、田部京子らの下でレッスンを受けた。10月にはデビューCDを発表し、それに合わせて組まれた全国コンサートも成功を収めた。翌2008年には、佐渡裕、ベルリン・ドイツ交響楽団とラフマニノフのピアノ協奏曲第2番をレコーディング。2009年には、アメリカのヴァン・クライバーン・コンクールに挑戦して優勝し、世界各地のコンサートを約束された。
Posted by ブクログ
最近読む本が偏っているので、
ちょっと毛色の違う本を紹介。
一言で言うと感動の本。これはおススメです。
世界的に有名なコンクールで優勝して、
一躍有名になった辻井さんの半生記。
辻井さんと12年間辻井さんを教育した川上さんのお話です。
目の見えない子供がピアノを与えられて、
水を得た魚のように音楽にのめり込んで
成功していく過程を読むと、
自分の天職をいかに早くに見つけれたかが
一つのキーポイントだったような気がします。
そして、教師の川上さんの指導方法も
辻井さんにとてもマッチしていたのだと思います。
徹底的に強みを伸ばす、型にはめ込まず考えさせる、褒める等、
音楽教育だけには留まらない教育のヒントが詰まっています。
久々に心が震える本を読むことが出来ました。