マーク・プライヤーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
パリ、セーヌ河岸の露天の古書店から始まる物語。旅情をそそり、あわよくばレア本との出会いがあるかもって期待を込めたつかみは良し。
だったんだけど、事件が発生してからは、のはっきり言っちゃえば、ご都合主義で場当たり的が否めない。
主人公はテキサス出身の元FBI職員で今はアメリカ大使館の外交保安部長。頭は切れるわ、モテるわ、アクションはいけるわ。スーパーマンかい!
古書もあんまし重要なファクターでもないし。
ミステリ色よりもアクション、サスペンス性が強い。
でも、全体を通じて、パリ市内の描写はなかなかいい感じ。なので脳内映像がしやすいのでハリウッド映画を見たような印象。 -
Posted by ブクログ
セーヌ川のほとりで古書店を営むマックスが拉致された。
その客である在仏米国大使館の外交保安部長ヒューゴーが現場を目撃したところから、謎解きが始まる。
そこにマックスの旧友で元CIA職員のトムや、美人記者クラウディアが協力し、犯罪組織を追い詰める。
クラウディアの父で、謎めいたルシヨン伯爵やらなにやらが関わり、話が複雑になっていく。
イギリスからアメリカに移住したという著者が気になって本書を買ってみた。
ただ、正直言って、あまり物語に入り込めない感じだった。
古書が出てくるだけに、いくぶん文化的な香りはするけれど、なにか日曜の昼下がりにテレビでやっている、あまり売れなかったアメリカ映画を見てい -
Posted by ブクログ
パリを舞台にした惜しい感じのミステリ。面白くなかったわけじゃないしセリフも小気味よかったけれど主人公の設定が出来すぎていたり、上司が物分かり良すぎたり、ジョーカー役の親友がなぜパリに現れ手助けしてくれたのか最後まで読んでも良くわからなかったり、ヒーローとヒロインの出会い方も雑というか説得力がなかったり、全体的に惜しい!っというように感じられました。二時間しかない映画ならともかく、小説なのでもう少し読み込ませて欲しかった。とはいえ、これが初めての小説らしいので、デビュー作らしからぬ巧さがあり、逆にそれが物足りなさを呼んだのかもしれません。