ダニエル・ギルバートのレビュー一覧

  • 明日の幸せを科学する

    Posted by ブクログ

    論文のようで読み進めるのに時間がかかった。
    実際の研究結果などに基づいて、人間の思考や感じ方がわかってとても面白かった。
    お気に入りの文節を何度も読み返そうと思う。

    0
    2025年06月24日
  • 明日の幸せを科学する

    Posted by ブクログ

    脳科学に基づいた、幸福のあり方を考えさせられる本。頭部の結合した双生児の幸せと言う価値観が、我々の価値観と食い違っており、いつしか人は価値観の押し付けをしているかも知れない。内容は、多岐に渡り、事例も多く紹介され読みがいがある。

    0
    2023年01月31日
  • 明日の幸せを科学する

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ面白い本でした。
    この本は、「何故人は、未来の幸せを予想できないか」について、丁寧に考察した本です。
    とても興味深く、人間の本質を知ることが出来たようで面白かったです。
    ぜひぜひ読んでみてください。

    0
    2022年11月14日
  • 明日の幸せを科学する

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    良本です。幸せについて様々な実験を通してまとめてあります。

    その中でもお気に入りは。

    慣れについて

    素晴らしい出来事は最初に起こった時が一番素晴らしく、

    繰り返し起こるに連れて、薄れていってしまう。

    我が子に「ママ」と呼ばれ、連れ合いの恋人に「愛してる」と言われてた

    最初と最後のときを比べればわかるはずだ。

    私たちは一つの経験をなんども体験すると、得られる喜びが

    減っていってしまう。

    これを心理学者は「馴化(慣れ)」と呼び、経済学者は「限界効用の逓減」と呼ぶが

    我々一般人は「結婚」と呼ぶ。

    この一節はとても面白かったです。直前の限界効用の逓減などは少し難しいですが、

    0
    2020年02月23日
  • 明日の幸せを科学する

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ハーバード大学の心理学者が、
    心理学や行動経済学、社会学などを駆使して、
    どうやったら、未来の幸せを的確に予測できるかについて、
    多数の実験例を紹介しながら考えていく本です。

    個人的に、序盤からもうアツいです。
    なぜなら、最近、いつも頭の中で転がしている考えと
    おなじ考えを著者が述べて始めたからです。

    <人間はコントロールへの情熱を持ってこの世に生まれ、
    持ったままこの世から去っていく。>
    というわけで、常々ぼくも考えていることですが、
    ひとは自分自身にしろ他者にしろ、
    支配したい欲求にがんじがらめですよね。

    <生まれてから去るまでのあいだにコントロールする能力を失うと、
    みじめな気分に

    0
    2017年11月27日
  • 明日の幸せを科学する

    Posted by ブクログ

    「こうなれば満足する」と思っていたが実際は満足しなかった未来の自分

    「こうなったら幸せだろうな」と思って実際にそうなるように努力した、
    でもそこにいる未来の自分は「幸せでない自分」という現象

    自己啓発本かと思い敬遠していましたが、
    内容は心理学の観点から見た「幸せ」について
    (たくさんのジョークを交えつつ)書かれていました。

    未来の自分を予想することがなぜ困難なのかを
    丁寧に解き明かして、幸せとはなにかを理解できる良書でした。

    とくに「実在論」(物事は心に現れるままの姿で現実に存在するという考え)と、
    「現在主義」(過去や未来を見る観点が、現在の経験に影響される傾向)について
    説明され

    0
    2017年03月07日
  • 明日の幸せを科学する

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    怪しいタイトルだけれども、実はキチンとした科学書。
    幸せって難しいよねー、な一冊。

    人が幸せをうまくつかめないのは、「慣れ」の問題だと僕は思っているけど
    筆者はどちらかというと「予測」するから、ってのが一応の趣旨かな。

    この「予測」が人は(自分が自分を特別だと思うために)うまくいかないんだけど、「他人だったらどう思うか?」だと意外と正確な答えを当てられたりする。
    つまり残念ながら、アナタも私も特別ではない普通の人だということなんだな。
    ただ、この部分が悪いというわけではなく、むしろそれは生きる上で「幸せ」になるコツのような気もする。

    まぁこうまとめてしまうと強引だけど、人は人であるがゆえ

    0
    2025年11月03日
  • 明日の幸せを科学する

    Posted by ブクログ

    自分は普通
    自己肯定感が人とは違う、人より上質と自己判断するが特異な才能は否定。
    予想感情の推測は苦手
    こうやってみると、ある意味単純で予測できていない人間って愛嬌がある
    まずは幸せになることをやろう

    0
    2025年07月14日
  • 明日の幸せを科学する

    Posted by ブクログ

    「人間だけが未来を考える」を根底にし、さまざまな理論を展開する本書。

    読めば読むほど、自覚ありな経験がたくさんのっており、自分を第三者目線から見る感覚に自然となる。

    特に、人は減ることにとてつもなく恐怖を覚えるというのが、たしかになぁと実感する部分があった。最近テレビ番組で、賞金が増えていくのではなく、賞金が減っていく企画があるのはそのためだろう。日々、未来を推測する人間ではあるが、それはたしかな結果をもたらすとは限らない。

    何のために人は想像し、今を改めるのか…?
    しかし、そもそも理由なんて考えようとするから、人間は人間たる所以なのかもしれない。

    最後に文章体について、
    文章が簡潔か

    0
    2023年08月03日
  • 明日の幸せを科学する

    Posted by ブクログ

    「人間の脳は刺激の絶対量にそれほど敏感ではないが、相対量(変化)には敏感」

    茂木健一郎さんの動画に「もうだめだやめたいと思った時覚えておくべきこと。」という動画にhabituation(馴化?)という言葉が出てくるが、同じことを言っているのだろうか。

    脳は最初の刺激には敏感だが、2回目、3回目の刺激には慣れていってくる。無理と思ったら、すぐにやめるのではなくもうちょっとやってみると意外とす―っといけるらしい。

    0
    2022年02月09日
  • 明日の幸せを科学する

    Posted by ブクログ

    メモ程度
    人間は未来を想像する考えることができるが、こと未来を予測することは苦手だという


    幸せとは何か幸せの定義が記載されている
    感情の幸せ
    道徳の幸せ
    判断の幸せ

    未来とは今のこと
    今を生きることが未来につながる

    未来を読み違えない
    未来にたいしていい結果良い未来を呼び起こす(と信じている)方法は、
    こうしたいと思っている時に、
    実際にそうしている人に聞くこと教えを乞うことだという

    人間はみんな愚かなことに自分は他人よりも平均以上だと思う傾向があるらしい
    しかし圧倒的大多数の人間が平均というものを出している以上上記のような方法が幸せに近づく唯一の方法のようだ

    自分自身を特別視して

    0
    2020年08月30日
  • 明日の幸せを科学する

    Posted by ブクログ

    感覚は記憶と共謀して事実と異なる記憶をもたらす。
    未来の想像は、本来的に困難があり、想像よりも現在進行中の他の経験者の体験を学ぶことが有効であるも、人間は自身が独特であると考えるバイアスがあるため、通常そこから学ばない。

    0
    2018年09月30日
  • 明日の幸せを科学する

    Posted by ブクログ

    不都合な真実
    この感想レビューも、実は参考になるものではないかも知れない。というのも本書を読めばわかるが、人間は最後の印象でその作品の良し悪しの評価を決めてしまうクセがあるらしいから。思い返して見れば、中盤、ツマラナイところも多々あったけど、第6部「正しい予想をする方法」から盛り返してきたから、私の感想は「総じて面白かった。」となった。
    さて、人は幸せになる為に、自分にも嘘をついて生きているらしい。というか、この「過去を都合良く書き換える」能力があるからこそ人は発狂しないでこの現実を生きられるのだなぁ。
    社会通念の、お金が沢山あればあるほど幸せ、子供がいれば幸せって、まあ、ある意味真実ではある

    0
    2017年04月22日
  • 明日の幸せを科学する

    Posted by ブクログ

    自己啓発本のようなタイトルだが「幸せ」の定義や成り方は説いていない。本書は一般人向けの脳科学の本である。中身は事例豊富で非常に科学的である。

    他の生物には無い人間の特徴として、未来を夢見るという特徴を持つ。そしてその夢見のために脳は誤魔化し嘘をつき適当であることを説いている。我々が確証を持つ現実が如何に不確実で、未来が如何に御都合主義かがわかる。この良い意味でのファジーさが人類発展の原動力になったように思える。

    本書では触れられていないが、そうしたものに一喜一憂して幸不幸を感じるのが人間ということなのだろう。

    0
    2016年02月15日
  • 明日の幸せを科学する

    Posted by ブクログ

    本書は心理学の知見に基づいて「幸せな未来を得るためにはどうすればよいのか」を解説した本である。著者はハーバード大学の心理学部教授で,感情予測,社会知覚,信念などについての研究者だ。Scienceなどの一流誌に多数の研究を発表している。しかし本書は堅い学術書ではまったくない。ユーモアが散りばめられた軽妙な文章ですいすい読める。著者のウェブサイトを見ると学術論文のほかにSFのタイトルが挙がっているが,そうした経験がきいているのかもしれない。

    タイトルからは「ひとの幸せ」が本書の主題に見えるが,幸せそのものの解説に割かれているページはそれほど多くない(第2部)。幸せの定義はひとによって違うはずなの

    0
    2015年03月07日
  • 明日の幸せを科学する

    Posted by ブクログ

    いかに「自分の判断」というものがあやしいのかを怒涛の勢いで教えられて面食らいながら楽しんだ。

    題名は切り口、とっかかり。
    人間が「明日」という時間軸の未来についてうまく考察できない特性と、「幸せ」というものが想像力や感情、記憶にまつわる対象であることがあいまって、認知の歪みが特に顕著に観察できる。しかも、明日の幸せと聞いたら興味をもたずにはいられない。

    一番ヘェ〜と驚いたのは、「説明がつくと幸せ感が低くなる」という指摘。
    人は、説明を強く強く求めるくせに、説明がついたらついたで納得して落ち着き、印象が弱まり、感情の起伏=記憶の強度が下がり、出来事を片付けて次のことへと関心を移してしまうから

    0
    2014年01月15日
  • 明日の幸せを科学する

    Posted by ブクログ

    我々は幸せになるため、未来を想像する。しかし、人類の進化で得られた思考や創造を担う前頭前皮質には、3つの欠点がある。
    1. 事実の穴埋めや放置をすること
    2. 現在を未来に投影すること
    3. 幸せの合理化を視野に入れていないこと

    この欠点を回避する唯一の解決策は、他人に未来の自分の代理人となってもらうことだ。
    より正確に未来の心情を把握するには、他者は多様で自己は独自であるというごく平均点な信念を払い、他人に代理を任せるべきである。


    追加で作者のTEDを見てみることをお勧めする

    0
    2023年04月13日
  • 明日の幸せを科学する

    Posted by ブクログ

    人は幸せになりたいと望んで、幸せになることを想像しながら結果振り返ると幸せになっていない。その誤差を科学的に解明している本です。脳の錯覚など科学的に解明しており面白い本ですが、そこまで画期的な内容ではなく、この本を読んだら、それこそ幸せに幸福になるのかと言うとそうではない。ただ科学的な脳の反応や働きを知る上では勉強になります!

    0
    2022年05月07日
  • 明日の幸せを科学する

    Posted by ブクログ

    自らの脳で未来を想像するのは、限界があるのと同時に、不明瞭・不確定であり、それを信じることに警鐘を鳴らす。
    結果、他人の経験を自己へ投影する術が未来を想像するのに役たつ。
    自分は他と違うという感覚と個人の多様性という根拠のない信念こそ、他人の経験を参考しない、またはわれわれが他人を代理人にするのを拒む最大の理由なのは納得するところがあった。
    自分は特別という意味のない根拠が、変なプライドを武装し、知っているフリをしてしまう。
    他人の経験を勉強することは、自分の間違った思考を考えるのにも役たつ。これが結果的に、自分の未来やどうありたいかを想像することにつながるのかも、という結論に至った。

    0
    2019年08月28日
  • 明日の幸せを科学する

    Posted by ブクログ

    私たちが日々行う意思決定は、結局のところ幸せになるためである。それは自分の幸せのこともあるし、家族、他人の幸せのためもあるかもしれない。

    私たちは意思決定をする際には、ほぼ間違いなく予想する。行動の結果がどうなるかを予測し、それに対して自分や家族、他人の感情を予想する。これが正しく予想できれば、幸せになれるに違いない。

    客観的な結果については、統計や確率でそれなりに精度を上げることができるかもしれない。本書はそこは扱わない。
    本書が扱うテーマは、未来にどう感じるかについて、正しく予想するにはどうすればいいか?である。

    著者は心理学者として、この問題がいかに難しいか、さまざまな実験結果をも

    0
    2019年09月05日