森政稔のレビュー一覧

  • 戦後「社会科学」の思想 丸山眞男から新保守主義まで

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    東大の講義ノートをもとに、戦後の社会科学を通観する。教科書的に幅広く網羅する関係上どうしても雑然とした印象が強くなってしまうが、それなりに時代を区切って思想を特徴付けることには成功している。

    まずは丸山眞男からの出発となるが、丸山についてはかなり公平な評価と言えるだろう。丸山の思想は現代にも通用する部分と、「旧制一高の秀才の限界」が同居しており、多角的な評価がなされている第一部だけでも値段ぶんの価値はある。

    その一方で、70年代の低成長、石油危機による不況あたりからレーガン・サッチャーを経て市場至上主義が進展する、いわゆる「新自由主義」についての解説には歯切れが悪い部分もある。もちろん、個

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    2021年04月04日
  • 戦後「社会科学」の思想 丸山眞男から新保守主義まで

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    けっして分厚くもない本のなかに、驚くほどにたくさんの現代日本の論座ワードに触れてあるようだ。教養涵養のテキストとして読みたいが、自分の頭のなかに曲がりなりにもこの本の内容の見取り図を作ろうと思うと、漫然と読みながすだけでは多分むずかしく、この先生の講義を半期にわたって聞くぐらいの時間と労力の投資が必要な気がする。

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    2021年04月25日
  • 戦後「社会科学」の思想 丸山眞男から新保守主義まで

    Posted by ブクログ

    本書は勤務先大学の講義ノートをベースに書籍化したものとされているが、大学に入って社会科学に最初に触れたころの記憶が蘇ってきた。マルクスであり、ウェーバーであり、疎外論や物象化論に頭を悩ませという時代であった。思想とその時代的意味が、分かりやすい叙述で整理されている。

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    2020年05月13日