由井りょう子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ爆心地に近い場所で被爆したにも関わらず、今も死なずに生きている「奇跡」。
その目で目撃したものを、講演会記録だけではなく書籍にしようと後押ししたのは、3.11の福島第一原発の事故だったという。それで、冒頭の紹介文を書いているのは、原発の研究者である小出裕章氏。
この中で特筆しておきたいのは、仲の良かった友達として、朝鮮人についての記述があること。原爆を語る書籍で、広島に朝鮮人が多く暮らしていたこと、その子どもたちと仲が良かったのに、他の日本人の子どもたちと違い、疎開ができなかったことなどに言及したものは、そう多くない。その視点は貴重で、重要。