川島幸希のレビュー一覧

  • 直筆の漱石―発掘された文豪のお宝―(新潮選書)

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     肩の凝らない古本+文学研究本。
     漱石以外のもう少し未開拓の作家なら、さらにワクワクするのでは。

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    2020年01月18日
  • 国語教科書の闇

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    国語教科書はなぜ「羅生門」「こころ」「舞姫」といった定番小説ばかりなのか。

    著者は本書中にて
    ①1970年改訂の学習指導要領で「主題や要旨を的確にとらえ、それについて自分の考えを深めること」が強調され、比較的主題の捉えやすい前述の3作品が選出されたため
    ②1990年代以降の少子化の影響で〝教科書会社の淘汰〟が起こり、定番小説を外すという挑戦的な編集方針で教材を選定することが極めて困難な状況になったため
    という2つの理由を挙げている。

    また、著者はこの状況を踏まえて、現代の高校生にとっては難解な上、後味が悪く悲惨な結末の作品であるこれらの作品が、子供達の国語嫌いや読書嫌い、ひいては昨今話題に

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    2019年12月29日
  • 国語教科書の闇

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    「羅生門」、「こころ」、「舞姫」が定番となっている高校の国語教科書の問題で、筆者は「舞姫」の不適格性を詳細に言及している.納得できる論考だ.ただ、他の作品に変更するには、かなりの時間と労力が要りそうだ.

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    2014年12月10日
  • 国語教科書の闇

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    歴史や教育方針の変遷、少子化、そして出版社の逼迫等の事情により、題材の固定化を余儀無くされる、今日の国語教科書事情。
    『羅生門』『こころ』『舞姫』等は、いまや殆どの高校教科書に必ずといって良いほど載っているのはそのためである。これらに代わる新たな作品を取り入れようにも、適切な作品の選出や、内容校正に金と時間がかかるため、ただでさえ余裕の無い出版社にそんなリスクは犯せない。そんなことよりも、より自社の教科書を売り上げるために、付属のオプション等を充実させるのだ。
    今日の教育は、市場主義によりその質と可能性を貶められているのだ。

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    2014年03月15日
  • 国語教科書の闇

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    高校の国語現代文の教科書。100%芥川の「羅生門」が、そして殆どに漱石の「こころ」鷗外の「舞姫」が判で押したように掲載され、定番化している謎を追った一冊。

    教科書問題といえば「歴史」教科書問題であったが、若者の活字離れが叫ばれる今、その原因の一端でありそうな国語の教科書について誰も問題にしていないことが恐ろしくて仕方ない。

    芥川作品の中でも、戦前は一度も採録されたことのない「羅生門」が何故戦後登場し、他を駆逐する勢いで定番に収まったのかという経緯が下手なミステリーを読むより面白い。

    少子化により限られたパイを奪い合う戦いで、どの教科書会社もリスクを冒せないまま、無難な教科書が横並びする現

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    2013年10月06日
  • 国語教科書の闇

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     「羅生門」「こころ」「舞姫」。これらの作品を、授業でどう扱ったらよいか悩ましい。生徒たちに何を教えたらよいのか、模索し続けている。一応「羅生門」では小説の型を、「こころ」では利己心と罪悪感を、「舞姫」では社会と自己の葛藤を、教えることにはしているが。
     著者は、これらの作品がほとんどの教科書に掲載されていることを批判的にとらえている。掲載の意図はあるにせよ、それが生徒に伝わっていない、国語嫌いを生産するばかりで教科書にはふさわしくないものだ、と。
     これかの作品がふさわしいかどうか、私の中ではまだ答えは出ていない。しかしこれだけ多くの教科書に採録されるのには意味があり、自分がそれを明確に理解

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    2019年10月31日
  • 国語教科書の闇

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    なぜ、どの教科書にも、鷗外の「舞姫」、漱石の「こころ」、龍之介の「羅生門」が入っているのか? という疑問に対する考察。
    なるほど。

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    2013年11月28日
  • 国語教科書の闇

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    高校国語の現代文の教科書に掲載されるものは定番化されており、主に「羅生門」「こころ」「舞姫」が、定番が固定化してしまったかを分析した本。

    歴史の流れもあるし、少子化の流れもある。現場の教員や、元教科書会社の編集者のインタビューもあった。事情を知らなければ陰謀説を唱える人もいるだろうが、私が思うに、歴史の流れの中で定番化を求められて確立してしまったように思えた。

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    2013年11月24日
  • 国語教科書の闇

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    ネタバレ

    国語教科書を並べて見比べたことはないですが、
    それぞれ掲載作品には個性があるものだと思い込んでいました。

    実際にはこんなことになっていたのですね、、、。初めて知りました。

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    2013年10月30日