ホッブズのレビュー一覧

  • リヴァイアサン1

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    君主は頭。元老院は心臓。財務官は胃腸。裁判官は目耳舌。兵士は武装した手。役人は武装していない手。農民は足。国家は身分秩序の下、共通の目的のために協働している。ソールズベリのジョン『ポリクラティクス』1159

    唯一最高の普遍的な政治的権威・世界帝国が秩序を生む。ダンテ・アリギエーリAlighieri『帝政論』1312

    サン・バルテルミの虐殺(1572)。宗教による暴力が横行。悲惨。無秩序。秩序を取り戻すため、何者にも(ローマ教皇にも)依存従属しない主権者が必要だ。主権者は絶対であり、いかなる抵抗も許されない▼国家を国家たらしめるものは、主権的権力であり、それは絶対・永続・不可分である▼主権者

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    2025年02月26日
  • リヴァイアサン2

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    イスラエルやイギリスのことについても触れられていて、今日の情勢のことを思うと予見の書のようにも読める。

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    2021年09月11日
  • リヴァイアサン2

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    リヴァイアサン1に引き続き、1で構築した人間はほっておくと悪さをするというロジックの上に、
    より具体的な国家のあり方、法について説かれている。

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    2019年02月13日
  • リヴァイアサン1

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    元祖 民主主義・社会契約論である
    イングランドのホッブズ著の『リヴァイアサン』

    1651年に刊行。

    まず言えることは、
    この古典がなければ恐らく、
    ジョン・ロック『市民政府論』、トーマス・ペイン『コモンセンス』、ルソー『人間不平等起源論』などの、民主主義を振興した古典達は生まれなかったであろうということ。

    ということは、
    名誉革命も、アメリカ独立戦争も、フランス革命もあの時期にあのように起こりはしなかっただろう。

    歴史に「If」はないというのはもはや陳腐な言い方かもしれないが、このホッブズの『リヴァイアサン』に関してはそれほどのインパクトを与えた、今の世界を構成している民主主義国家の礎

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    2019年02月08日
  • ビヒモス

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    まだ、リヴァイアサンを通読できていませんが、先にベヒーモスを読んでみました。イングランド内戦の原因と経緯を踏まえて、主権論を検討しようというものと理解しました。

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    2018年09月17日
  • リヴァイアサンI

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    ネタバレ

    Xで日本人の絵師に汚い英語のポストを浴びせては、ジョークだという人がいる。その人たちにこれを言いたい。"説数とか公共の場において、あるいは未知の人々、尊敬すべき人々の面前では、ことばの遊びは必ず愚かな行為と受けとられる。このちがいもまた分別の欠如から発する。したがって、知力がないとき、そこに失けているのは想像力ではなく、分別である。したがって、判断力は想像力を伴わなくとも知力であるが、判断力を伴わない想像力は知力ではない"

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    2025年02月18日
  • リヴァイアサン1

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    自然法という言葉は教科書で習ったけど、それがなぜ「自然」と言えるのかはよく知らなかった。「当たり前」の根源に立ち向かう哲学書。

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    2023年05月21日
  • リヴァイアサン1

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    例の闘争状態を証明するために、人間の性質についてかなり細かく論じられているのが面白い。契約などについての自然法が、平和の追求を基本として演繹的に導かれているのもよく分かりました。素晴らしい翻訳がそれらの理解の助けになっています。

    ホッブズが分析する人間の行動様式は、感覚的に納得のいくものばかり。現代人も基本的には変わってないなと思えるので、彼の演繹には普遍性があるかも。その人間の愚かさを前提に三段論法で万人の闘争状態を導く流れは見事です。

    個人的には、ある程度豊かさの底上げがされ、人間の利他性や共感力が証明されてきている現在、この理屈が通用しない世の中がくるのでは?という期待を持っています

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    2022年09月17日
  • ビヒモス

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    『リヴァイアサン』で知られるトマス・ホッブズの晩年の著作。イングランド内戦を体験した年長者Aとそれに質問や合いの手を入れる若年者Bの対話篇という形式をとっている。イングランド内戦の歴史的経緯を追うといっても、史実を細かく列挙するのとは少し趣を異にしている(というか日付の間違いなどの指摘が訳注などでなされている)。むしろ、イングランド王国が崩壊し、主権の担い手が変遷し、最終的に王政復古によって秩序が回復していく経緯に因果論的説明を加えていくのが本書の主旨だといってよいだろう。その意味で、第一部は、内戦勃発の原因を聖職者集団に求めるあたり、教会の力と国家秩序確立の努力が相反するに至った17世紀の経

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    2015年04月06日
  • リヴァイアサンI

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    本書は、コモンウェルスにかんする論述である。ホッブズはコモンウェルスを巨大な人工人間ととらえ、これを論ずるにあたり以下四点について考察する。①その「素材」と「製作者」がともに「人間」であること。②「いかにして」またどのような「契約」によって人工人間はつくられるのか。③「キリスト教的コモンウェルス」とは何か。④「暗黒の王国」とは何か。本書(第一巻)では、①と②についての考察が述べられる。

    ・リヴァイアサンの素材と製作者がともに人間であること
     ホッブズはまず「人間」に関する考察から始める。ホッブズが用いた方法は自身への内省であった。ホッブズは、「ひとりの人間の思考や情念は他の人間のそれに類似し

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    2014年12月07日
  • リヴァイアサンI

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    「名前は知ってるけど読んだことないよね」シリーズ。
    存外に良かった。第一章 人間についての後半部。
    もう一冊ある。

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    2011年06月03日
  • リヴァイアサン2

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    『リヴァイアサン』の第2部の訳本。
    何とか読み終えました。

    第1部は人間に対する考察本で、読んでいてかなり辛かったのですが(400年前の本ということもあり、科学のレベルが低く、読んでいて辛かった…)、第2部は、政治や国家に関する内容ということもあり、第1部と比べると読みやすかったです(科学と比べ、政治や国家の進歩は遅い、ということか…)。

    とはいえ、「主権者のあり方」や「宗教と政治の関係」については、やはり400年前の本ということもあり、考察が不十分だと思われる点や、論理がおかしい点が多々あり、第1部ほどではないものの、読んでいて辛かったのは事実。

    この本で最もよかったのは翻訳者による解

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    2024年06月30日
  • リヴァイアサン1

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    社会科学を勉強していると、ちょいちょい『リヴァイアサン』の話が出てくるので、「読まないといけないかも」と思い、読んでみました。
    が、正直言って、要約本があれば、それを読めば十分かも、と思いました。

    原著は400年前の本ということもあり、仕方ないとは思うのですが、とくに理系的な素養がある程度ある人は、自然科学やそれに類する部分に関わる記述ではツッコミどころが多すぎて、読むのがつらいかもしれません。
    ロジックも甘く、場合分けも粗いですし、エビデンスも希薄で、客観性に乏しく主観的。

    「この本をたたき台にして、社会についていろいろ考えていきましょう」という位置づけであれば、読む価値はあると思います

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    2024年06月19日
  • リヴァイアサン2

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    君主が絶対的な主権を持つべきという主張をベースに、国家がどうあるべきかを演繹的に導いていきます。徹底してロジカルなので、まあそうなるよね、という当然の論理展開であまり面白みがない。そのうえ法律や宗教などの固い話が多かった。

    君主が自然法を守って国民の平和を守ることが大前提なのに、その根拠が薄いです。そのせいでその先の演繹が不安定になっているのは、一巻でホッブズ自身が注意していることのブーメランではないか。

    君主への要求が高すぎて、プラトンの哲人皇帝のような非現実的な主張になっているかもしれない。最後にホッブズがそう自戒しているのが面白い。

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    2022年09月26日
  • リヴァイアサン2

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    2021.9.3

    時折非常に読み難く感じるのは理解力に乏しいからか?
    ひとまず「万人の万人に対する闘争」の不安から避難するために主権者に本来持っている権利を()に入れて明け渡し、政府を作って日々の安寧を手に入れるべき。と理解した。

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    2021年09月04日