レイモンド・ハルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ再読。入社3年目までに読むとサラリーマンとして絶望する本 笑 本論の主張は「階層社会では多数の無能な人間と、出世余地のある一部の有能な人間によって稼働している。なぜなら組織では個人の能力の極限まで階層が引き上げられ、無能になった時点で昇格が止まるから。」
ここで言う無能とはその社会でのレッテルと理解している。読んだ当初は、本書が示す通りやりたいことをやるために無能のフリをすることが唯一の解決策という主張をそのまま受け取ったが、最近受け取り方が変わってきた。環境、能力、生きがい等とのバランスが重要で、それを超えて金銭や名誉を求めると本書で言う無能を早めるだけ。そのバランスが取れていれば、階層を登 -
Posted by ブクログ
組織の中の社会学として、色々なところで取り上げられている本。私は勝間和代さんの著書の中で知った。
中の人をよくよく観察していると、たしかにこの本で挙げられている事象はよく見られる光景であろうと思う。社会学を学ぶという見地で見ると非常に面白い。
とはいえ、この本自体は割とアカデミックに寄っているように見える。すなわち、「組織を無能で溢れさせないために何をすべきなのか」という実践的内容に乏しいと感じるのである。
くわえて、わたしにはこの本に書いてある「創造的無能に徹すること」が最上の解であるとは思えない。そうすることは結局自らの評価を貶めて自分の首を絞めている、ということにならないだろうか? -
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Posted by ブクログ
組織経営の古典として知られる名著である。有能な人がいかに無能まで進化する過程をユーモアを込めて書かれている。
本著で指摘されている通り、有能な人は無能になっていく。そもそも有能かどうか怪しい人が上司に取り入り昇進して顕現の幅を効かせる存在もいる。組織というものは生き物だと常々私は思う。昔も今も変わらず、人が人で成り立ち組織だからこそ、そういう歪みを矯正していく必要があるだろう。公務員だろうが、会社勤めだろうが、リストラは普通にある。時にそういう組織の手術に立ち会う場面は往々にして多い。中小企業や大企業だろうが関係ない。有能な無能はこれからも増えていくだろう。
これは組織龍をとして古典だからこそ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ階層社会ではどうして無能な人間ばかり存在するのか,と問い,その答えをユニークな切り口で解説している本です.
全てが,このピーターの法則で説明されるわけではないと思いますが,ある程度,真実も含まれているような気がします.特に,日本のようなメンバーシップ型雇用だとピーターの法則の悪い面が強く出てくるのだと思います.
普段生活している世の中では,正しいかどうかはともかく,発言の中身よりも発言した人間の方が重んじられる傾向にあるような気がします.これが顕著になるのが階層社会なのだと思います.
この本のいいところは,ともすれば理不尽さで深刻な悩みを抱えてしまいそうな状況を,ユニークな切り口でユーモ