久保寺健彦のレビュー一覧

  • 空とセイとぼくと
    意外とヘビーな話でした。
    傑作青春小説との触れ込みにちょっと騙されたかな。

    生きることは簡単だと思っていたけど。
    意外と難しいことだったのかもしれない。

    両親の努力があったから。
    自分が何一つ不自由なく今まで生きてこられた。

    最初から与えられなかった少年は。
    それでもまっすぐに生きてきた。

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  • みなさん、さようなら
    団地から出ず、団地で一生生きていくって決めた少年の物語。成長していく姿が素晴らしいが、ラストが納得できない。
  • すべての若き野郎ども
    達夫の最強ぶりは梅澤漫画をほうふつとさせる
    でもいい話だったよ!

    お店で「不良少年の更正を促すような本ってありますか?」とお客様に聞かれたことがあったけど、これを読んでいたら薦めてたかもしんない
  • ハロワ!
    ハローワークでのキャリコンの仕事の一端を垣間見られて、面白く読んだ。長期就職困難者の支援には困難さや危うさがあることや、職場にはお役所的な事情があることが、リアルに描かれていた。全体的に軽くて読みやすい。
  • ハロワ!
    仕事が嫌な時にも、上手く言っているときにも読んだ。何故か嫌な時には信に共感できるが、良い時にはできなかった。多分、結局信は不器用だけど才のある人間だからかな。それか考える余裕がなかったから?

    最後は少し早いくらいに畳み掛けるように終わったが、終始テンポ良く読みやすかった。
  • 青少年のための小説入門
    面白かったけど期待し過ぎたのかな。
    設定が極端だよね。
    それを面白いと思うと面白いんだと思う。
    自分には少し無理ですね。
  • みなさん、さようなら
    同級生が刺される事件をきっかけに団地から出れなくなった少年。母親を含め、周りの人の暖かい気持ちを感じる小説。子供を持つ親としては、心の奥が痛い話でした。
  • ハロワ!
    兄弟への就職活動アドバイスとして読んでみた
    逆にアドバイスする側が主人公だけれど。

    学生の学校に、恋愛に、友人関係に、部活に、と盛り沢山展開あるけれど
    社会人だって仕事だけでなく友人や恋愛関係も当然あるんだよなぁ、と。

    電子書籍、紙媒体との差別化として
    その時主人公が聞いている音楽が流れる、とか...続きを読む
  • 空とセイとぼくと
    犬と二人で生きようとした少年の、数奇な運命と成長を描いた異色の青春小説。
    ホームレス父子からホストを経て、ブレイキン・ダンサーに。そしていつも側にいる犬のセイ。波乱万丈な人生だけど、主人公の少年・零は決してぶれない。人間って恥辱という感性さえなければ、恐いもんなしだ。
  • みなさん、さようなら
    (*01)
    廃墟文学とも呼べるのかもしれない。人に住まわれなくなる建物は、廃墟化によりそこに潜在させているモノ性を現すこととなる。家や店が持続的には更新されえない(*02)ことは歴史を紡ぐことの困難を示し、この困難の代償として主人公らの警邏の意味をとらえうる。主人公は終盤に網羅的な団地史の困難に気付...続きを読む
  • ハロワ!
    文章の書き方や、表現の仕方、描写される出来事等は好きな方。
    でも、途中脱線せずにお仕事を探している人だけに絞って話を進めて欲しかった。
  • ハロワ!
    表紙の感じとは違い、奮闘記以外に、不倫なんかもちょいちょいはさみつつ、個人的にこのあたりの話必要か??というか、何がしたいんだこの二人と思いつつ。
    ハロワには1回寄ったことはあるものの、席について相談はしたことがないので、新鮮だったし、指名できるとか知らなかったなぁ。
    開示請求すれば、不採用の理由が...続きを読む
  • ハロワ!
    始めの辺りはハロワの相談員になったばかりの主人公が、求職者のために熱心に奮闘して、話は明るいイメージでした。しかし、だんだんと話が違うひとへと切り替わるごとに、いかに就職事情が難しいか、ハロワの実情は求職者にとって厳しく辛いものであると理解せざるを得ない流れに進んでいきます。そして最後まで、出てきた...続きを読む
  • みなさん、さようなら
    団地から出られなくなってしまった男の子の物語。最初は淡々としていてなかなか話に馴染めなかったけれど、過去の傷が明かされる場面から徐々に惹きつけられた。師匠との会話はほっこりするのだけど、過去が現在の足を引っ張ったりと、全体的に影を纏っていて悲しみに満ちている。だからこそ、最後に一歩を踏み出せたことは...続きを読む
  • ハロワ!
    ハロワの窓口で、様々な求職者と関わる中で生まれるいくつもの物語。求職者もいろいろな事情を抱えているけど、相談員も求職者の知らない様々な事情を抱えているということに気付かされる。ただ、就活する側の私の立場だと、どうしても求職者側に感情移入してしまった。特に、とても真面目にストイックに就活に取り組んでい...続きを読む
  • ハロワ!
    ハローワークの嘱託社員の成長物語。
    求職ではないが、一度ハロワに行ったことがある。色んな人間模様があるんだろうなぁ。
    しかしあの暗い雰囲気に自分が暗くなる感じがした。
  • 中学んとき
    中学生男子って、
    もっとバカで、もっと子供。
    でも本人たちは真面目で一生懸命で…、
    そんな姿が愛おしい、と思うのだが。

    少なくとも俺が知っている中学生より
    大人すぎだし、バカっぽさが見当たらない。
    これだと高校生が主人公でもいいのでは? 
    という感じ。
  • みなさん、さようなら
     2007年発表、久保寺健彦著。小学校の卒業式で起きたある事件をきっかけに団地から出られなくなった悟。団地内には彼が務めることになるケーキ屋をはじめ、幼稚園や医院があり、彼は一生団地で生きていくことを決心するが、団地に住む同級生達は一人また一人と去っていく。
     全体的に主人公の少し頭の悪い感じに馴染...続きを読む
  • 中学んとき
    男子中学生のリアルな日常。恋に浮かれたり、いじめの恐怖に怯えたり。ちょっとだけ男子の気持ちを味わえた気がする。
  • みなさん、さようなら
    2013/03/05
    あまり表に出てこなかったお母さんだったけど、それだけに苦労や愛情が想像できて、最後は泣けた。
    映画も観たい。