久保寺健彦のレビュー一覧
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達夫の最強ぶりは梅澤漫画をほうふつとさせる
でもいい話だったよ!
お店で「不良少年の更正を促すような本ってありますか?」とお客様に聞かれたことがあったけど、これを読んでいたら薦めてたかもしんないPosted by ブクログ -
同級生が刺される事件をきっかけに団地から出れなくなった少年。母親を含め、周りの人の暖かい気持ちを感じる小説。子供を持つ親としては、心の奥が痛い話でした。Posted by ブクログ
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(*01)
廃墟文学とも呼べるのかもしれない。人に住まわれなくなる建物は、廃墟化によりそこに潜在させているモノ性を現すこととなる。家や店が持続的には更新されえない(*02)ことは歴史を紡ぐことの困難を示し、この困難の代償として主人公らの警邏の意味をとらえうる。主人公は終盤に網羅的な団地史の困難に気付...続きを読むPosted by ブクログ -
団地から出られなくなってしまった男の子の物語。最初は淡々としていてなかなか話に馴染めなかったけれど、過去の傷が明かされる場面から徐々に惹きつけられた。師匠との会話はほっこりするのだけど、過去が現在の足を引っ張ったりと、全体的に影を纏っていて悲しみに満ちている。だからこそ、最後に一歩を踏み出せたことは...続きを読むPosted by ブクログ
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2007年発表、久保寺健彦著。小学校の卒業式で起きたある事件をきっかけに団地から出られなくなった悟。団地内には彼が務めることになるケーキ屋をはじめ、幼稚園や医院があり、彼は一生団地で生きていくことを決心するが、団地に住む同級生達は一人また一人と去っていく。
全体的に主人公の少し頭の悪い感じに馴染...続きを読むPosted by ブクログ