佐藤正英のレビュー一覧

  • 定本 葉隠〔全訳注〕上

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    武士道は死ぬことと見つけたり 武士には死ぬ覚悟が必要であると解いています。幕末をリードした鍋島藩の教え

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    2021年05月01日
  • 甲陽軍鑑

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    新田次郎氏の小説を読んで甲陽軍艦に興味を持ちました。原文と現代語訳が併記されているので、原文にあたることもできます。
    品第六では、信玄晴信公の蛤の挿話とわずか三百騎での初陣勝利の話が簡潔に述べられています。小説では、原文のほんの数行の部分をあたかもその場にいるように表現して、私たちにみせてくれているのだなあとしみじみと感じました。
    武士の心得が簡潔な文章で軽快に述べられていて、現代人も見習うべき「こころのあり方」が多くあり、座右に置きたい一冊です。

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    2011年09月12日
  • 甲陽軍鑑

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    本書に収録されているのは『甲陽軍鑑』全体のうち4分の1に満たない量であるが、それでも十分に読み応えがある。

    500年以上前に書かれたものではあるが、ここに書かれている教訓は現在でも十分に通用するものある。

    本書を読むと、高坂昌信が信玄を称え、勝頼の代になってからの武田家の行く末をいかに案じているかが読み取れる。そこには、長篠の合戦の影響もあるのだろう。

    原文をまず読んで次いで口語訳を読むというのが良いのだろうが、時間がなければ口語訳のみを読み、時間がある時に原文をじっくり読むというスタイルでも良いだろう。

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    2022年02月10日
  • 風姿花伝

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    原文、注釈、現代語訳と構成はとてもよい。古語にもだいぶ慣れた気がする。でも難しくて解説がないと自分のポンコツな頭の中にはなかなか入ってこなかった。
    能、猿楽の発祥から歴史、年代ごとの稽古について、初心忘るべからず、男時と女時などなど、能についてはもちろん、その他勝負事だったりに生きそうな部分もある。伝え聞くにいろんな人が座右の書としているだけのことはある。離見の見は花鏡という別の書なんだね。

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    2024年07月24日
  • 親鸞入門

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    親鸞の生涯と思想について、著者自身の立場から解説をおこなっている入門書です。

    著者は仏教学者ではなく日本倫理思想史の専門家であり、本書では親鸞を宗教上の聖人としてあつかう立場は意識して避けられています。このことについて「あとがき」では、「倫理は、いま、ここに現存していることの意味はなにかと問い、その問いに答えようとする営為である」と著者は語っています。本書は、このような意味での「倫理」を追求した一人の人間として親鸞を見ようとしている本だということができるでしょう。

    著者は本書の冒頭で、「親鸞の眼差が捉えるのは、外在する事物や事象ではなく、内なる存在であるところの自己である」と述べています。

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    2023年01月20日
  • 風姿花伝

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    強弱をつける、緩急をつける。いかに観衆を揺さぶるのか。

    技術職に携わる人なら、何かしら感じることがあるはず。

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    2020年12月12日
  • 定本 葉隠〔全訳注〕下

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    ネタバレ

    鍋島藩士の戦い、殉死、切腹などの逸話と他国の武士の説話など。

    大久保道古名花の評判の事。世が末に成りたるとて、人々思ひたくし、精を出さぬは無念の事に候。世に咎は無之」と申し候。

    大事の場へ出候時は、耳のびくに津(つば)を付け、鼻より大息を吐きのべ、在り合ふ器物をうつ伏せ、出で申し候。秘事にて候。また上気致し候時、耳塚に津を付くれば則離るる也。

    子産曰く、火は肌を破るものと知る故、火あやまちをする者は少し。水は心安く思ふ故に、溺死する者多し

    俊乗坊は日本に丈六の留遮那仏を建立し、末世の衆生を救はんとの誓願を発され候。

    大猷院様島津家の犬追物御上覧の時、島津飛騨守落馬仕り候。此時の作法御

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    2019年03月30日
  • 定本 葉隠〔全訳注〕中

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    ネタバレ

    鍋島藩内の説話。枕草子鍋島版。
    平安時代の終わりから、江戸中期まで。
    義家朝臣の家紋や、鍋島藩主の裃、切支丹(邪宗門)の処刑、城での刃傷沙汰など。

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    2019年03月30日
  • 定本 葉隠〔全訳注〕上

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    ネタバレ

    葉隠。武士の心構えから日常の振る舞いなどについて書いてある。現代にも役立つ処世訓も含まれている。逆説的だが安楽に余生を全うするための参考に。

    武士道と云は、死ぬ事と見付たり。二つ二つの場にて、早く死ぬかたに片付くばかり也。「図に当ぬは犬死」などと云事は、上方風の打上たる武道なるべし。二つ二つの場にて、図に当様にする事は不及事也。常時死身に成りて居る時は、武道に自由を得、一生落度なく家職を仕果すべき也。

    朝は七時に起き、日行水、日さやかけ、食は日の出に給べ、暮れより休み被申候。→七つ時(午前四時頃)

    士は、喰はねども空楊枝。内に犬の皮・外は虎の皮。

    火急の場にて人に相談も不成時、分別の仕

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    2019年03月30日
  • 甲陽軍鑑

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    先に読んだやきもの談義で紹介されていたので読んだ。戦国時代の武士の心得がわかる。戦の時だけでなく平素のことも書かれているので当時の武士の考え方もわかる。鈍すぎず、賢すぎず、弱すぎず、強すぎない武将の四章は興味深い。山本勘助が面白そう。訳者のあとがきが良かった

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    2015年02月27日
  • 甲陽軍鑑

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    持ってないけど、未読だけど追加。
    著者(推定)の24将がひとり高坂弾正昌信、通称高坂さんが好きだから(笑)
    幼名春日源助さんこと高坂さんが大好きだから(しつこくいってみる。だいじなことだから)

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    2009年10月04日