諸永裕司のレビュー一覧

  • 消された水汚染

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    国・都・市のあらゆるレベルで情報公開制度が歪められている。その苛立ちを臨場感たっぷりに描きだしている。「なぜ公開できないのか?」「なぜ公開しなかったのか?」「なぜ嘘をついたのか?」。著者の追及は自身が書いている通り「執拗」。しかしそれがこの国の様々な病理を浮き彫りにしていく。PFASに興味があって手にとったが、それ以上に愕然とする、しかしさもありなんとも思う現実を突きつけられた。

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    2024年11月14日
  • 消された水汚染

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    推理ドラマを読んでいるような筆者の推理力と行動力に感服。
    何十年も前から東京の地下水が汚染されていたこと、調査していながら公表しない隠蔽に驚いた。

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    2024年02月11日
  • 消された水汚染

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    先日たまたま見ていたNHKの番組で特集していた有機フッ素化合物。そのあまりの恐ろしさにビビりました。

    そしてこの本を読んでさらにビビりました。
    何が怖かったって…有毒さはもちろんですが、日本の隠蔽体質のすごさがもうエグイ!

    有機フッ素加工物は永遠に残る有害物質の一つ
    焦げ付かないフライパンの加工、半導体、防水スプレーなどの製造工程に使用したり、泡で火を消す消火剤にも使用されている。多くはPFOS,PFASと呼ばれている。

    実は日本の水源を汚しており世界中から見ても
    かなりの高濃度で汚染されている。
    その原因は米軍が使用する消火剤
    まれに大阪の摂津市では大手空調メーカーが過去に垂れ流しして

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    2023年05月30日
  • ふたつの嘘 沖縄密約[1972-2010]

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    「山崎洋子を超えた」というキャッチコピー通り、超えています。何より小説的な胡散くささがない。二人の女性からの視点という切り込み方も見事。

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    2011年05月12日
  • 消された水汚染

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    フッ素化合物、PFOA/PFOS、ダイオキシンに劣らない人工の猛毒物質が日本の地下水を汚染している現実を知っている人は日本で何人いるのだろう?

    本書ではPFOA/PFOSの汚染具合が詳細に記載されているが、何といっても興味深かったのは水を管理する公営団体(都や市)に対して尋常でない回数の問い合わせと情報開示請求を実施している点だった。

    結論があいまいで市民の混乱/クレームを生みかねないデータの公表を控えたい公務員研究者の気持ちも一瞬考えたが、著者のこういった地道で骨が折れる努力によってこのような事実を知ることができた訳で、逆に言えばそういった追及がなかったら事実が隠ぺいされていた訳である。

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    2023年06月20日
  • 消された水汚染

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    これは、永遠の化学物質と呼ばれる有機フッ素化合物による水汚染問題を追い続けた、朝日新聞の記者のレポートである。有機フッ素化合物とは、焦げ付き防止加工のフライパンや、ハンバーガーなどの包装紙、化粧品、レインコート、半導体、泡消火剤など、身近な用途に多岐にわたって使用されている化学物質である。水や泡をはじく便利な素材ではあるが、この化合物は互いにくっついて離れず、壊れにくい性質のため、いつまでも消えないという特性を持っている。したがって長期にわたって環境や人体に蓄積されていく。本書はその環境汚染問題のみならず、取材を進めていくにつれて次々と明るみにでる、この国の都合の悪いことには目をつむってやり過

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    2022年06月16日
  • ふたつの嘘 沖縄密約[1972-2010]

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    西山事件を、西山氏の妻と、情報公開訴訟の弁護士の視点から描いた力作。2人の女性の思いの強さとともに、筆者の執念も感じられる。ドラマ「運命の人」や、その原作小説に興味がある人は、ぜひ本書も手にとってほしい。西山事件とはなんだったのか、その本質を考えさせられる。

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    2012年02月02日
  • ふたつの嘘 沖縄密約[1972-2010]

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    国が国民に対して「嘘」をつく。
    沖縄密約に関して、密約はないと言っていた国は、
    結果的には大嘘をついていた。

    不都合なものを隠す体質というのは、
    今回の原発騒動でも明らかだった。

    国は国民を守るためにある。
    この一冊は、その本質に迫っていた気がする。
    非常に興味深く読めた。

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    2011年06月14日
  • ふたつの嘘 沖縄密約[1972-2010]

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    昔の新聞とかで当時この事件がどう扱われてたのかをしりたくなった。
    私は、意外と司法に興味があるのかもしれない。

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    2011年06月10日
  • ふたつの嘘 沖縄密約[1972-2010]

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     特に何かしらの拘りがあるわけではないのだが、なぜか、「沖縄密約事件」関連の本読んでいる。 山崎豊子「運命の人」、澤地久枝「密約」。 ただし、本作は上記二作とはやや趣が異なり、事件の中心人物の一人、西山記者の細君にスポットを当てて描かれている。また、第2部は、国による情報公開という切り口から、事件に取り組む弁護士の動きを描いている。 何というか、どうにも後味の悪い事件なのだが、国による外交情報の秘匿ということだけではなく、マスコミ報道のあり方(西山記者の「取材」の方法論ということと、西山記者のスクープ記事の情報源が明かされた後のマスコミの論調という意味とで)という観点からも、興味深い作品。

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    2011年08月19日