蜂巣敦のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
蜂巣敦『「八つ墓村」は実在する ルポ「津山三十人殺し」と「落武者殺し伝説」』ちくま文庫。
横溝正史の『八つ墓村』のモデルとなった『津山三十人殺し』と『落武者殺し伝説』に迫るルポルタージュ。
昔、毎週土曜日にテレビドラマで古谷一行の『金田一耕助シリーズ』が放映されていた。当時は高校受験を目前に控えていたが、このシリーズだけは欠かさずに観ていた。その中で『八つ墓村』が何回かに亘り放映されていたのを覚えている。また映画でも『八つ墓村』は何回か上映されている。
後に『津山三十人殺し』が『八つ墓村』のモデルになった実際に起きた事件であることを知り、戦慄したものだ。『津山三十人殺し』に関連する本で、 -
Posted by ブクログ
殺人・都市伝説・近親相姦・カニバリズムなどなど、いわゆる「猟奇」について語った文章を集めた一冊。
軽快な文体の隙間からひょいと顔を出す、猟奇的異界への鋭い考察が読みどころです。「当たり前」が充ち満ちている日常への違和感を持つ方々には共感するところが多いのではないでしょうか。
中でも「殺人現場から見る『冥途』の風景」は出色。件→観衆→件という視線の動きを経て、件と観衆ーーすなわち異界と現界とがメルトするという指摘はとても興味深いです。
「私たちが猟奇を読む必然性があるとすれば、生を取り巻く闇の世界に自意識の領分を広げ、不可解への耐性を養うことだ」(p. 7)。
然り、彼岸と此岸は紙一重なのか