あらすじ
集落内の墓地。いくつかの墓石の命日には「昭和十三年五月二十一日」という事件が起こった日付が刻まれていた――
着想の原点をたどる
横溝正史の傑作ミステリー。そのモデルのひとつとされる津山三十人殺し。犯罪史に名を残す大量殺人はどんな事件か。もうひとつのモチーフとされる落武者殺しの伝説は、どのような伝承か。「八つ墓村を歩いてみませんか?」という誘いから始まった、虚構と現実を往復する取材旅の先にあった事実とは。解説 比嘉健二
カバーデザイン 井上則人
カバー写真 関根虎洸
【目次】
「八つ墓村」は実在する――ルポ「津山三十人殺し」と「落武者殺し伝説」
序章 『八つ墓村』とはなにか?
第一章 「津山三十人殺し」の現場を歩く
第二章 「八人の落武者殺し」伝説を追う
第三章 史実と伝説を巡る旅路の果てに
終章 幻の村、「八つ墓村」は実在する
あとがき 現実と虚構の狭間で
解説 比嘉健二
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Posted by ブクログ
この秋に再読映画化される八つ墓村の着想を探すルポルタージュ。虚構と現実を探る内容で、津山三十人殺し事件、山中一揆、改正一揆などの史実と村社会の特異さを現地調査をする中で確認していく様子は、一緒に謎解きをしているような感覚になりました。
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横溝正史のミステリー「八つ墓村」。モチーフとなったとされる実際の津山三十人殺し事件。その舞台となった村を中心に、八つ墓村の素材となった心霊スポット等を巡る。
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蜂巣敦が2005年に発表した「「八つ墓村」は実在する」の文庫版。横溝正史の傑作ミステリー「八つ墓村」のモデルと言われる津山三十人殺し事件と落武者殺し伝説の現場を実際に訪れ、現場を特定しようとした記録。「八つ墓村」は何度も映像化され、今年2026年も新たに映画が公開されるというタイミングだったので読んでみました。実際に著者たちが事件の現場を歩き感じたことや、横溝正史の構想を考察したりする姿が楽しそうです。また、本書は紀行文っぽい感じでとても読みやすいです。他の作品でも同じような企画が出来ないかな。
Posted by ブクログ
横溝正史『八つ墓村』のモチーフとなった場所はどこなのか? 一九三八年の「津山三十人殺し」の現場を歩くことから始まった取材は、横溝の作品構想におもいを巡らせたり、現地の人々に話をきいたり歴史を学んだりしていくうちに、次第に深みを増していく。解説は、作中にも登場する編集者の比嘉健二さん。著者と編集者と関係者が推論を重ねながら岡山を彷徨い歩くその過程が楽しい。
Posted by ブクログ
横溝正史の傑作ミステリー、というより、インパクトのあるビジュアルがトラウマになる映画「八つ墓村」。そのモデルとなっている実際の事件現場と伝説を巡るドキュメンタリー。
横溝正史原作映画は、市川崑派?なので、今年、またまたリメイクされる映画を観るかはわかりませんが、読まないという選択肢はなく、即買い。
いろいろ知らないことばかりで、面白かった。
でも、現代はそれほどではないと思うけど、東京生まれ、東京育ちの自分としては、田舎って、怖い。とも。
Posted by ブクログ
岡山県民なので、馴染みのある場所や地域が出てきて妙な親近感はあった。
岡山県民ゆえの違和感も多少あったが(解釈や知識間違えてないかという点がいくつかあった)
八つ墓村=津山三十人殺しのあった場所は本当なのか。
実際の場所を巡って考察した一冊。
ちょっとしたことも丁寧に解説してくれているので、読みやすくも分かりやすかった。
一方で上記の通り、岡山県民ゆえの違和感が邪魔をして、途中からは楽しく読めなくなってしまったのが勿体無い点。
あと、最終的な結論が、読む前の自分の考えとあまり変わらなかったのも、ちょっともやってしまった。
Posted by ブクログ
蜂巣敦『「八つ墓村」は実在する ルポ「津山三十人殺し」と「落武者殺し伝説」』ちくま文庫。
横溝正史の『八つ墓村』のモデルとなった『津山三十人殺し』と『落武者殺し伝説』に迫るルポルタージュ。
昔、毎週土曜日にテレビドラマで古谷一行の『金田一耕助シリーズ』が放映されていた。当時は高校受験を目前に控えていたが、このシリーズだけは欠かさずに観ていた。その中で『八つ墓村』が何回かに亘り放映されていたのを覚えている。また映画でも『八つ墓村』は何回か上映されている。
後に『津山三十人殺し』が『八つ墓村』のモデルになった実際に起きた事件であることを知り、戦慄したものだ。『津山三十人殺し』に関連する本で、松本清張の『ミステリーの系譜』に収録されていた『闇に駆ける猟銃』も読んでいる。
本作では『津山三十人殺し』よりも『八つ墓村』のモデルとなった地域の特定に重きを置いているようで、何度も同じ記述が繰り返され、何とか1冊分のボリュームに仕立て上げたような感じだった。
本体価格1,000円
★★★