益田勝実のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
気になっていた「心の極北」を読み終えた。
白髪の皇子の謎。
老いて尚、成人の儀を拒否し、童形であり続けた彼の、社会に対する思いとはいかなるものか。
そこから『源氏物語』の薫が、元服を嫌がったことへの違和感に繋げていくのも、すごい。
成人という、誰もが当然通過するものである〝社会的儀礼〟を忌避することなどあるのか。
その視点は現代の私たちであっても、何か生きた問いかけになりそうである。
他に「日知りの裔の物語」「偽悪の伝統」「飢えたる戦士」も面白かった。
「日知りの裔の物語」では、『源氏物語』の帝が、桐壺の元へ行けなかった理由が語られる。
三種の神器、特に、宝剣と共に在らねばならぬという