湯本雅士のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書の概略は省略して、感想というか本書を読むことによって産まれたくだらない持論のみ記述する。
期待に働きかけること政策に組み込む(金融政策ならフォワードガイダンス)ことはマクロ経済学の研究の進展によって有効であると理論化?されたので各国の中央銀行も採用している。
しかし黒田総裁時に行った大胆な金融緩和政策によって物価上昇率を緩和開始から2年で2%にするという政策は残念ながら期待した成果はあげられず(現在の物価上昇は別の要因による)、日銀のバランスシートは野放図に拡大されていく結果となった。
結局、期待に訴えかけるのは有効と言えないのだろうか。私も読みながら考えたのだが、直感的に出した結論 -
Posted by ブクログ
分かるようで分からない…そんな金融政策について体系的に理解したかったことと、日銀総裁が変わったこともあり読みました。
金融政策入門というタイトルですが、出てくる単語は専門用語が多く、読むのには苦労しました笑
ですが、キーワードを一つ一つ調べながら読めば初学者でも必ず理解できる内容だと思います。
発行年が2013年で内容は古いですが金融政策を行うための基本的な考えや、金融政策に関係する機関・人・お金の種類、政策の実行過程や波及過程、過去の金融政策のケーススタディや(当時は)今後の政策の展望の推察も詳細に記載されていて非常に分かりやすいです。今後、金融政策の記事を読む際にこの本を見ながら理解をより -
Posted by ブクログ
入門といえど難しくて歯が立たなかった。金融政策の奥深さは読めば読むほど凄く、ぶっちゃけ昨今の経済状況について適切に語れる人って実は一握りの専門家しかおらず、まして選挙で争点になる経済政策も正しく評価できる一般国民なんていないことが分かった。リフレ派と反リフレ派、需要サイド派と供給サイド派という最近の議論のトレンドもうまく説明してある。個人的には内容は難しすぎたが、おわりににある問題を考える原則というのが至言すぎた。
1.これまでの知識や先入観を捨て、刷り込みバイアスに注意する
2.性急に結論を求めず、情報やデータを丹念に調べ、基礎から入念に積み上げる
3.細部に留意しながら俯瞰図を見失わない。