谷川浩司のレビュー一覧

  • 藤井聡太はどこまで強くなるのか 名人への道

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    谷川浩司先生の藤井聡太先生本の第二弾。今回は藤井聡太先生の強さ分析以上に名人戦、順位戦における対局者の心理状態が細かに描かれていて興味深い。私が将棋を見始めた遥か昔の逸話などを知ることができて面白かった。月並みな感想だけど勝負においては実力が全てだけど、ある意味選ばれし勇者には運が味方したりするんだなぁと思った。

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    2023年02月25日
  • 藤井聡太はどこまで強くなるのか 名人への道

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    藤井聡太五冠に関する記述がメインだが、谷川九段が名人になった頃の話や、亡くなった大棋士の思い出などが書かれている。興味深かったのは、藤井聡太五冠に、トップ棋士たちがどう挑んできたかについて書かれた部分。ある棋士は、藤井五冠に持ち時間を費やさせる方法を採り、別の棋士は、二番手、三番手の手筋を考えておき、優位な展開に持ち込むという。将棋ファンにとって、見る楽しみが増す本だと思う。

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    2023年02月08日
  • 藤井聡太論 将棋の未来

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     常人では想像もつかない努力を重ね、結果を残している人を安易に「天才」と呼ぶのは抵抗がある。
     しかし、藤井聡太五冠に関して「天才」という言葉を使わずにその強さを語るのは一流棋士であっても難しいようだ。謙虚な藤井さんが自分の強さについて語ってくれるはずもないので「天才が天才を語る」という狙いの本書は面白く読めた。
     数十年前、棋士という職業に憧れた時期があったが、当時の位置付けは「知的な勝負師」であった。今の棋士は「頭脳アスリート」だと思う。

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    2022年12月04日
  • 谷川浩司 精選詰将棋 「光速流」からの挑戦状

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     谷川十七世名人は、プロ棋士としての実績が一流なのは言うまでもないが、詰将棋でも非常に有名である。本書は、『光速の詰将棋』、『月下推敲』に続く谷川九段の3冊目の詰将棋作品集である。
     どの作品も抜かりなく収束がキチッと決まっており、解いていて、そして自力で解けなくても手順を盤に並べているだけで、とても気持ち良い。また、ほとんどの作品で配置駒10枚以下という思わず食指が動く初形の簡素さ(とはいえ持ち駒はやや多いが)と、華麗な手順が見事に両立されていることに驚かされる。一冊を通して、特に角や馬の使い方の巧さが印象に残った。

    9手詰3作、11手詰29作、13手詰37作、15手詰23作、17手詰5作

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    2022年11月16日
  • 藤井聡太論 将棋の未来

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    谷川浩司棋士が藤井聡太棋士を論じた本。お二人は面識があったとのこと。

    藤井棋士に関してはやはりAIを駆使して強くなっている印象が強いですね。あとは詰将棋を幼い時から得意にしていて、それが今に活きているとのことでした。

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    2022年06月07日
  • 藤井聡太論 将棋の未来

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    谷川浩司が藤井聡太を語った一冊。

    「天才は天才を知る」というが、まさに自分との比較で中学生棋士しかわかりえぬ世界について書いている。
    また、他の棋士の分析も秀逸で、非常に面白かった。

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    2022年02月05日
  • 怒濤の関西将棋

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    現役棋士の谷川浩司が、関西将棋界の歴史について書いた一冊。

    坂田三吉から増田・大山から自身の時代の谷川・福崎・南から最近の豊島まで、いわゆる藤井以前について網羅している。
    現在も活躍してる当事者から語られる歴史は貴重だった。

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    2022年01月30日
  • 藤井聡太論 将棋の未来

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    「藤井聡太論」というほどには藤井聡太のことは書かれていないが、過去の天才棋士の系統、戦術の変遷、AI活用など、GENDAIの将棋界を取り巻く状況が著者である谷川九段の経験を踏まえて語られ、常人では理解の及ばない世界の一端に触れることができる(気になる)。

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    2022年01月17日
  • 藤井聡太論 将棋の未来

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    ネタバレ

     藤井聡太の存在を抜きにして、現在の将棋を語ることはできない。谷川浩司九段が藤井聡太四冠の魅力について語った書です。「藤井聡太論 将棋の未来」、2021.5発行。1935年の実力名人戦開始以来、80数年間にタイトルを獲得した棋士は50人に満たない。タイトル獲得は棋士の夢。平成の羽生、令和の藤井。羽生の手が震えた時、藤井聡太の前後の身体の動きが止まった時、対戦相手は観念しなけければならないw。羽生との違いはライバルの有無。藤井将棋の魅力は、圧倒的な強さに加え、将棋自体が面白く、華と新鮮味に溢れていること。
     2016年10月に14歳2ヶ月でプロ棋士に。いきなり29連勝。デビュー以来、想像を絶する

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    2022年01月12日
  • 藤井聡太論 将棋の未来

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    現在の将棋界ついて、藤井聡太の強さと絡めて論じる。
    現役棋士であり、数々のタイトルを獲得した谷川先生ならではの鋭い指摘、具体的なデータをもとにした考え、また有名エピソードからこぼれ話まで、とてもわかりやすく読みやすい。
    観る将の自分だが、詰め将棋関係の話が興味深かった。

    将棋をよく知らないが興味があるかたに、とくにいちばんにすすめたい。

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    2021年10月15日
  • 藤井聡太論 将棋の未来

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    天才による天才の解説。面白くないはずがない。何より天才は素人に分かり易く説明してくれます。
    負け局も面白いという指摘、そういう見方するんですなぁと感心しきり。
    でも何でも勝たんといかんですよ、一番になることが前提で皆楽しむんですよ。考え方の相違と言われればそれまででござりますが、only oneとかいう発想はありえんでしょう、勝負の世界では。

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    2021年09月30日
  • 藤井聡太論 将棋の未来

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    同じ棋士同士でこのように一冊の本をまとめるのは、様々な意見を惹起しそうですが、冷静、客観的な記載の中に思いが込められていて、嫌味なく読めました。

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    2021年08月29日
  • 藤井聡太論 将棋の未来

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    タイトル戦が行われている絶好のタイミングでの刊行。AIが取りざたされるが、もともと強い藤井二冠の強さとは関係ないのだと。藤井二冠の強さのうち、「考えることが好き」というこの部分は自分も日々心掛けたいところ。

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    2021年06月26日
  • 藤井聡太論 将棋の未来

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    ネタバレ

     藤井聡太さんが強いとか、勝率が高いとか、詰将棋が得意とかそういう話はもう周知の事実ですが、その中で谷川九段がどんな内容の本を書かれるのか興味がありました。
     一部の内容はWebで先に読んでいたものもありましたが文章がわかりやすく読みやすかったです。

     将棋の世界にはAIが早くから導入されプロ棋士の多くが現在研究のために利用されていますが、強い棋士がAIだけによるものかというとそうではないと考えられている点がとても興味深い点です。確かに対局が終わった後、棋譜をAIにかけて評価値の上限を確認し、いい手だったか悪い手だったか、またその後の流れはどのようなものが考えられたか、研究を助けるものにはな

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    2021年06月13日
  • 藤井聡太論 将棋の未来

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    昨年の藤井聡太さんのタイトル戦登場以来将棋観戦にはまり大ファンになり、関連書籍をかなり読み漁っている。これは既に知っている藤井聡太さんのエピソードが谷川浩司さんのフィルターを通して書かれていて、棋士ならではの考えや苦悩を改めて知ることができた。かなり最近のエピソードにも触れていて入念に準備したんだと思う。ただ、タイトルに藤井聡太論って付けてるのは、それの有無が売り上げに比例するからなのか?と思うところもあった。

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    2021年05月30日
  • 中学生棋士

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    ネタバレ

     中学生でプロ棋士となった、加藤一二三、自身、羽生善治、渡辺明、藤井聡太、5人を取り上げている。ただし全217ページの内、129ページを藤井聡太7段(当時、4段)に費やしている。
     谷川浩司は藤井聡太が初め目指した名人であり、人柄も真面目らしく、語り口は爽やかである。
     藤井聡太の史上最年少デビュー、公式戦29連勝、幼年時代のエピソード等、現在までの活躍を観ると、何度読んでも更に面白い。
     自身や他の中学生棋士の評伝で、優れた成績を挙げながら、勝負の世界の厳しさに、心の葛藤のある事が知られる。

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    2019年11月03日
  • 中学生棋士

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    藤井聡太君フィーバー(この言い方って古い?)の後、関連本がどっと出たが、考察の深さという点ではこれがピカイチではなかろうか。自らも中学生でプロ棋士になった谷川九段が、才能というものについて考えを述べているのだが、これが非常に説得力がある。藤井君みたいな「天才」って生まれつきなのかと思いがちだけど、著者は、はっきりそうではないと言う。

    「才能というと、何かキラキラと輝くイメージがあるが、むしろ、どろどろとした情念的なものだという気もする。
     情念や熱意に支えられ、継続的な鍛練を重ねたことで結実したものを、私たちは才能という言葉で説明しているのではないか。人間の才能を論じるときは、単に人には『向

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    2018年12月05日
  • 怒濤の関西将棋

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    書かれたのは4年前だが、このころより現在はさらに関西の棋士が活躍している。棋風などに関東と関西の違いはないものの、少数で関東の棋士とわたりあっているのはなかなか。関東には佐藤名人など関西から移籍した人も多く、関西の底力がわかる。

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    2018年10月20日
  • 復活

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    ぼくと同世代(ひとつ上)の棋士の本。
    渡辺明の本を読んだときも思ったけど、どちらも文章が読みやすい。渡辺明はブロガーやけど、谷川浩司はどうなんやろ?
    今度は羽生善治の本も読んでみたい。

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    2018年10月10日
  • 中学生棋士

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    中学生出身の棋士、藤井聡太、羽生善治、渡辺明、加藤一二三、そして自身について分析した一冊。

    最初、藤井聡太の家にまで行って調査しているところに、彼自身の本気度を感じた。
    そして、他の中学生棋士に対する分析も、当事者だけあり、的確に思えた。

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    2017年11月04日