死者の書(上)
  • 完結

死者の書(上)

814円 (税込)

4pt

3.8

時は八世紀半ば、平城京の都が栄えた頃。いずれ氏神に仕える者として、館の奥深くで育てられた藤原南家の娘――郎女は、ある年の春分の日の夕暮れ、荘厳な俤びとを、二上山の峰の間に見て、千部写経を発願する。一年後、千部を書き終えた郎女は、館から姿を消し、ひとり西へ向かう。郎女がたどり着いたのは、二上山のふもと、女人禁制の万法蔵院。結界破りの罪を贖うため、寺の庵に入れられた郎女は、そこで語り部の姥から、五十年前に謀反の罪で斬首された滋賀津彦と耳面刀自の話を聞かされるのだが――。第18回文化庁メディア芸術祭[マンガ部門]大賞「『五色の舟』(原作:津原泰水)」 受賞後第一作! 日本民俗学を築いた折口信夫の傑作小説を、初読四十年にしてついに漫画化。古代へと誘う魂の物語。

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  • 死者の書(上)
    完結
    814円 (税込)
    時は八世紀半ば、平城京の都が栄えた頃。いずれ氏神に仕える者として、館の奥深くで育てられた藤原南家の娘――郎女は、ある年の春分の日の夕暮れ、荘厳な俤びとを、二上山の峰の間に見て、千部写経を発願する。一年後、千部を書き終えた郎女は、館から姿を消し、ひとり西へ向かう。郎女がたどり着いたのは、二上山のふもと、女人禁制の万法蔵院。結界破りの罪を贖うため、寺の庵に入れられた郎女は、そこで語り部の姥から、五十年前に謀反の罪で斬首された滋賀津彦と耳面刀自の話を聞かされるのだが――。第18回文化庁メディア芸術祭[マンガ部門]大賞「『五色の舟』(原作:津原泰水)」 受賞後第一作! 日本民俗学を築いた折口信夫の傑作小説を、初読四十年にしてついに漫画化。古代へと誘う魂の物語。
  • 死者の書(下)
    完結
    814円 (税込)
    時は八世紀半ば、奈良の都・平城京が栄えた頃。二上山の峰の間に、荘厳な俤びとの姿を見た藤原南家の娘――郎女は、館から姿を消し、女人禁制の万法蔵院に入り込む。「姫の咎は、姫が贖う」――長期の物忌みに入った郎女の元に、五十年前、謀反の罪で斬首された滋賀津彦の亡霊が現れる。その、白玉が並んだような、白い骨ばかりの指を見た郎女は――。日本民俗学の基礎を築いた折口信夫の傑作小説を、近藤ようこが初読四十年にして、宿願の漫画化。古代へと誘う魂の物語、完結の下巻。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

死者の書(上) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年01月14日

    物語の舞台は奈良時代。
    二上山(ふたかみやま)の麓にある當麻寺(たいまでら)に、ひとりの娘が迷いこんだ所から物語は始まります。
    娘の素性は藤原南家郎女(ふじわらなんけのいらつめ)、藤原鎌足を祖先に持つ貴族の姫君でした。
    本来なら家来にかしずかれ、立ち歩くことさえ稀であるはずの姫が、一晩中山を歩きとお...続きを読む

    0
    購入済み

    とにかく美しく。

    2022年01月02日

    細かめのわたしなりの解釈は下巻のレビューに書きました。

    他の方のレビューにある
    魂の飢えという言葉が、非常にしっくり感じました。

    忘れさらるる時代の魂たちよ
    どうか鎮まりたまえと
    斎女となる運命を背負った乙女が
    祈り(折り)を捧げている
    そんな話にも思いました。


    とこ...続きを読む

    #癒やされる #感動する #深い

    0

    Posted by ブクログ 2021年03月21日

    原作を読んでもさっぱり分からない。
    こんな難解な物語を漫画にするなんてすごい。
    正直この本ですら難しくて放り投げそうなのだが、絵が美しいのでかろうじて踏みとどまっている状態。

    0

    Posted by ブクログ 2017年11月22日

    折口信夫の「死者の書」は何度も読み返している。思い入れのある作品。
    漫画になっていることは知っていたけれど、本屋の棚で見つけ購入。

    近藤版の死者の書は、郎女の物語。僕は最初、原作を読んだ時から、亡霊の声に心が囚われていたので、虚を突かれた。

    郎女が幻視する阿弥陀は、「死者の書」の初稿版に依ってい...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年05月04日

    確かに最良の入門書。

    ……彼の人の眠りは徐かに覚めていった。

    ほほき鳥になっていたほうがよかった……

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2015年12月21日

    折口信夫『死者の書』未読。魂の飢えが美しいうたの言葉で描かれていると思った。読後すぐに岩波文庫の『死者の書・口ぶえ』を購入。下巻が待たれる。
    近藤ようこさんの描く女の眸と口もとが好き。

    0

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