母の遺産 新聞小説(上)

母の遺産 新聞小説(上)

770円 (税込)

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4.0

八十歳を過ぎた母が骨折をして病院に運び込まれたその日、美津紀は夫・哲夫の引き出しから花柄のティッシュ入れを見つける。施設に入った母に時間を奪われ続け、美津紀は思う。「ママ、いったいいつになったら死んでくれるの?」親の介護、夫の浮気、忍び寄る更年期、老後資金の計算……実体験を交えて赤裸々に描き大きな話題を呼んだ、大佛次郎賞受賞作。

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母の遺産 新聞小説 のシリーズ作品

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  • 母の遺産 新聞小説(上)
    770円 (税込)
    八十歳を過ぎた母が骨折をして病院に運び込まれたその日、美津紀は夫・哲夫の引き出しから花柄のティッシュ入れを見つける。施設に入った母に時間を奪われ続け、美津紀は思う。「ママ、いったいいつになったら死んでくれるの?」親の介護、夫の浮気、忍び寄る更年期、老後資金の計算……実体験を交えて赤裸々に描き大きな話題を呼んだ、大佛次郎賞受賞作。
  • 母の遺産 新聞小説(下)
    770円 (税込)
    母を見送った美津紀は、ひとり、冬の箱根へ向かう。かつて、祖母、そして母が訪れた芦ノ湖畔のホテルで夫と女が交わしたメールを読んでいると、「あたしは愛されなかった」という真実が目の前に立ち上がった。過去を正視し、今後一人で暮らしていけるかを計算する美津紀。はたして人生の第二幕へ向けて歩み出せるのか。大佛次郎賞受賞作。

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母の遺産 新聞小説(上) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月19日

    時々お話が前後するし、読みにくい部分はあったけれど。
    主人公と近い年だし、他人事ではない内容に先が気になり興味深く読めた。

    0

    Posted by ブクログ 2022年04月26日

    読売新聞にて2010年1月16日から2011年4月2日まで毎週土曜日に連載(全63回)。当日の新聞を保存してあったので、読み通した。
    自分が母の介護に追われているので、このタイミングで読んでみた。主人公の心理描写が素晴らしく、満足できる着地で読後感は期待以上であった。

    0

    Posted by ブクログ 2021年09月07日

    介護問題において今の自分と重なる部分がある次女美津紀のことが気になり読んだ。新聞小説だけに読みやすいボリュームでタイトルがついているのも好ましい。著者の自叙伝部分もあるようなので現実味もある気がする。下巻が楽しみ。

    0

    Posted by ブクログ 2020年01月19日

    年老いた母親とふたり姉妹の、介護にまつわる話。
    なんて素直な気持ち!
    冷静にお金の計算もしつつ、体調を加味しつつ、適当に親の相手もする。
    下巻を楽しみに読む。

    0

    Posted by ブクログ 2017年07月15日

    2012年に単行本で出た際に、読んでいるんです。
    2017年現在からみると、たったの5年前。
    最近、電子書籍で再度購入。

    「母の遺産」水村美苗さん。中公文庫、上下巻。

    #

    50代の女性がいて、結婚していて子供はいない。
    父はもう亡く、老いた母がいる。
    この母が、色々面倒ばかりかけ、たいへんにし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年06月27日

    何かの雑誌で林真理子がオススメしてたので積読リストに入れてました。

    著者の作品は初めてだったのですが、あーマリコさんが好きそうだな、というのが第一印象です。
    親の介護の話を主軸としながら、更年期、老後資金・・・などなど現実的な問題が山積みでいつかは私も向き合うことなんだ、と漠然とですが感じるものが...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2015年07月04日

    タイトルで誤解するかもしれないが、莫大な遺産をめぐる相続の争いの物語ではない。

    老親が(この作品では母)身体を動かせなくなり、入院をしたと言って呼び出され、あれこれ用事を言いつけられ、生きるのが嫌になったと泣き言を聞かされ、
    介護できないのでホームに入り、毎日呼びつけられ、そしてホームから、熱が出...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年04月30日

    「今日、ママンが死んだ」

    カミュの名作の冒頭を飾るこの一言を呟ける日を夢見た娘と死を待つ母親。この二人の愛憎を描き出す長編。

    水村美苗は寡作であるものの、その作品の質は恐ろしい程高い。本作もそうした点で期待を込めながら読んでおり、相変わらずの丹精で美しい日本語と、ペーソスに溢れた文学世界は稀有。...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2017年05月12日

    「ママ、いったいいつになったら死んでくれるの?」

     そんなことを言ってはいけない、と怒る人もいるのだろうか。私はまだ30代だけど、「自分の人生を生きたい」母の介護、というだけで他人事とは思えない。まして、私は一人娘。こういうとき、弟なんて役に立たないんだろうな。。「早く死んで欲しい」そんな会話がで...続きを読む

    0

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