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20年間しゃべり続けるコアラのぬいぐるみ。
小さな出版社で校正の仕事をしている森星太朗は、幼いころ他界した作家で母の文子が残してくれたコアラのぬいぐるみを大事にしていた。
ムッシュ、と名付けられたそのぬいぐるみは、母が亡くなったその日、なんと突然しゃべりだし、以来、無二の親友になっていた(もちろん、世間には内緒のままにして)。
そんなある日、しゃっくりがとまらなくなった星太朗は、自分が母と同じ死に至る病に罹っていることを知ってしまう。ムッシュは、星太朗に思いがけないある提案をした。
温かで、名付けようのない思いに満たされる感動作。
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初っ端からもう涙腺ばちばちに攻撃してくる。ムッシュが星太郎のことを「せいたろ」と呼んでるのも可愛らしさがあって好き。
星太郎とムッシュの子供じみたくだらない会話も、星太郎が余命宣告を受けてからはすごく大事な尊いものに変わる。
ムッシュがたまに人生で大切なことや、ハッとするようなことを言ってくるの
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