逃げ上手の若君 23

松井優征

師冬の野心を断ち切るべく、鬼心仏刀を炸裂させた時行。かつての郎党との一騎打ちは壮絶にして静かな終幕へ――。一方、失脚した直義派だったが、直冬らの奮闘で尊氏軍を退け、戦局は打出浜での決戦へ突入！ そして、高一族討伐の好機を得た時行たち。混沌極まる大乱戦の行方は――!?

• カテゴリ: 少年・青年マンガ
• ジャンル: 少年マンガ
• 出版社: 集英社
• 掲載誌・レーベル: 週刊少年ジャンプ
• 電子版発売日: 2025年12月04日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 123MB

[ブクログ · ★★★★★]

鎌倉幕府滅亡～南北朝時代の歴史＋ファンタジー物語！
高師冬との一騎打ちでの決着は、吹雪との今生の別れ。
そして京へ。尊氏軍を退けた直義派と共に打出浜での決戦へ。
宿敵・高一族との因縁の決戦が始まる。
第197話～第205話収録。
・「太平記」について･･･作者の見解。
・解説上手の若君･･･本郷和人による解説。
　　今回は、高一族についての様々な事、師直VS直義、
　　　富士山、神社仏閣の焼き払い、打出浜の戦い、
　　　日本庭園の見立てと借景、小姓のことなど。
・SPECIAL THANKs･･･制作に関わる人々のエピソードもあり。

師であり友でもあった吹雪との今生の別れにしんみり。
だが戦いは続く。上杉連合軍と京に向かう時行たちの前に
現れたのは、昔馴染みたち。
時の流れを感じさせる風貌が、なんだか頼もしい。
反面、京での直義の表情の怖さ。
聡明だった彼をこんなにも変貌させた憎悪の深いこと。
で、打出浜の戦いですが、「太平記」に書かれている
幕府軍敗北の夢告が、まさかのコスプレ！もう爆笑です。
そして高一族の討伐。蓮の葉形の笠を被っているところは
「太平記」記載のとおりでしたが、
あっけない最期ではなく大乱戦になるのが創造の極み。
死の直前まで婆娑羅として生き抜いた師泰、
完璧な執事としての遺言を託した師直の、
矜持の高さは見事でした。最後まで憎々しいけどね、合掌。

[匿名 · ★★★★★]

顕家卿の仇、高兄弟を遂に討つ。しかし死の間際まで敵役、嫌われ役としての生を全うしたその生きざまは見事というしかありませんでした。それにしても大人になってからの時行は、これ少年ジャンプでやっていいの？（笑）

＃癒やされる ＃ドキドキハラハラ ＃タメになる